2022明治安田生命J1リーグ
第5節第2日

2022.3.19

セレッソ大阪

山田 寛人 (25')

ブルーノ メンデス (62')

2

HOME

FULL TIME

2

1-1

1-1

北海道コンサドーレ札幌

岡村 大八 (30')

中島 大嘉 (76')

ヨドコウ桜スタジアム

6,798

監督コメント

■小菊昭雄監督
「2得点とも、相手のビルドアップの特長を全員で共有して、我々は下がるのではなくプレスを仕掛けていこうという中で、いい守備からいい攻撃につなげていくことを準備していました。その中で2点を取れたことは素晴らしく、良かった点だと思います。ただ、ゲームコントロールに関しては、速攻と遅攻の使い分けに関して、少し課題も出ました。今日の勝点1を今後につなげていくために、良かった点と課題を共有して進んでいきたいと思います」

Q:課題に挙がったゲームコントロールの部分では、ボールを握った状態での時間の使い方に反省が残りましたか?

「そうですね。札幌はマンツーマンで、人に厳しく来ますので、2人でのセットもしくは3人で出入りをしながら、時にスペースを作る、使うという準備をしてきました。得点には至らなかったのですが、何度か意図的に崩せたシーンもありました。ただ、チームとしてプラスα、広がりや幅も使いながら、サイドバックやボランチを基準にしっかりと保持することも必要でした。速い攻撃と、前進しながら相手のスペースを狙う部分の(使い分けの)課題は出たと思います」

Q:山田寛人選手とブルーノ メンデス選手。両ストライカーに得点が生まれたことについて

「二人とも、キャンプからコンディション不良やケガなどで、なかなかベストなコンディションに至らなかったのですが、ここに来てコンディションが上がってきました。山田は2試合連続で得点に関わりましたし、守備でも貢献してくれました。ブルーノは、今日はギリギリの状態で先発を託したのですが、彼が今出せる力をチームのために100%、出してくれたと思います」

Q:復帰の乾貴士選手とメンデス選手は、出場時間に制限がありましたか?

「はい。ブルーノ同様、タカシも、メディカル、フィジカルスタッフから60分、65分までということで、事前にコミュニケーションを図っていました。ブルーノもタカシもギリギリの状態でチームを引っ張ってくれました。これからトレーニングを重ねてコンディションを上げていくことで、攻守にさらに良いパフォーマンスを出してくれると思います。また、いい競争をしながらチーム力を上げていきたいと思います」

Q:ここまでリーグ戦5試合を戦って、できたことや課題は?

「先ほど言った攻撃のところ、速攻と遅攻、厚みと幅の使い分けは、これからもっと積み上げていかないといけません。これまで、ケガやコンディション不良の選手も何人かいたのですが、新外国籍選手も含めて全員がようやく合流してくれました。ケガ人や体調不良の選手も復帰してくれたので、ルヴァンカップも含めて次節まで2週間、全員でまた同じデザインを共有できるように、さらにクオリティーを上げていけるようにしていきたいと思います」

選手コメント

■進藤亮佑選手
Q:体を張った守備も目立ったが、2-2という結果をどう振り返りますか?

「結果が欲しかったので、最後の失点は悔やまれます。古巣ということもありましたが、自分が今後、プレーしていく中でも勉強させてもらった試合でした」

Q:改めて、札幌と対戦して、どういうことを考えながらプレーしていましたか?

「やっぱり5枚、前に張ってくるのは、ちょっとイヤだなと改めて思いました。札幌時代、紅白戦もやっていたので分かってはいましたが…。札幌は大きくメンバーも変わっていないですし、今も札幌の試合を見ることは多いので、特長は分かっていたので、味方にしっかり伝えながらプレーしていました」

Q:やはり、頭では分かっていても、5トップ気味の攻撃は対応し辛かったですか?

「対応し辛かったですね。今日、欠場した選手が出たら、よりパワーアップするんだろうなと思いました」

Q:小菊監督はゲームコントロールの部分を課題に挙げていましたが、2-1になってからのゲーム運びについて、ピッチ内ではどのようにプレーしていましたか?

