2022明治安田生命J1リーグ
第24節第1日

2022.8.6

セレッソ大阪

アダム タガート (22')

鈴木 徳真 (31')

加藤 陸次樹 (87')

3

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FULL TIME

0

2-0

1-0

ヴィッセル神戸

ヨドコウ桜スタジアム

18,240

ヤンマー #Football is our engine サポーティングマッチ

監督コメント

■高橋大輔コーチ
「試合のスタート時点から、選手が高い集中力と高い共通意識でやってくれて、それが90分間、焦れずにできたことが良かったと思います」

Q:指揮を取られて初勝利ですが、個人的な感想はありますか?

「いや、今、言われてそうだと思いましたが、今シーズンを通して感じている、これまでの勝利と変わりません」

Q:1点目に象徴されていたが、守備の強度と連続性で相手を上回ったことが勝因だと思うが、選手たちは、求めていたことを出してくれた?

「そうですね。まず、我々のサッカーとしては、ハードワークする。それがチームとして共有されています。1点目は、ジョー(上門)と(アダム)タガートが発信してくれたことに、全体が合わせて、得点に結びついたと思います」

Q:直近の川崎フロンターレ戦からメンバーを何人か入れ替えて臨んだが、その意図は?

「最終的には、この試合を“ベスト”なコンディションで戦える11人をチョイスしたということです」

Q:前半早々に負傷交代した原川選手の状態は?

「本人は、すごく悔しいと思います。復帰して、前回は足首を痛めて、今回に期する思いがあった中で、再びアクシデントが起きてしまった。すごく残念に思います。状態としては、肩が外れてしまったと。今は修復していますが、そういう状態です」

Q:代わって入った奥埜選手がすぐに活躍したことは、チームとしてもしっかり準備できている証になる?

「奥埜選手だけに関わらず、ベンチメンバーも常にいい準備をしてくれました。試合前も小菊監督からメッセージがありまして、『出た選手がしっかりやって、つないでいこう』と。それを表現できたと思います」

選手コメント

■アダム タガート選手
Q:チーム全体で取ったゴールだと思うが、先制点の流れをどう振り返る?

「今日はチームワークが良かったと思います。前からのプレスがウチの強みですが、前でボールを奪い、ボックス内で受けて、あとはゴールに入れるだけでした。素晴らしいチームプレーだったと思います」

Q:ただ、タガート選手のトラップからシュートまでの流れも素晴らしかったです。パスが来る準備もしていましたか?

「そうですね。ボールを奪えた瞬間、奥埜選手と目が合いました。いいボールを出してくれるかなと思っていたら、完璧なボールを出してくれました。僕はファーストタッチをうまくして、ゴールに入れるだけでした。うまくかみ合ったゴールでした」

Q:公式戦2試合連続ゴールだが?

「徐々にコンディションも上がっています。チームもうまくいっているので、そこに貢献できることが嬉しいです。試合時間も伸びているので、1試合1試合、さらにコンディションを上げて、もっと点を取りたいです」

■鈴木徳真選手
Q:ゴールシーンについて。途中でシュートに切り替えた?

「そうですね。最初はクロスを上げようと思ったのですが、相手が誰も来なかったので。ゴールが空いているのが見えたので、足を振りました」

Q:流れとしても、「前半でもう1点」という感じはありましたか?

「相手も力がある選手が多く、細かいところで崩してくるのはうまかった。前半で追加点を取りにいく、いかないは、(ピッチの)中では、せめぎ合いでした。まず失点ゼロで前半を終えられたことがポジティブでした。追加点は、取れたらベストという考えでした」

Q:2点目が、試合の行方をかなり決定付けた形になったが?

「きつい連戦の中で3人が取れて、勢いも出たと思います。今日はタガートが決めてくれました。リーグ戦では久しぶりの先発で、結果を残してくれた。僕もタイミングよく点を取れましたし、ムツキもチャンスはいっぱい作っていた中で、(ここ数試合は)取れなかったのですが、今日は取ってくれた。どこからでも点が取れると示せて、チームの士気を高めることにもつながったと思います。外から見る相手に対しても、怖さを与えることができたと思います。一番ポジティブなことは、全員が結果を出せていること。そこが一番、重要だと思います」

Q:神戸にもタレントが多くいたが、それを上回る攻守の組織力がセレッソにはあったと思います。相手にビッグネームがいても、しっかり攻守を発揮すれば、負けない自信もある?

「神戸には、イニエスタ選手がいて、他にも代表歴を持った選手もたくさんいる。でもサッカーは11人でやること。どこかが良くても、どこかで綻びが出たら、組織としては崩れてしまう。僕らは、全員で攻めて、全員で守る。その統一感はあったと思います。組織としての決め事をしっかり守ることで、自分たちの良さも出せたと思います。決して神戸が悪かったわけではなく、勝負の際(きわ)のところでは、僕らが組織として一歩、上回れたと思います。組織として上回ったことで、僕ら個人にも結果が付いてきたと思います」

Q:監督が不在でも、戦い方が浸透していることを示せた一戦になりましたか?

「そうですね。示せましたね。規律を守った上で自分を出す、そのメンタリティーが素晴らしいと思います」

Q:ボランチとして、連戦でフル稼働中だが?

