2022JリーグYBCルヴァンカップ
準々決勝 第2戦
2022.8.10水
川崎フロンターレ
マルシーニョ (40')
マルシーニョ (53')
2
AWAY
FULL TIME
2
等々力陸上競技場
1-0
1-2
セレッソ大阪
加藤 陸次樹 (90')
山田 寛人 (90'+6)
等々力陸上競技場
13,877人
監督コメント
選手コメント
■加藤陸次樹 選手
Q:1点目の場面について。後半は、なかなかチャンスを作れなかった中で、同点ゴールの直前、2本くらいシュートを打って、その流れでのヘディングだったが、どういう気持ちであの時間帯はプレーしていた?
「正直、2点差を付けられて、少し焦りもありました。プレーの余裕がなくて、シュートも無理やりな感じで狙い過ぎてしまった。ただ、得点に関しては、1試合を通じて、山中選手のクロスがニアでクリアされる回数も多かったので、そこは予測して、相手の前に入って、うまく合わせることができました」
Q:我慢強くプレーしながら、最後にストライカーとして仕事ができたことについて
「セレッソの伝統ある背番号を背負わせてもらって、今年、チームを助けるゴールがなかなかない中で、今日、チームに貢献できるゴールを決められたことは、少しは20番に恥じないプレーができたと思います」
Q:追いついた後は、ピッチ内ではどのような声掛けをしていた?
「足をつっている選手もいましたし、きつい中でしたが、プラスの声が飛んでいました。『あと1点、取れば次に進める』というチームの共通理解もありました。最後は気持ちで全員が走り切れました」
Q:今季のチームとしての成長をどう感じていますか?
「日々の練習からスタッフとのコミュニケーションも取れていますし、本気でぶつかりあったり、監督やスタッフと近い関係でやれているのかなと思います。そういった日々の練習の成果が試合に出ていることで、勝てるチームになっていっていると思います」
Q:加藤選手自身、小菊監督や高橋コーチと本音で向き合えている?
「そうですね。出られない期間もありましたが、どう自分と向き合うべきか、どういう姿勢で練習に臨むべきか。今シーズンは鍛えられました。そこは個人としても成長させてもらっていると思います」
Q:背番号20のプレッシャーと、どう折り合いをつけている?
「20番という背番号を付けさせてもらって、今年、チームの得点王はもちろん、全体の得点王も狙っている中で、まだまだ足りないですが、日々の練習から自分の価値、20番を背負っている価値を出していきたいと思って取り組んでいます。結果はもちろん、残りのシーズンも日々の練習から気を引き締めてやっていきたいです」
Q:ルヴァンカップは、昨季は決勝で悔しい思いをしているが、これからの戦いへ向けて
「昨年、悔しい思いをしています。まずは次の浦和レッズ戦へ向けて、やることを変えずに、チームとして一体感を持って戦いたい。そこで自分の得点で勝てれば最高ですし、とにかくチームに貢献できるように、日々の練習からやっていきたいです」
■山田寛人 選手
Q:同点ゴールを決めた気持ちについて
「(西尾)隆矢の折り返しが来て、絶対に決めないといけない場面で、すごく緊張しましたが、落ち着いて決めることができました。決めた瞬間はあまり覚えていないですが(笑)今までともまた違った感覚で喜べました」
Q:これまでの人生の中でも、1、2を争うゴールでしたか?
「そうですね。ゴールのパターンとかではなく、このゴールにどれだけの価値があるか、これからさらに分かってくると思うし、これをしっかり優勝につなげていきたいです」
Q:シュートに至る場面は、西尾選手からの折り返しがくると信じて、中で待っていた?