「札幌とやるときは、ゲームコントロールが難しいと思います。オープンな展開を自動的に作るというか。札幌にいた時も、最後は打ち合いで、お互いのペナルティーエリアを行き来する展開も多かったので。それをミシャも狙っていると思います。それと、相手に長身の選手が入ってきた中で、自分たちのラインがズルズル下がってしまった。失点のシーンも、クロスの局面で、ジンヒョン選手との距離が近過ぎた。ああいう早いボールが入ってくる可能性があるときは、できるだけゴールから遠ざけたところでプレーさせないといけなかった。そこは課題になりました」

■山田寛人選手
Q:ゴールシーンを振り返ると?

「乾くんが持った時、メンデスに出るか自分に出るか分からなかったのですが、自分に出てもボールを呼び込むような動きができました。自分がワンクッション入れたところで、DFも食いついた。一瞬のスピードは自信があるので、思い切って前に出しました。シュートはあまり狙って打つと入らないと自分でも分かっていたので、思い切って打った結果、入ったので良かったです」

Q:前節は、クロスにヘディングで合わせたように見えたゴールがオウンゴールになった分、今日は決めたかった?

「もちろん、ありました。実際、ちょっと触っているので、何とかゴールにして欲しかったのですが(笑)ここ最近、練習でも、ゴールに向かう姿勢を意識していて、コンディションも上がっていたので、今日は絶対に点が取れると確信していました。昨日、小菊さんの『明日は(山田が)点を取る』というコメントも見たので、絶対に取らないといけないと、自分の中では思っていました」

Q:セレッソの選手としては、J1初ゴールになりました。ここまで長かったですか?

「長かったですね。情けないなと思いますけど、5年経って、地道に成長できていると、年を重ねるごとに感じています。やっとFWの在り方ややり方を作れてきたので、ここからもっともっと怖い選手になっていきたいです。もっとアイディアも増やして、誰にも真似できない選手になっていきたいです」

Q:FW陣の競争については、現状、どのような感じですか?

「凄いですね。今まで、コンディションで欠けていた選手もいましたが、今は全員が揃った中でやっています。昨季以上にフレッシュな選手も多く、ゴールへ向かう姿勢が際立った選手も多い。毎日の練習で結果を残さないとスタメンに選ばれないと感じています。その中で、スタメンで出て、今日、取れたことは良かったと思います。やっぱり試合で結果を出して、信頼を得ていくことが大事だと思います」

Q:ポジションについて。真ん中で勝負したい思いはあると思うが、右でも左でもできることは強みにしていきたい?

「もちろん、使ってもらえることはありがたいので。サイドは本職の選手と比較すればまだまだ足りないことはありますし、前で勝負したいとは思います。ただ、サイドでも使ってもらえることもありがたいですし、サイドでも、他の選手に負けないところはいくつかあると思うので、そういうところを出していきたいです」

Q:プロ5年目ですが、これまでで一番きつかった時期は?

「1年目は、ACLには関われましたが、ほとんど試合に関われませんでした。2年目も、J3では結果を残しましたが、ロティーナ監督の信頼を勝ち取る部分ではまだまだでした。4年目の昨季は、その前年に仙台である程度、試合に出て、自信を付けて戻ってきたのですが、試合出場は勝ち取れなかった。なので、昨季の最初の半年は自分の中できつかったです。その中で、監督が代わって、使ってもらえるようになって、小菊監督に期待されていることは伝わってくるので、毎試合、結果を出さないといけない。5年セレッソでやってきて、ついに勝ち取った部分でもあるので、今シーズン、たくさん点を取れるように頑張りたいです」

Q:ゴール後に小菊監督のもとへ走りに行った部分は、そうした感謝の気持ちですか?

「そうですね。普段から、期待は感じていますし、自分がチームを勝たせる選手にならないといけない。この信頼をずっと続けていけるように頑張りたいです」