2022JリーグYBCルヴァンカップ/Aグループ
第6節第1日
2022.5.18水
大分トリニータ
サムエル (22')
渡邉 新太 (45'+2)
渡邉 新太 (77')
3
AWAY
FULL TIME
3
昭和電工ドーム大分
2-1
1-2
セレッソ大阪
加藤 陸次樹 (04')
為田 大貴 (46')
北野 颯太 (60')
昭和電工ドーム大分
2,517人
監督コメント
選手コメント
■為田大貴 選手
「難しい展開で、我慢の試合でした。ただ、スタイルは崩すことなく最後まで戦えたと思います。前からのプレスが前半はうまくいかずに失点はしましたが、後半にリセットするのではなく、後半も前からプレスにいくことを継続してチャレンジできたことが、後半に立て直せた理由だと思います。守備がハマるとき、ハマらないときはありますが、それをやめずに、チームの形として、小菊監督の求めることを表現できたと思います」
Q:後半は、前半とはボールの動かし方も変えつつ、攻撃に変化も加えていった?
「試合前から、プランとしては2つ3つ、小菊監督が提示してくれていました。前半うまくいかなかったので、違うプランを後半はチャレンジしたり、試したことがプラスに出たと思います」
Q:得点シーンは、GKを見ながらうまくコースを狙えた?
「そうですね。1枚、プレッシャーが来るかなと思ったので、キックフェイントでかわして、コースというよりは、思い切り蹴ろうと思ったのですが、プレッシャーはなかったので。GKもゴールに戻っていたのですが、うまく入って良かったです」
Q:リーグ戦で退場した後、最初の試合になったが、特別な思いもありましたか?
「チームに迷惑をかけて、苦しい1週間でした。経験したことがない、味わったことのない気持ちでした。もちろん、批判というか、たくさんメッセージも来ましたけど、それ以上に、大分の人もそうですし、応援してくれている人たちのメッセージも届きました。チームメートも気を遣って声をかけてくれましたし、家族もそうです。正直、今まで、そういうことを感じるタイプではなかったのですが、歳を重ねたこともあったかも知れませんが、今回は本当に、そういう応援してくれる人たちの有難さを感じました」
■北野颯太 選手
「先制して、そこから苦しい時間が続いて、自分もチャンスがあった中で決められなくて、逆転されました。苦しい展開にはなったのですが、後半も前から行くことはチームで話して、タメくん(為田大貴)のゴールにつながりました。早い時間帯に追いつくことができて、流れが来た中で逆転ゴールも決めることができたので、そのまま勝ち切るか、追加点を取りたかったです」
Q:後半、岡澤選手が入って、2人の連係がより発揮されていたが?
「ずっと一緒にやってきたので、昂星くんが持てば、自分が受けたいところにしっかりパスを通してくれます。得点シーンも、昂星くんがあのスペースに動き出した時点で、出してくれると思って走り込みました。いいパスをくれました」
Q:ルヴァンカップは3点目になったが、まだまだ大会も続く。さらに取っていきたい?
「そうですね。ここから決勝トーナメントに入っていくので、苦しい試合もあると思いますが、そういう試合で決め切れる選手になりたいです」
Q:石渡ネルソン選手もJデビューしました。今後、ともにセレッソを引っ張っていく存在になっていくのでは?
「高2でデビューは凄いと思うし、いい刺激を受けています。ネル(石渡ネルソン)とも、いいコンビネーションを出せていけたらなと思います」
■岡澤昂星 選手
Q:後半、どうチームを変えようと試合に入った?
「前半の最初に点を取りましたが、逆転される前から相手にボールを握られていたので、自分が入って、ゲームをコントロールするように言われました。守備でもアグレッシブに行って、つなげるところはつないでと、明確にできたことが逆転につながったと思うので、入りは良かったと思います」
Q:後半は、ボールの動かし方や立ち位置も変わったのでは?
「そうですね。前半は、結構、後ろから前にロングボールも多かったですが、それだとチーム全体も苦しくなる。僕が中間地点に入って、しっかりつないでいけば、相手もズレてくる。その隙を狙って突くことをチーム全体でやっていったので、それが得点につながったのかなと思います」
Q:2点目もワンタッチで演出し、3点目はアシスト。攻撃面でも貢献したが?
「自分は後半から入った立場なので、自ずと結果は求められました。自分自身、序列を上げていくためには結果を残さないといけないと思っていました。しっかりアシストという形でアピールできたのは良かったです」
Q:欲を言えば、勝ち切りたかった?
「グループステージ突破は決まっていたのですが、試合前も『勝点13を取ろう』という話が監督からあった中で、勝ち切れなかったことは悔しかったです。週末には大阪ダービーがあるので、切り替えて、そこに向けてチームとして雰囲気を高めて臨みたいと思います」
■石渡ネルソン 選手
Q:ラストワンプレーだったが、Jデビューになりました。ピッチに入る前の気持ちは?
