第7節
2023明治安田生命J1リーグ
2023.4.9日
セレッソ大阪
レオ セアラ (14')
レオ セアラ (61')
2
HOME
FULL TIME
3
ヨドコウ桜スタジアム
1-2
1-1
北海道コンサドーレ札幌
金子 拓郎 (6')
金子 拓郎 (15')
田中 駿汰 (64')
ヨドコウ桜スタジアム
11,952人
放送
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■小菊 昭雄 監督
「札幌の守備の特長を考えたときに、意図的に我々もバランスを崩しにいく、相手の変化を起こしにいく、そういう狙いがあるので、どうしても、札幌相手にはゲームコントロールが難しいゲームになる傾向が強いです。入りは良かったのですが、最初の時間帯でのスローインから失点。そして、追い付いた後のミスからのカウンター。3失点目も追い付いた直後のリスタート。3失点中2失点がリスタートとカウンターということで細部のところを詰めていく必要があるという印象を受けています。攻撃のところは相手の特長を踏まえて2人、3人の関係で出入りすること、ロングパスとショートパスの使い分けがポイントになると思っていました。最初は意図的にロングボールを多用して相手を下げさせる。その狙いをもってやっていました。準備してきたことが出せたシーンもありますし、相手が伸びたときにしっかりとポゼッションしながら前進していく、そのクオリティーを上げていく必要もあるという課題が出たゲームになりました。また連戦もありますし、リーグ戦は続いていきます。新たな発見もありましたし、細部のところも含めてチームの総合力を上げていきたいと思います」
Q:欠場した毎熊選手と、前半で交代した為田選手の状態について
「毎熊に関しては、前節の試合後に少し違和感を訴えました。軽症ではあるのですが今日の試合は回避しました。為田に関しては、肩の負傷で病院へ向かっています。詳しい情報はまだ入っていませんが、軽症であることを願います」
Q:両ワイドが高い位置を取る札幌に対し、サイドを広げられてのクロスからピンチを重ねた守備について
「立ち位置を取って、斜めのサイドチェンジや斜めのクロスは相手の一番の強みだと理解して準備してきました。サイドチェンジの出どころを抑えること、振られた後のセットのタイミング、チャレンジとカバー。その細部のタイミングが合わないと、今日のような失点シーンになってしまいます。そこを合わせていくことはチームとしてやっていかないといけません。また映像で見直して、今後の練習につなげていきたいと思います」
Q:リーグ戦でのデビューとなった阪田選手の起用意図について
「澪哉は右でも左でも、スピードを生かしてドリブルで切り裂いていく非凡な能力があります。中央を固めてきた相手に対し、サイドを個で破るプレーに期待を込めて起用しました。厳しい状況での出場でしたが、果敢にチャレンジしてくれました。短い時間での出場でしたが、今後の成長の糧にして欲しいです。今日出たことで、彼自身も色んなことを感じたと思いますので、明日からの練習にも生かして欲しいなと思います。J1のトップレベルでも通用するような素晴らしい才能をもっている選手ですので、我々もセレッソの宝として育てていきたいと思います」
選手コメント
■レオ セアラ 選手
Q:自身としては2試合連続で2得点を奪ったが?
「2点を取れたことは嬉しいですが、勝利に結び付かなかったことが悔しいです。修正するところは修正して、次節は点を取って勝利に導きたいと思います」
Q:チャンスも多く作れていたが、今日の攻撃を振り返ると?
「相手がマンツーマン気味で守ってくることは分かっていました。そこは分析通りでしたが、3失点して勝利できなかったことが悔しいです」
Q:カピシャーバ選手とのコンビについて
「ポルトガル語で話せるのでコミュニケーションが取れます。ピッチ内外でコミュニケーションはよく取っているので、それが得点にもつながったと思います」
■カピシャーバ 選手
Q:リーグ戦では加入後初先発でした。高まる気持ちもありましたか?
「そうですね。監督からチャンスを頂いたことは嬉しかったですが、勝利につながらなかったことが悔しいです。勝利するためには、いい準備をするしかありません。これからもいい準備を続けていきたいです」
Q:今日は右サイドでの先発だったが?
「右でも左でもどちらもできるので、監督が決めてくれたサイドの方で頑張るだけです」
■中原 輝 選手
Q:久しぶりの出場となったが?
