2022明治安田生命J1リーグ
第21節第2日

2022.7.10

セレッソ大阪

加藤 陸次樹 (31')

アダム タガート (63')

2

HOME

FULL TIME

2

1-0

1-2

横浜F・マリノス

レオ セアラ (84')

レオ セアラ (90'+2)

ヨドコウ桜スタジアム

10,729

ニッポンハムグループサポーティングマッチ

監督コメント

■小菊昭雄監督
「2-0まではゲームプラン通りに試合は進みました。そこから、タガートの負傷退場、そして、山中が一生懸命プレーした中での退場と、予想外のアクシデントもあったのですが、これがサッカーですし、全員が勝利に向かって一丸となって戦いました。残念ながら引き分けてしまいましたが、この3連戦、チームとして色んなアクシデントがあった中でも、全員がいい準備をして、色んな選手が力を発揮して負けなしで終えられたことは、ポジティブに思います。ただ、勝ち切れなかったことも事実ですし、今後、勝ち切れるチームになっていかないといけないと思います」

Q:先発の2トップ、交代で入った外国籍選手ともに得点に絡みました。采配としてはプラン通りですか?

「クオリティーの高い攻撃力を持つ相手に対し、ファーストディフェンダーとなれる加藤、上門。(先発は)ハードワークできる2トップにしました。奪ってからも、動き出せる、一気にカウンターを仕留めることができます。1点目は、その狙い通り、彼らの良さが出たシーンでした。その中で、時間の経過とともに、少し相手がバランスを崩すということもスカウティングの中で狙いがありました。そこで、しっかりとボールが収まり、決定力が高い2トップを入れて勝負と。そういうプランで臨みました。先発の2人、交代で出た2人、素晴らしいプレーをしてくれました。これからまた激しい競争になると思います。タガートの負傷は残念ですが、また全員でやっていきたいです」

Q:前節、今節と、上位相手にリードするなど成長が見られた半面、追い付かれる詰めの甘さも残したが、ここから上位に勝ち切るために、チームに上積みしていきたい部分は?

「おっしゃる通り、ポジティブな面もたくさん見られました。特に、どの選手が出ても攻守の役割を全うできることはプラスです。ただ、(課題は)ゲームコントロールのところ。前節もそうでしたが、相手がパワーをかけてきた時、強い重心を前にかけてきた時、そこをいなしていける力(が必要)。相手のパワーをうまく生かしながらボールを前に運び、追加点を取る、ゲームをコントロールする。そういったチームに成長できた時、我々はまた前進できると思います」

Q:10人になった場面について。メンデス選手やパトリッキ選手にボールに集める指示もされていたと思うが、あの時間帯について

「PKを決められて2-1になり、ハッキリしました。勝ち切るために、ブルーノの高さ、パトリッキのスピード、質的優位で勝負する。そして、バランスを崩さず、1点を守り切ってゲームをクローズしたい狙いがありました。ただ、さすがに首位を走る横浜FMの強さを感じました。我々も、彼らのように、さらに力を磨いていかないといけないと痛感したゲームでもありました」

選手コメント

■加藤陸次樹選手
Q:上門選手のプレスから奪って決めた先制点は狙い通りでしたか?

「そうですね。練習からも、監督からその狙いは言われていました。マリノスさんの失点を見ると、プレスで奪って取れるという話でした。その意味で、自分とジョー(上門)が先発に起用されました。その期待に応えられたことは嬉しかったです。シュートも、迷わずというか、ゴールが欲しかったので、思い切って打ちました」

Q:チームとして2点目も入り、勝利まで近づいたが、引き分けという結果をどう受け止めていますか?

「勝てたゲームだったので、悔しさは残りますが、試合後、監督からも『負けていない。連戦も続く。下を向く試合ではない』という話もあったので、プラスに考えて、次の試合に勝てばいい。切り替えてやっていきたいです」

Q:2試合連続ゴールです。個人としての手応えはありますか?

「そうですね。僕は点を取ると乗っていける。昨季も1点取ると、ポンポンと入った。そういう心の余裕があり、今日も思い切りの良さを出せました。ただ、継続しないといけないし、もっともっと点を重ねていけば、代表とかも見えてくると思うので、頑張りたいです」

Q:実際に、今日は日本代表の森保監督も見に来られていたが?