「最初はニアで浮いた感じで入ろうと思ったのですが、自分の頭を越えた段階で、(ファーで)詰める意識はありました。そこに相手選手より早く行けて、本当にいいボールが来たので。その駆け引きで勝てたことが良かったです」
Q:厳しい時間帯も長かったが、1点を返してからの時間帯について
「立ち上がり、向こうの勢いが良くて、1点を取られて厳しい状態でしたが、ホームで引き分けたことも大きかったです。逆転を急ぐ必要がなく、慌てず同点にすればいいと。ただ、自分が入ってからも流れは変わらず苦しい状況だったのですが、ムツキがいいゴールを決めてくれて、チームも勢い付いて、雰囲気も上がりました。最後まで諦めなかった結果、最後のゴールにつながったと思います」
Q:ルヴァンカップは、昨季は決勝で悔しい思いをしているが、これからの戦いへ向けて
「昨季、自分は、最初はあまりリーグ戦には出られず、ルヴァンカップで結果を残して輝けた部分もあったので、ルヴァンカップに対する思いは強いです。ただ、決勝ではハーフタイムで代わって情けないプレーをして、チームも負けてしまった。そういう苦い思い出もあるので、今年は、という思いもあります。今日はムツキ(加藤選手)と僕が点を取れましたが、今は誰が出ても点が取れる状態に仕上がっています。今日も自分のプレーは良かったとは言えないですが、気持ちの部分だけは常に上を向いてやっていこうと思っていたので。今日はメンタルでよくできたかなと思うので、自分を褒めたいです(笑)」
Q:最近もFWの競争が激しくて、激戦だと思うが、その中でどのような思いでプレーしていますか?
「今季は昨季より点は取れていますが、悩むことや苦しいことも多いです。最近は自分とまた向き合えていますし、チームのために、タイトルへ向けて献身的にやろうとプレーできています。今日、一つ結果が出て良かったです。FWは出た選手が結果を残していますし、ハードワークもできています。それに負けないように、結果を残すことももちろんですし、献身的にやらないと、試合には出られない。それを最近は改めて感じています。まだまだ足りない部分も多いですが、頑張っていきたいです」
Q:このゴールは、シーズン終盤に向けて転機にもなり得るゴールですね。
「そうですね。自分の中でも、そういう思いもありました。残りのシーズンの結果にもつなげたいですし、チームとしても、今日の結果でまた、タイトルへ向けて活気づくと思います。そうやってみんなで高め合いながら、最後までやっていきたいです」
■高橋大輔コーチ
「結果を勝ち取れて、次につなげることができて良かったです」
Q:ラストワンプレーで追い付いて勝ち抜けが決まったが、あの瞬間の思い、そこに至るまでの心境は?
「正直、0-2で推移していく中で、少し下を向く選手もいました。難しい状況になってきたなと感じましたが、もう一回、そこで奮い立たせて。カッコいい形ではなかったですが、気持ちで押し込んでくれた2点だと思います」
Q:交代枠を使い切った後、中原選手がサイド、北野選手を中に入れたと思うが、形や狙いについて
「もう点を取るしかないというところで、右サイドにいた北野をトップ下の役割で。中盤を1枚増やして、ダイヤモンドっぽくやろうと思いました」
Q:リーグ戦で2勝している川崎ですが、リーグ戦に比べて、今日の印象について
「4戦目ですので、やり方や、どういう対応をしないといけないのかは、しっかり理解した上で臨みました。ただし、4戦の中で、今回は一番、圧力と怖さを感じました。横浜(F・マリノス)さんと試合をされたリーグ戦で、何か変化を見せられたというか、その中での一戦だったので。特に立ち上がりは、それを受けてしまった印象があります」
Q:後半は苦しい展開も続いたが、終盤、勝負を懸けるメッセージを送った?
「メッセージというか、(やったことは)試合中に常に声を掛け続けることですね。下を向いて、頭も体もフリーズしてしまう選手もいて。ただ、それは相手も同じことなので。その中で、1手2手、3手、先に行けるような、最後はこちらから湧き出てくるようなことが必要だと感じながら、アプローチしました」
Q:追い付けた最大の要因をどう考えますか?
「単純に、諦めなかったこと。それが全てです。そういった心持ちを、普段からしています。今年、シーズンが始まった中で、小菊監督が常に選手に植え付けていました。スタメンで出る選手だけではなく、バックアップメンバー、全ての選手たちにアプローチし続けたことが、こういった結果につながったと思います」
Q:最後、両CBを上げていたが?
「鳥海に関しては、『僕、行きます』と言うので、『行ってこい』と。徳真(鈴木選手)を少し下げました。西尾に関しては、勝手に行っていました(笑)それだけ、何とか結果を勝ち取りたかったのだと思います」