「少しケガで離脱していて、久々の試合で後半の開始からチャンスをもらったのですが、勝ちにつなげられなかったことが悔しいです。右のサイドハーフは競争が激しいので、チャンスをもらったときに、いかに自分の存在を発揮できるか、攻撃のクオリティーが求められます。今日は納得できる内容ではなかったですが、ここからコンディションを上げて競争に勝てるようにしていきたいです」
Q:チーム内での競争も含め、今後へ向けて
「監督は調子がいい選手を見てチョイスしてくれるので、日頃の練習からアピールすることが大事です。出場したときはゴールやアシストという数字にこだわって、自分の価値を出していきたいです」
■阪田 澪哉 選手
Q:J1リーグ戦でのデビューとなったが?
「目指してきたプロサッカー選手、J1リーグで戦う選手をずっと見てきました。その競争の舞台に立てたことは良かったです」
Q:実際にJ1の舞台でプレーして感じたことは?
「試合に入るときは、カップ戦からさらに高まる気持ちもありました。前回、ルヴァンカップのホームでメンバーに入ったときは出られなかったので、今日は出たい気持ちが強かったです。見る立場からピッチでプレーする立場になって、緊迫感や圧力も感じました。その中でどれだけ自分のプレーを出せるかが大事だったのですが、今日はあまり良くなかった。日々の練習からイメージしてやっていきたいです」
Q:今日、プレーして感じた課題は?
「中にはレオ(セアラ)やムツくん(加藤陸次樹)というヘディングの強い選手がいたので、自分のところでもう少しドリブルではがすなど、もっとチャンスを作りたかったです。仕掛けることがドリブラーは一番大事。今日は1回しか仕掛けることができなかったので、次はもっと回数を増やしていけたらなと思います」
レオ セアラの2試合連続2得点も勝利につながらず。3失点で、今季初の連勝を逃す
前節に続きホーム開催となった今節。セレッソ大阪は、ヨドコウ桜スタジアムに北海道コンサドーレ札幌を迎え、明治安田生命J1リーグ第7節に臨んだ。先発は前節から1人変更。毎熊晟矢に代わりカピシャーバが右のウィングに入り、加入後リーグ初先発を果たした。
試合は序盤から動く。6分、スローインの流れから左サイドを突破され、逆サイドでフリーになった金子拓郎に決められたセレッソだが、すぐさま反撃に転じると、14分、ペナルティーエリア内でレオ セアラが相手DFに倒されて得たPKを自ら決めて、同点に追いつく。仕切り直しといきたいところだったが、その直後に失点。中央でボールを奪われると、右サイドで受けた金子のシュート性のクロスがそのままゴールイン。再び追いかける展開となった。札幌のマンツーマンディフェンスに対し、セレッソはGKキム ジンヒョンもビルドアップに加わり打開を図る。18分には、キム ジンヒョンのキックに香川真司が競り、背後にカピシャーバが抜け出してチャンス。33分、38分には左サイドを崩して為田大貴のクロスからゴールに迫る。その一方で、2失点後も札幌の攻撃にピンチの連続。長いボールを背後やサイドに蹴り分けられ、決定機を作られる。ただし、ネットを揺らされた25分の場面はオフサイドに救われ、44分の場面はキム ジンヒョンが好セーブでしのいだ。すると前半アディショナルタイム、キム ジンヒョンのキックに斜め動きでペナルティーエリア内に進入した為田が相手DFと激しく衝突。そのこぼれ球を拾った香川に絶好のチャンスが訪れたが、シュートはGKに止められた。
1点ビハインドで後半を迎えたセレッソは、肩を負傷した為田に代わり中原輝が入り、カピシャーバが左サイドに回る。前への圧力を強めると、61分、同点に追い付く。深い位置でのスローインから、ボールを受けた香川が中央をドリブルで進入。相手3人を引き付けて左サイドへパスを送ると、カピシャーバのクロスにファーで合わせたのはレオ セアラ。豪快なヘディングを叩き込んだ。背番号9の2試合連続2得点で意気上がる中、ここから逆転へともっていきたいセレッソだったが、またもその直後に失点。左右に揺さぶられてCKを与えると、ニアで田中駿汰にヘディングを決められた。三度、追いかける形となったセレッソは、66分に交代で入った加藤陸次樹が攻撃を活性化。さらには80分、4日前のルヴァンカップでプロデビューを飾ったばかりの阪田澪哉が投入され、1点を奪いにいく。ただし、終盤にかけては札幌に押し返される時間帯もあり、同点に追い付くには至らず。このまま試合は2-3で終了。今季初の連勝はならず、今季の公式戦でのホーム初黒星を喫した。
「2点を取れたことは嬉しいですが、勝利に結び付かなかったことが悔しい」と試合後は肩を落としたレオ セアラだが、彼の本領が発揮され始めたことはチームにとっても大きい。相手の対策も含めた試合の入りを整理し、失点を減らすことで、勝利に結びつけていきたい。