2022明治安田生命J1リーグ
第11節第1日

2022.5.3

サガン鳥栖

藤田 直之 (83')

1

AWAY

FULL TIME

1

0-0

1-1

セレッソ大阪

ブルーノ メンデス (73')

駅前不動産スタジアム

14,055

監督コメント

■小菊昭雄監督
「非常にタフなゲームでした。前半は、少し守備の時間が長く、耐える時間帯もあったのですが、30分くらいからは自分たちのペースを取り戻せたと思います。後半は自分たちのボール保持の時間も長く持ちながら、交代で入った選手たちがギアを上げてくれて、先制点を取れて、追加点の可能性も引き出してくれました。そこでもう1点取ることができなかったことが課題だと思っています。選手たちはタフなゲームの中でも90分間、勝ちたい気持ちを存分に発揮してくれました。中2日で試合は続きますので、しっかり準備したいと思います」

Q:相手に圧力をかけられた立ち上がりをしのいでからは、少しずつスペースを見つけて攻撃にもつなげていったが、入りを含めた前半の戦いについて

「入りの部分で、自分たちがイニシアチブを取って、高い位置からボールを奪いたい、押し込みたい、そういうプランはありました。そういった中で、逆に鳥栖も同じような準備をしてきたと思うのですが、うまく立ち位置を取りながら、スルーパス、ロングボールを使い分けられて、少し苦しい時間帯が続きました。ただ、全員でメンタル面も含めて強い一体感でしのいでくれたことが、自分たちの時間になっていったと思います。前節、鹿島戦からの課題を全員でクリアしてくれたと思います。どのゲームでも、1試合を通して必ず苦しい時間帯はあるので、そういうときこそ自分たちの絆を持って戦うこと。それは常々、選手たちとも共有しています。その成果が発揮されて、我慢強く戦えたところは良かったと思います」

Q:ジェアン パトリッキ選手とブルーノ メンデス選手が関わって生まれた得点について

「得点シーンは、ブルーノとジェアンの素晴らしいコンビネーションから生まれました。トレーニングでも、再三、ああいった形でのゴールシーンもありました。なかなか先発で出られない状況は続いていますが、素晴らしい準備をしてくれていますので、その努力がゴールに結びついたと思います。(アダム)タガートも含めて、コンディションを上げてきた選手たちが活躍してくれることはチームの底上げにもなりますし、嬉しく思っています」

Q:鳥栖の前からのプレスを受けて、後半に向けて、修正を図ろうとした部分について

「少し縦に早くなり、スペースに落とすボールが多かったので、サイドバックのポジショニングと、ボランチを基準とした前進、そういったところはチームで共有しました」

Q:外国籍選手としてのJ1最多出場記録を更新したキム ジンヒョンについて

「彼が練習生の頃から、彼の努力を見てきましたので、今日この日を迎えられたことを私自身も嬉しく思います。彼が日々、取り組んできたことの賜物だと思っています。どの監督からも高く評価される選手でなければ、この記録は作れなかった。かつ、健康な体がないと、この記録は作れなかったと思いますので、心身ともに努力した成果、高いパフォーマンスが、この大記録につながった。その場に私がいれたことも嬉しく思いますし、さらにまた記録を伸ばしていって欲しいと思います」

選手コメント

■ブルーノ メンデス選手
「ゴールの瞬間は、嬉しさが爆発しました。チームの助けになれて嬉しいです。僕だけではなく、何人か普段の練習からPKの練習はしているのですが、今日は僕が取ったので、蹴りました。自信はあったので、決めることができて良かったです」

Q:PK獲得は、自身がフリックし、ジェアン パトリッキ選手からのパスを受けてのシュートでした。

「ジェアンだけではなく、練習から他の選手ともコンビネーションの部分で得点を取る絵は描いているのですが、今日、取れたことは練習の成果だと思います。他の試合でも取れるようにやっていきたいです」

Q:リーグ戦2試合連続で無得点が続いていた中での得点は、チームにとっても大きいのでは?
「練習からみんなゴールは決めていますが、試合で決めるのは難しいこと。しばらく得点できない時期が続きましたが、今日、打開できたので、次の試合も続けて取って、勝ちにつなげていきたいです」

Q:先月、生まれた第二子に捧げるゴールにもなりますね。

「ありがとう(笑)4月19日に長女が生まれたのですが、お腹にいる時にも決めることができて、生まれてからも決めることができて、本当に嬉しく思います。息子もいるのですが、二人が僕の人生の全てなので、こうやってゴールを決めて、子どもたちにプレゼントできたことを嬉しく思います」

■キム ジンヒョン選手
Q:今節でJ1通算334試合。外国籍選手としてのJ1最多出場記録を更新したが?