「入る前は緊張もあったのですが、グラウンドに入ったら、試合に集中しよう、という気持ちにすぐ切り替わったので、緊張はなくなりました(笑)」
Q:もう少し長くプレーしたい気持ちもあったと思うが、そこは次へ向けて?
「早くからユニフォームに着替えて呼ばれてはいたのですが、『ホンマに僕を出して大丈夫なのか』という不安な思いも監督やコーチにはあったと思います。だから『ネル、待って』という感じだったと思うので、そこで『ネル、行くぞ』と早く言ってもらえるぐらいの実力をつけないといけないと思いました」
Q:試合後の監督の話を聞くと、10分ほど出すプランもあったようだが、交代を考えていた北野選手の強い意志もあり、ラストワンプレーになったようだが?
「そうなんですね。でも、出られていないのは事実なので、また次に向けていい準備をしたいです」
Q:試合前日、メンバー入りが決まった時の気持ちは?
「嬉しかったです(笑)同時に緊張もありましたが、颯太はずっと前にデビューしていますし、少し遅れを取っている思いもあるので、やってやろう、という気持ちでした」
Q:トップチームの中で、どのような意識で日々の練習に取り組んでいますか?
「ユースに比べてトップチームは強度が違います。求められるプレーも違いますが、どの監督にもすぐ適応できるのが、いい選手だと思うので。慣れるまで時間がかかるところもありますが、トップチームでも試合に出られるように頑張ります!」
「先制点のところは、自分たちの狙い通り、高い位置からボールを奪って、素晴らしいゴールを決めることができました。その後、そうした高い位置からのハイプレスでゴールを奪った流れの中で、前からプレスをかけたい選手と、少しブロックを組んで、リトリートしてボールを奪って速い攻撃を、という狙いの違いが少しずつグラウンドの中で現象として起こったことで、前半を苦しくしたと思います。攻撃のところも、前半はロングボールを多用し、相手の圧力を回避することができず、攻守ともに難しい時間帯が続きました。後半に臨むにあたり、まず(修正したのは)距離感ですね。ボランチを基準にしっかりと前進していく。いい距離感で前進して、カウンタープレスを行う。奪われても、高い位置で奪い返すと。守備のところも、もう一度、前から徹底していこうと整理しました。後半は、難しいコンディションの選手が多数いた中でも、今できるパフォーマンスを発揮してくれました。勝ちたい気持ちを最後まで表現してくれたと思います」
Q:前半はプレスがハマらない時間が多く苦しい展開だったが、後半、修正した部分としては、ボールを持った時の形を変えて、よりボールを持つ意識を高めた?
「そうですね。ビルドアップの配置を変えて、まず攻撃で安定して前進していく立ち位置をみんなで確認しました。いい立ち位置を取って、ボランチをたくさん使うことができたと思います。いい前進から、チャンスもたくさん作れたと思います。距離が近くなったことで、奪い返すシーンも増えたのかなと思います」
Q:後半、特に岡澤昂星選手と北野颯太選手の躍動が見られました。また、石渡ネルソン選手もJデビューしたが?
「大阪に残っている選手で、少しケガを抱えた選手も数名いた中で、今回はギリギリのメンバーで来たのですが、颯太も昂星もケガ明けで、今できる100%のプレー、高いパフォーマンスを発揮してくれました。コンディションが万全ではない中でもあれだけ高いパフォーマンスを発揮できることは、本当に非凡だなと。将来性が豊かな選手だと改めて感じました。ネルソンは、もう少し早い時間帯での投入も考えていました。颯太が少し足をつったので、ラスト10分は(石渡を)使う予定だったのですが、颯太も『まだやれる』と、この試合に懸ける熱い思いを伝えてきました。メディカルスタッフとも協議して、颯太を最後まで使うことにしました。ネルソンは、最後、ワンプレーにはなったのですが、現在のパフォーマンスを継続してくれれば、近いタイミングで、必ずまたチャンスは与えたいと思います。この3名は、将来のセレッソを背負って立つ選手だと思っていますので、より高い意識で、しっかりと夢を持って、取り組んで欲しいと思っています」
─2位通過を決めたグループステージの総括と、次のステージへ向けての思い
「グループステージはほぼ全選手が試合に関わって、素晴らしい雰囲気の中で1戦1戦を大切に戦い、勝点を積み上げた結果、突破につながったと思います。チームとして一体感を持って、取り組んだ結果だとも思います。これを継続しつつ、新たな競争をして、また次の2試合が大事になります。そこへ向けて、1戦1戦、全員で高い競争の中で向かっていきたいと思います」