2022明治安田生命J1リーグ
第1節第2日

2022.2.19

横浜F・マリノス

仲川 輝人 (69')

アンデルソン ロペス (78')

2

AWAY

FULL TIME

2

0-1

2-1

セレッソ大阪

進藤 亮佑 (40')

清武 弘嗣 (90')

日産スタジアム

13,737

監督コメント

「相手のボール保持の時間が長く続くことは、ゲーム前からのプランの中でもありました。そこから全員でハードワークして、チームの規律を守りながら、いいボールの奪い方からカウンターを狙うことも、チームとしてデザインしていました。その回数が幾度と見られたことは今日の大きな収穫です。もう一つは、リスタートがキーになると思っていた中で、スタッフ、選手が色んな準備をして、たくさんのデザインの中で2ゴール取れたことも収穫でした」

Q:後半の立ち上がりについて。相手の圧力がさらに強くなり、押し込まれる時間帯が長かったが、どう打開していこうと見ていた?

「後半、より相手の重心が前にかかってくることは、ハーフタイムでも共有していました。1-0で勝っている状況も含め、私たちの矢印が後ろになり過ぎて、奪ってからいい攻撃ができなかった。なかなか前に付けられず、2次攻撃、3次攻撃を受けてしまったことが、後半に苦戦した大きな要因だったと思います」

Q:北野颯太選手のプレーの評価と、起用を決断した意図は?

「彼は出場して、流れを大きく変えてくれました。実際、際どいシュートシーンもありました。個のレベルの高さ、ポテンシャルを発揮してくれたと思います。キャンプから、彼は攻守にチームの規律を守りながら、高いクオリティーを発揮していました。1-2で負けている状況でしたので、彼の個の力に期待して、ピッチに送りました」

Q:内容的には、ボール支配率やシュート数でかなり下回り、攻撃ではカウンターとセットプレー以外でなかなかチャンスを作れなかったと思うが、課題について

「そうですね。マリノスは最終ラインが同数になるくらい、前への重心が強く、強度の高いプレッシングをかけてきます。そこを私たちもうまく、ボランチ脇のスペースを使ったり、(相手の最終ラインの)同数のところを破っていけるかが今日のキーポイントでしたが、そこへいいボールが入る回数は少なかったと思います。ただ、こうした強度の高いディフェンスをしてくる相手に対して課題もハッキリ見えましたし、こうした相手に対しても恐れず、より高い意識で、自分たちで力強く前進していけるチームに一つひとつ積み上げていきたいと強く思いました」

Q:両サイドMFに乾選手と清武選手を配置して臨んだが、彼らの共存は今度、どう考えていく?

「キャンプでも色んなポジションや選手の組み合わせを試しました。去年はお互いのケガで入れ違いになり、一緒にプレーできず、組み合わせるのはこのキャンプが初めてでした。その中で、彼らの良さを共存しながらたくさんの積み上げも見えてきましたので、これから先、他の選手たちと同様、彼らのコンディションやコンビネーションももっと良くなっていくと思います」

選手コメント

■清武弘嗣 選手
Q:追いついて勝点1という前向きな材料もある一方、内容としてはかなり相手の時間帯が長かった。今日の試合をどう今後に生かしていきたい?

「正直、(横浜FMは)凄く強かったですし、マリノスの方が立ち位置やポジション取りは良かったので、そこは自分たちも勉強になる試合だったと思います」

Q:なかなかボールを前に運べない場面も目立ったが、想定以上に相手の圧力が強かった?

「前から来ることは想定内でしたが、そこで一人ひとりのポジションなどを修正しないといけないですし、一人ひとりが受ける意識とサポートの意識を、チームとしても上げていかないといけない。毎回、こういう試合をしていたらキツイかなと思いました」

Q:個人としては、「得点にこだわる」という今季のテーマもある中で、開幕からゴールが生まれたことについて

「そこはポジティブに捉えていますが、今日は内容として全然、満足できないので、何とも言えないかなと思います」

Q:その得点シーンについて、振り返ると?

「今年は(セットプレーで)中に入ることになっているので、チャンスはあるなと思っていました。ヘディングは苦手ではないので。キャンプから、キッカーもいいボールを入れてくれていたので、僕は合わせるだけでした。リキ(原川)からいいボールが来ました」

Q:右サイドMFでのプレーについて。なかなかボールに触る回数が少なかったが?