「試合に出続けて、継続して得点を取らないといけない。今日、見てもらえたことは良かったですが、継続してアピールしていきたいです」

■上門知樹選手
Q:リーグ戦ではJ1初先発となったが?

「前節も途中から入って、いい形で得点に絡めたので。監督からは『最初から飛ばして行け』と言われましたし、前半で出し切る気持ちで、守備もやりました。それがうまくいって、点にもつながって良かったです」

Q:自身のボール奪取が起点となり、ショートカウンターから奪った先制点は狙い通りでしたか?

「試合前からそこは狙っていました。奪ってショートカウンターはチームの持ち味でもあります。ただ、陸次樹が決め切ったからこそアシストが付いたので、陸次樹に感謝したいです」

Q:首位相手の一戦となり、プレーの強度やパススピードも違ったと思うが?

「そうですね。でも、そこまでリスペクトし過ぎず、自分たちの、いい守備から攻撃の形は十分、出せたと思います。勝ち切るところは前節に続き繰り返したので、そこは修正点ですが、1点を返されるまでは完璧な内容だったと思います。1点返された後のゲームプランはチームでも考えながらやっていきたいです」

Q:この2試合で、J1でやれる自信もより膨らんだ?

「やれる自信は試合前から持っていました。強気でプレーして、あとはゴールも奪えれば、自分としても乗っていけると思うので、引き続き、満足せずにやっていきたいです」

Q:リーグ戦で出場機会が少ない間、どう取り組んでいた?

「メンバー外の試合も多かったですが、そこで腐ったら終わりだと自分にも言い聞かせていました。コツコツとやり続けた結果がつながっていると思うので、自分のプレーに自信を持ちながら続けることが大事かなと思います。後はゴールを取れれば一番かなと思います」

Q:試合前にも話していたが、レオ セアラ選手とは琉球で一緒にプレーしていた?

「そうですね。2016年に一緒にやって、試合後はユニフォームも交換させてもらいました。久々に会えて良かったですが、2点はさすがの一言です」

Q:次節の大阪ダービーへ向けて

「勝つことだけにこだわります」

■奥埜博亮選手
Q:途中まではプラン通りに運べた試合だったと思うが?

「そうですね。引き過ぎず、いい守備からいい攻撃に入ろうという意識で臨みました。ブロックを作って引く場面もありましたが、自分たちから前に出て行くプレーもある程度、できていました。2-0までは完璧だったのかなと思います」

Q:PKを決められて、1人少なくなってからの戦い方は?

「焦らずやろうと。一人少なくなっても、やることは変わらず。ボールに行けるところは取りに行って。無理なら最後のところで体を張って守る意識を持ってやっていました。『落ち着いてやろう』と話してプレーしていました」

Q:最終的には追い付かれ、切り替えるのが難しい試合にもなったが、どう次へ向けてメンタルを持っていく?

「自分たちとしては凄く悔しいです。上位とは、勝たないと勝点は縮まらないので。悔しいですが、終わったことは仕方ないので。すぐ天皇杯、リーグ戦と試合は来るので、反省するところはして、切り替えたい。今は全員が試合に出る準備はできているので、全員で戦っていきたいと思います」

■マテイ ヨニッチ選手
Q:悔しい試合が続いていますが、今日の結果の受け止め方は?

「80分までは、いい試合展開でした。それ以降、崩れ始めて、1失点目が入って、立て直すことができませんでした。悔しい思いでいっぱいですが、そういうこともあるのがサッカーです。ただ、やはり悔しいです」

Q:ヨニッチ選手自身、守備での空中戦の勝率はリーグでもトップ3に入るくらい高いですが、前節、今節とクロスから最後に失点している。そのあたりはどう受け止めていますか?

「試合の終盤は、ボール保持者へのプレスが少し甘くなっています。時間を与えてしまえば、当然、いいクロスが上がってきます。その状態で、今日のように相手が人数をかけてゴール前に入ってくれば、ボールに触れられないと、致命的になります。そこは改善が必要です」

Q:上位との3連戦を負けなしで終えたことについては?
「トップ3との対戦を負けなしで勝点5を取れたことは嬉しいですが、勝点9を取れたとも思います。その点では悔しいですし、まだまだ改善点もあります。結果には満足していません」