2022JリーグYBCルヴァンカップ/Aグループ
第3節第1日

2022.3.26

セレッソ大阪

毎熊 晟矢 (48')

中原 輝 (50')

岡澤 昂星 (59')

加藤 陸次樹 (80')

乾 貴士 (90'+2)

山田 寛人 (90'+3)

6

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FULL TIME

1

0-1

6-0

大分トリニータ

小出 悠太 (24')

ヨドコウ桜スタジアム

4,846

監督コメント

■小菊昭雄監督
「前半、内容的には決定機もたくさん作れましたし、いい守備からいい攻撃ができました。攻撃のところもサイドと中央を使い分けながらチャンスは作れてはいたのですが、決め切ることができず、リスタートから失点しました。チームの状態が良くないときは、そういった前半の終わり方をすれば、それぞれが規律を守れず、バラバラになる傾向もあるのですが、ハーフタイムの雰囲気も良く、後半もやるべきことを継続してやり続けることができました。選手たちが一人一人の役割を全うしたことで、同点、逆転、そしてこのような素晴らしい勝利を飾ることができたと思っています。選手のハードワーク、強いメンタルに感謝していますし、誇りに思います」

Q:選手起用としては、今節は様々な選択肢があった中、これまでルヴァンカップでプレーしてきた選手を中心に先発で送り出した理由は?

「たくさんの選択肢があった中で、ルヴァンカップで難敵相手に敵地で2連勝してくれた選手たちが、その後も高いモチベーションで、高いクオリティーで、素晴らしい練習をしていました。今後の連戦に備えて、また、疲労が蓄積している選手もいましたので、ケガの予防も含めて今回はルヴァンカップのメンバーを継続して先発に送りました」

Q:今季初先発の毎熊選手が印象的な活躍を見せたが、彼についての評価は?

「キャンプから、松田陸という素晴らしいサイドバックからたくさんのことを学び、彼自身も練習試合や日々のトレーニングで高いパフォーマンスを発揮してくれていました。少しケガなどで出遅れたところもあったのですが、今日ようやく先発フル出場できたこと、そして勝利に大きく攻守に貢献してくれたことは、彼自身の成長にもつながりますし、チーム内での競争につながると思います」

Q:岡澤選手が今季初出場、初先発となり、得点も決めました。彼を先発で起用した理由は?

「キャンプでは、ボランチ、トップ下でもプレーしたのですが、技術が高い選手で、どのポジションでも高いパフォーマンスを発揮していました。最近はずっとボランチで練習させていたのですが、リーグ戦で出ている奥埜や原川といったボランチと素晴らしい競争をしながら、成長著しく、素晴らしいスピードで成長している段階でした。このタイミングで公式戦を積ませることで、さらに成長のスピードが上がると思い、今回、先発起用しました。彼が勝ち取った先発でした。今日、結果を出したこと、パフォーマンスを含めて私も嬉しく思います」


Q:6得点、全て選手が違うことが、現在のチーム状態を表していると思うが?

「たくさんの選手がたくさんの攻撃パターンでゴールを決めたことは、積み上げてきた成果が結果に表れたということで、嬉しく思います。今日に関しては、たくさんのチャンスを作れたことが、まず嬉しく思います。そして、先発したジョー(上門知樹)と(北野)颯太の2トップにはゴールは生まれなかったのですが、彼らの素晴らしいパフォーマンスにより、大分の最終ラインにダメージを与え続けた結果が、途中から出た選手たちのゴールにもつながったと思います。2トップの献身的な動き出し、守備を含めたパフォーマンスにも満足しています」

Q:ルヴァンカップは3連勝となり、グループステージ突破へ王手となったが?

「突破のために勝点12を目標にしていた中で、これで勝点9になりましたが、今後もルヴァンカップの連勝を続けること。そして、リーグ戦も勝っていきたいです。毎日のトレーニングを強度高く、成長するために、ブレずにやっていくことが大事です。今日、勝ったことは嬉しいですが、また明日から、全員で取り組んでいきたいと思います」

Q:ホーム初勝利の感想もお願いします。

「ホーム初勝利に向けて、この日を楽しみに待ちわびて過ごしていました。改めて、この悪天候の中で、たくさんのサポーターの皆さんに来て頂いたことに感謝しています。今日、サポーターの皆さんとホームのヨドコウ桜スタジアムで勝てたことは私自身も嬉しく、ホッとした気持ちです(笑)次は、リーグ戦で、昨季の王者とのアウェイゲームです。引き続き、皆様の力をお借りして、必ず勝って、リーグ戦でも上位争いをしていきたいと思います」

選手コメント

■毎熊晟矢選手
Q:加入後初先発になりました。試合前はどのようなプレーを見せたいと思っていましたか?