「特に右と左で変わりはないです。今日は全体的にチームとして良くなかった印象です。僕自身は、右でも左でも真ん中でも、特にやることは変わらないので、右だからどう、ということは考えていません」

Q:内容、特に攻撃面を改善していくために必要だと考えていることは?

「後ろからポゼッションをするときの一人ひとりの立ち位置だったり、顔を出したり、(スペースに)入ったり、ということは必要なので、その完成度を上げていくこと。あと、どんなに相手が前からプレッシャーに来ていても、しっかりボールを失わずにプレーする技術やメンタルも必要になります。これからもっとしっかりやっていけたらと思います」

Q:加藤選手の得点がオフサイドになったシーンで、アシストした丸橋選手に出した場面のサイドチェンジや、メンデス選手に出したロングボールなど、前半は展開力が目立っていたが、マリノスに対する意識はどう持っていた?

「マリノスは同サイドに寄せてくるので、横へ動かすことは意識していました。人、人に来るので、スペースにボールを配球することは考えていました。ただ、今日はその回数が少なかったので、そこは反省点かなと思います」

Q:押し込まれた後半も、できればスペースで起点を作りたかった?

「角を取って相手を押し込むことが理想でしたが、なかなかそこまで行かせてくれなかった。そこまで行くために、ボールの動かし方を考えたり、選手の距離感だったりは、見直していきたいと思います」

■進藤亮佑 選手
Q:苦しんだ昨季を経て、開幕スタメンを掴んだことについて

「開幕は選手みんなが目指している場所。去年はケガもあって、開幕のピッチに立てなかった分、今日、開幕のピッチに立てる喜びは感じながらプレーしました」

Q:今季のチーム初ゴールも決まりました。打点の高いヘディングという持ち味を発揮できた?

「キッカーにいい選手が揃っているので、自分としては、中のタイミングを合わせることと、しっかりボールを見るという、基本に忠実にヘディングした結果、ゴールにつながったので、良かったです」

Q:後半は押し込まれる時間帯が続いたが、あの時間帯は、ディフェンスラインを上げたり、前で起点を作ることが難しかった?

「難しかったですね。守備の時間が長くなって、自分たちの時間が作れない展開は、想定はしていましたが、それでも、もう少し自分たちの時間が必要でした。もっと練習の中から、立ち位置やパス1本の質、3人目の意識など話し合って、アイディアを出してやっていくことが必要だと思います」

Q:得点シーンのヘディングの競り合いについて。前に行くフリをして背中を取るなど、駆け引きもあったと思うが?

「相手の守備の選手たちは身長が高くないということはあったので、キッカーの原川選手には、ゴール前で自分のところで勝負させてくれ、ということは試合前に話していました。いいキッカーなので、信頼して、タイミングを合わせて、マークを外すことを意識していました。色々、考えていることはセットプレーの時はあるのですが、その引き出しの中からゴールにつながったことは、凄く良かったです」

Q:昨季の日産スタジアムでの横浜FM戦は、試合前にアクシデントがあった中での試合だった。進藤選手も試合に出ていて、悔しい負けを喫していたが、何か特別な思いはあった?

「それに関しては、特に意識することなくプレーしました。もちろん、横浜FMへのリスペクトは持った中で臨みました。マリノスは、ホームでの迫力は凄いので、そこに押されないようにと意識してプレーしました。苦しい時間帯があっても、自分たちの時間が必ず来る、ということも試合前に話していました」

Q:失点場面は、押し込まれた中で、苦しい対応を迫られたが、その課題を今後に生かすとすれば、どういうところでしょうか?

「当然、攻められる回数が増えれば失点のリスクは高まります。まずは、守備で、跳ね返すだけではなく、次の攻撃につなげることが求められます。それプラス、自分たちがボールをつなぐ時間、攻撃の時間帯を増やすことが、自分たちのピンチを減らすことにもつながるので、そこは両方、レベルアップしていきたいです」

Q:前半は、ミドルゾーンでブロックを作って、コンパクトな[4-4-2]でゴール前も固めて、ボールを外へ、外へ押し出す守備ができていたが、後半は札幌時代のチームメートでもあるアンデルソン ロペス選手のところから2失点しました。そこからのメンタリティー、後ろからどう盛り上げていこうと考えていた?

「先ほども言ったとおり、苦しい時間帯と自分たちの時間帯があると思っていたので、個人的にはメンタル的に落ちることなくプレーできました。ただ、チームとしてのアグレッシブさ、自分たちの時間を落とさず勢いを持ってやるプレーは、終始、相手の方が上でした。自分たちも、アグレッシブにという部分は、もっと必要かなと思いました」