「Jリーグの記録に自分の名前を残せたことは嬉しく思います。ただ、この記録に満足せず、もっともっと、やっていきたい。これからは1試合1試合が更新することになっていきます。結果を出さないといけないプレッシャーもありますが、しっかりと自分のパフォーマンスを発揮したいです」

Q:もちろん、さらに伸ばしていきたい?

「伸ばしていきたいというか、目の前の試合にしっかり臨むこと。それが伸ばしていくことにつながります。まずは試合に向けて準備すること、試合でいいパフォーマンスを発揮すること、それを続けていきたいです」

Q:完封で勝てたら良かったですが、藤田選手のシュートは凄かったですね。

「そうですね。あれはナオを褒めるしかないです(苦笑)やっぱり、自分の記録よりチームの勝利が一番なので、今日は勝てなくて残念です。次は勝てるように準備したいです」

Q:ここまで数字を積み重ねることができた要因をどう考えますか?

「やっぱりチームですね。選手、チームが自分を信頼してくれて、出してくれたからこそ、ここまで積み重ねることができました。そういう信頼に応えるために、自分も結果を出していかないといけないと思ってプレーし続けてきました。それが今日の結果(新記録)につながったと思います」

■原川力選手
Q:相手はかなり高い位置からプレスに来ていたが、試合前の言葉どおり、「一つ、二つ、プレスを外せば、チャンスになる」形は多かったように思います。そのせめぎ合いだったと思うが、振り返ると?

「ボールを持たれても、一発で点が取れそうな感じもありました。どれだけ我慢強くやれるかが大事な試合でした。1-0で勝てたらベストでしたが…。プレスをかけられても、もう少し意図的に外してボールを運べたら、もっと良かったかなと思います」

Q:試合の入りはかなり圧力をかけられていたが、あの時間帯を失点ゼロで抑えたことが、後半にもつながった?

「そうですね。やっぱりゼロで抑えていれば、次につながります。中でやっていた感じでも、耐えていれば、先制できそうな気もしました。1点、取れたのですが、ナオくん(藤田直之)も凄いゴールでした。もう少し意図的に、自分たちからアクションして、何かを起こせれば良かったかなと思います」

Q:特に守備で、試合の入りについて

「相手はボランチとシャドーの選手と中盤に4人いて、人数的には向こうの方が中盤は多かった。前から人に当てにいくところは狙っていましたが、そこではがされるのもイヤだったので、ブロックを作るところもありました。そのあたりをもう少しうまく使い分けられたら良かったかなと思います」

Q:リーグ戦では3試合ぶりに得点が生まれたことは、次節にもつながるのでは?

「そうですね。得点の形は、何かを崩してという形ではなかったですが、ジンさん(キム ジンヒョン)が持った時にあそこに蹴ってフリック、という形は、相手が前がかりになった時は、イメージとしてはありました。綺麗に崩すだけではなく、ああいうゴールも必要になってくると思います」

■毎熊晟矢選手
Q:J1リーグでは初先発だったが、自身のプレーを振り返ると?

「守備に追われる時間が多くなってしまい、その守り方も、もう少しうまく守れたら体力の消耗も防げたのかなと思います。攻撃に行く時の体力が少しなくて、攻撃面で自分の特長があまり出せなかったのかなと思います」

Q:「もう少しうまく守れたら」という部分で、具体的には?

「前半、相手の3バックにプレスに行こうとしたのですが、持たせても特に脅威ではなかったので、行かなくても良かったのかなと。引き込んで、味方のスライドを待ってから、相手のウィングバックに行けば良かったかなと思いました」

Q:ただ、そこで行かないと、後ろが重くなってしまう?

「スライドが間に合っていたら行っても良かったのですが、ボランチが来れていない時にも行っていた場面があったので。そうなると2度追いすることになるので、きつかったなと。そこをもう少し工夫できたら良かった。行くところと行かないところを工夫できたら良かったです」

Q:前半の途中から、特に後半はこちらがボールを持つ時間も増えていったが、何か修正を加えた?

「守備の部分で(松田)陸くんにアドバイスをもらいながら変えたのと、前半、相手のハードワークに対して僕たちも走れていたので、後半になって、相手の強度は少し落ちた印象はありました」

Q:2列目でプレーしたからこそ、得点に絡むような仕事ができれば良かった?

「その部分でもっと持ち味を出したかったですが、なかなかゴール前に入っていけなかったです」

Q:長崎からも近い鳥栖での試合ということで、家族や知人も来られていた?

「そうですね。家族も来てくれましたし、長崎のサポーターの方も結構、来て下さっていたので、気持ちは入っていました。ゴール決めたかったですね(笑)」