「ルヴァンカップの鹿島戦で途中出場したのですが、自分の中でモヤモヤしたプレーになってしまったので、この試合に懸ける思いは強かったです。前半から自分の良さを出していこう、という気持ちはあったのですが、前半はミスも続いて出せず、なかなか自分のプレーができなかったです」

Q:前半はチームとしても、押し込みながら点が取れず、セットプレーから失点するイヤな流れだったと思うが、後半に向けて、戦術的に、メンタル的にどう切り替えて臨んだ?

「試合の入りは良くて、結構、押していたのですが、自分のところで裏を取られて、自分のハンドでセットプレーを与えて失点しました。前半は自分が試合を壊した、という思いが強かったので、後半はとにかく前に仕掛けてゴールに向かうプレーをしようと切り替えて、それがうまく得点にもつながったので良かったです」

Q:6得点中、かなりの得点に絡みましたが、気持ちとしては、やはり同点ゴールが大きかったですか?

「そうですね。大きかったですね。ただ、その後にどんどん点を決めてくれた選手のおかげで試合をひっくり返せたので、仲間に感謝したいです」

Q:ホームで移籍後初ゴールを決めた気持ちについては?

「リーグ戦からホームでなかなか勝てていなかった中で、ホームで勝ちたい気持ちはみんなが持っていました。僕自身も、ホームで初先発できたので、勝利に貢献したい気持ちで臨みました。サポーターの皆さんの力も借りながら勝てたことは良かったです」

Q:チーム6点目の、アシストについては?

「チームとして、ニアゾーンのポケットを取りにいくことは狙っていて、あのときも、輝くんが持ったときに走ろうかなと思ったのですが、相手の選手がカバーに入ってスペースを消されたので、止まったら、輝くんもその意図を感じてパスをしてくれたので、即興でうまくやれたと思います」

Q:その中原選手との縦関係について。サイドに張る部分と中に入っていく部分など、関係性で意識していることは?

「輝くんは、中に入っても外でもタメを作れる技術があります。練習中から、お互い、重ならずに、どっちかが外に出たら、どっちかが中に入ることは連係として意識してやっています。自分は中でも外でもオーバーラップが良さでもあると思うので、輝くんがタメを作ってくれることで、出しやすいです」

Q:2点目の場面でも、右サイドで毎熊選手がドリブルで運ぶことで生まれたが?

「そこが自分の持ち味でもあると思うし、あの場面も、輝くんがうまく相手を引き付けてくれたので、スペースが空きました。前の選手との連係をもっと深めながら、攻撃に出て行く回数は増やしたいと思います」

■岡澤昂星選手
Q:トップチームでのデビューになりましたが、試合前の気持ちは?

「なかなか試合に出られなかった中、出場機会を与えて下さったので、絶対に結果を残さないといけないと思って入りました。立ち上がりから、チームと自分のやるべきことに集中してプレーできたので、いい入りができたと思います」

Q:先ほど、岡澤選手の先発起用の意図を聞いた際、小菊昭雄監督が「最近の成長が著しい」と評価されていたが、自身では、成長をどう感じていますか?

「宮崎キャンプでは、正直、全然ダメで、付いていくのに必死でした。そこから自分の課題や伸ばしていかないといけないことを明確にして、普段の練習から先輩のボランチの選手のプレーを真似して、日頃から腐らずやることを意識していたので、今日もそこまで緊張することなく、今までやってきたことをやるだけ、という気持ちでした」

Q:ホームでプロ初ゴールという結果も付いてきたが?

「チャンスがあればミドルシュートも打ちたいと思っていた中で、なかなかそういう機会はなかったのですが、(得点場面は)僕がプレッシャーをかけて、そこからゴール前に入って行ったら、為田選手と目が合って、いいボールを出して下さったので、押し込むだけでした。ゴールやアシストという数字も残したいと思っていたので、結果を出せて良かったです」

Q:以前、「瞬発力が課題」だと話していたが、今日はかなり出足も良かったが、ここまで具体的にどう積み上げてきましたか?

「自分の課題の一つとしていたセカンドボールを拾うときの瞬発力は、筋トレの中で、ハムストリングを鍛える器具を活用したり、フィジカルコーチの方を捕まえて、どうやったら瞬発力が出るか、足が少しでも速くなるか、聞いていました。そういうトレーニングを積み重ねてきた結果、セカンドボールを拾うことや、裏に抜け出したり、一歩の出足が相手より早かったのかなと思います」

Q:1学年下の北野颯太選手が活躍し、注目されているが、北野選手の存在はやはり刺激になりますか?

「そうですね。高校からずっと一緒にやってきた中で、彼がグンと出てきて、トップチームでも結果を残し始めたことは、正直、焦りでもあったし、いい刺激でもありました。お互い、普段から高め合えていると思うので、すごく意識はしています」