天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会
準々決勝

2021.10.27

名古屋グランパス

0

AWAY

FULL TIME

3

0-2

0-1

セレッソ大阪

32' 鳥海 38' チアゴ 62' タガート

豊田スタジアム

監督コメント

■小菊昭雄監督
「直近のリーグ戦から中2日、そして、すぐに中2日でルヴァンカップのファイナルがあるということで、今日のゲームの選手起用は、正直、悩みました。ただ、やはりこの連戦を総力戦で乗り切りたいと。そして、いつも本当に、試合に絡まない時もよく準備してくれている選手たちの、勝ちたい、試合に出たい、そういったパワーを信頼して、今日のメンバーをチョイスしました。久しぶりの公式戦の選手もたくさんいましたが、全員が攻守の規律をしっかり守って、チームとして積み上げてきたことを、そういった選手たちも100%、パフォーマンスを発揮してくれたことを嬉しく思います。内容が伴った勝利ができたこと、非常に誇らしく思います」

Q:まさに「総力戦」という中で、直近のリーグ戦から先発9人を替えて臨んだ試合で勝利しました。選手たちが信頼の応えたゲームでしたが、改めて、今日のメンバーで勝ち切った意義について

「私が就任して2ヶ月ですが、誰が出てもゲームモデルを遂行できるように、私自身も精一杯、準備してきたつもりです。そういった中で、今日は本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれて、尚且つ勝利できたことを、本当に嬉しく思います。いつも、メンバー外の練習でも、普段の練習でも、一生懸命、準備してくれていた選手たちが躍動してくれたことが一番、嬉しく思います」

Q:ケガから復帰後初の公式戦先発となった清武弘嗣選手について。CKから精度の高いキックで2アシストしたが、彼の評価について

「キヨも少し長い期間、離脱していましたが、今日は久しぶりの先発で。彼のクオリティーの高さ、リーダーシップ、本当に彼の素晴らしい長所がたくさん出たゲームだと思います。また2日後に、彼のコンディションがどうなのか、リバウンドも含めて、全員でマネジメントしていきたいと思います」

Q:改めて、ルヴァンカップ決勝へ向けた意気込みをお願いします。

「2日後のファイナルは、また違ったプレッシャーの中で、非常に難しいゲームになると思います。もう一度、しっかりと今日のゲームを分析しながら、今日、大阪に残っているメンバーも非常にいい準備をしてくれていると、コーチからの報告も入っていますので、全員のコンディションをもう一度、チェックしながら、チーム一丸となって、埼玉スタジアムに乗り込んで、3つ目の星を全員で刻みたいと思います」

選手コメント

■奥埜博亮
Q:前半の2得点はいずれもセットプレーでしたが、CKに至るまでに、うまくカウンターも決まったシーンも多かったと思います。今日は堅守速攻がうまく遂行できた感じでしょうか?

「そうですね。今日の試合に対してチーム全員でいい準備をしてきた中で、立ち上がりはうまくいかない場面もありましたが、時間が経つにつれてうまくいき、セットプレーで先制点を取れたことによって、自分たちが準備してきたことが、いい形で出せたと思います」

Q:中2日でルヴァンカップ決勝があります。お互いメンバーも変わる部分もあると思うが、今日、実際に肌を合わせて、名古屋についてどのような感触を持ちましたか?

「やっぱり、名古屋さんは個の力がある選手は多いので、1対1の部分で負けないことが大事だと思います。次の試合はまた違ったゲームになるかも知れませんし、試合が始まってみないと分かりません。僕らとしては、短い期間ですが、いい準備をして、次の試合に向けて最高の状態で迎えたいと思います」

Q:直近のリーグ戦から大きくメンバーを変えて臨んだ試合で勝ち切ったことについて。プレーされていて、どう感じましたか?

「なかなかチャンスがない選手も、日頃からいい練習ができているからこそ、今日、パッと試合に入った時に、いいプレーができたのだと思います。今はチームとして、やるべきことが明確化されていて、それができないと試合に出られない状況です。一人ひとりがいい準備を日頃からしているからこそ、今日の試合に勝てたのだと思います」

Q:最近の名古屋はセットプレーからの失点が多いが、今日の試合に向けて、セットプレーを狙いとしていた部分はありましたか?

「セットプレーを特に狙う、ということはなかったですが、押し込んでいるからこそセットプレーの数も増えてくると思います。ヘディングがストロングの選手もチームにはいるので、そこをうまく使えたのだと思います」

Q:最近の試合は前からの積極的なプレスでリズムを作る試合も多かったが、今日に関しては、ある程度、ラインを下げて対応されていた?

「チームとして、前から奪いにいくことも一つですし、今日みたいに少しブロックを作って取りにいくことも一つです。それは相手や時間帯によって変わってきます。僕らが前から行こうとしても、相手がいい立ち位置を取ってボールを回してきたら、取りにいけない場面もあるので。そういう時は、チームとして割り切って、どう守備をするかを考えてやっていくことが大事です。ベンチから、こうやっていこう、という声もあったので、チームとしてまとまって守備ができたのだと思います」

Q:そうした意味では、これまでの経験、昨季までの守り方も、今のチームで出せている部分もありますか?

「そうですね。元からいた選手も、新しく来た選手も、チームとしてやるべきことをやらないとゲームには出られないので。練習からしっかりと一人ひとりが考えてプレーしている結果が、試合にも出せているのだと思います」