「今までと準備で変わることはないです。次の試合に向けて、どれだけベストで臨めるか。体のケアや、心のフレッシュさも含めて。次の試合に向けて、やるべきことに集中したいです」

Q:J1初ゴールの喜びはありましたか?

「めちゃくちゃ嬉しいです(笑)どこかで早く決めたいと思っていたので。ここで出せたことが嬉しかったです」

Q:今節が、J通算100試合目です。節目でJ1初ゴールを取れましたね。

「そうですね。ただ、(バースデーゴールを決めた)ムツキに全部、持っていかれました(笑)」

■加藤陸次樹選手
Q:チームとして、ダメ押しの3点目になったが?

「(松田)陸くんからのボールが素晴らしかったです。そこに来ると信じて飛び込めた。意思疎通ができた中でゴールが生まれたので、良かったです」

Q:誕生日にゴールが取れたことは、これまでのキャリアの中で、ありましたか?

「いや、誕生日に試合があったことも人生で初めてでした(笑)誕生日に試合があることは、これからの人生でもあるか分からないので、そこで決められたことは、大きな思い出になり、財産にもなりました」

Q:途中、ループシュートがわずかに外れた時点で、「ないのかな?」という感じもあったと思うが、そこからの切り替えについて

「難しかったですね(苦笑)ああやって外すと、『次、どうやってシュートを打とうか』と悩んでしまうので。ただ、そこで最後に飛び込めたのは、今日はちょっと自分を褒めてもいいのかなと思います(笑)」

Q:小菊監督不在を感じさせない戦いぶりだったが?

「チームとしては、監督がいない中でも、一体感を出して、やることを変えずにやろうと話していました。(高橋)大輔さんがチームにいい声もかけてくれていましたし、いつもと変わらないテンションで臨めました」

Q:途中出場の選手のゴールが続いているが?

「ベンチの選手が試合を決める試合が多いことは、チームとしても理解しています。小菊監督も、ベンチの選手がどれだけ大事かは常に話をしてもらっています。先発で出る選手、途中から出る選手が同じテンションで試合に臨めているので、それが勝てている要因だと思います」

■奥埜博亮選手
Q:急遽、試合に入る形になったが、どういう意識で入りましたか?

「予想はしていなかったので、急いで準備をして、入りました。まずはしっかりゲームに入ること、ケガをしないことを意識して入りました。ゲーム前に、チームとしての準備はできていたので、チームとしてのやるべきことをやった中で、自分の良さも出せればと思いました」

Q:2点をアシストする形になりました。

「どうですかね?(笑)僕というより、決めた2人がすごかったと思います」

Q:先制点は、チームとしても、連続したプレスは狙いでしたか?

「そうですね。一番いいのは、前からプレスをかけて、取ってショートカウンターで決める形ですが、今のチームには、2度、3度、追える選手がいるので、ボランチは次のボールを狙いやすくなります。チームとしてやるべきことができた結果だと思います」

Q:2点目のアシストについては?

「最初、こぼれてきた時に、シュートを打とうかなと思ったのですが、トク(鈴木)が空いていたので、パスを出しました。トクも最初はクロスを上げようと思っていたと思いますが、相手が寄せてこなかったので。キックのうまい選手なので、トクの良さが出たと思います」

Q:それにしても、誰が出ても、チーム力が落ちないですね。

「チームとしてやるべきことを、チーム全員が意識してできている。スタートからでも、途中からでも、みんな役割が果たせているので、それが結果につながっていると思います。チームとしてやらないといけないことが明確にあるので、それをやった中で、プレーする選手の良さも出せていると思います」

■キム ジンヒョン選手
Q:神戸の攻撃の回数も多かったが、後ろからは、どう守備を見ていた?

「スカウティング通りで、相手は中を崩すのはうまい選手が揃っていた。イニエスタ選手を中心に。僕らとしては、中を締めて、外に出させるようにしました」

Q:プレスにいくところ、後ろで固める時間帯など、メリハリも付いていた印象だが?

「神戸も後半は修正してきました。ボランチのポジションをうまく立たせて、攻撃を進めてきた。飲水タイムに、ムツキとジョーには、『慌てて出るより、構えてもいいから』とは伝えました。剥がされると、ボランチも慌てて出てしまうし、そのスペースを使われてしまう。『前から行く部分もあるけど、タイミングを見て、ボランチの2枚が落ちたら、行かなくていい』とは言いました。プレスをかけてくれたおかげでリードできましたが、2点差もあったので、そこは状況を見ながら、うまくコミュニケーションは取れたと思います」

Q:前半13分、汰木選手のシュートを防いだ場面も大きかったと思うが?

「あの場面では、大迫選手も中にいて、視野に入った。触られるかな、という気持ちもあって、一回、我慢したことで、足で止める形になりました」

Q:精度の高いビルドアップも見せていたが、今日もトライできた?

「そうですね。ただ、後半に1本、(山口)蛍に食われた場面もありました(苦笑)蛍は僕の蹴り方も分かっている。もっと注意しないといけなかった。最後はシュートを止めましたが、ああいうプレーで流れも悪くなるので。みんながすぐ切り替えてくれましたが、ミスなくやっていかないといけません。最後まで、成功させていかないといけないと思います」