第15節
2023明治安田生命J1リーグ
2023.5.28日
セレッソ大阪
為田 大貴 (43')
中原 輝 (85')
2
HOME
FULL TIME
0
ヨドコウ桜スタジアム
1-0
1-0
横浜FC
ヨドコウ桜スタジアム
14,304人
ぴあサポーティングマッチ
入場時間
SAKURA SOCIO ゴールド 11:30 / SAKURA SOCIO シルバー 11:35(ゴールド会員様入場後) / SAKURA SOCIO 11:40(ライト会員は除く) / 一般 12:00
イベント
放送
ギャラリー
MATCH REVIEW
監督コメント
■小菊 昭雄監督
「横浜FCと対戦するにあたって、スカウティングで情報を集めながら対策をしたのですが、スカウティングをすればするほど、Jリーグの中でも安定していて勢いがあるチームだなと。チーム戦術を全員が共有して、みんなの頑張りがつながっている、非常にタフなチームだという印象を受けて、今日の試合に臨みました。その横浜FCを相手に内容が伴った素晴らしい勝利を飾れたこと。そして、公式戦では4試合連続クリーンシートで終われたこと。また、途中から出た選手たちがそれぞれの役割をしっかりと果たしてくれて、素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたこと。たくさんのポジティブな点があったゲームだったと思います。ただ、先ほど選手たちにも伝えたのですが、その中でも課題はありますので、これからトップ3に入る、優勝争いをしていくためには、一人一人が、そしてチーム全体が、もう一つ突き詰めて、クオリティーを上げていく、強度を上げていく、戦術理解を深めていく、そういったことも必要になってきます。ここで満足せず、次からの名古屋戦、神戸戦に向かっていきたいと思います」
Q:今節は加藤選手が不在でしたが、その理由と、それに伴い、奥埜選手を前で起用されたが、その狙いは?
「ムツキ(加藤)に関しては、前回のルヴァンカップのハーフタイムで違和感を訴えました。いまは復帰に向けてトレーニングしているところです。それに伴って、上門という選択肢もあったのですが、ジョーも体調不良で、実は昨日もギリギリまでメンバーに入れるかどうか、といった状態でした。そうなったときに、奥埜は攻守に関われて素晴らしい選手ですし、今日は2トップという形にしながらも、彼には(香川)真司と(鈴木)徳真の中継もしてもらいながら、レオ(セアラ)との2トップとしての役割、タスクも与えました。彼の攻守に渡る貢献度は、ポジションを変えても素晴らしいパフォーマンスでした」
Q:今節のポイントに挙げていた「相手の守備をどう崩すか」という部分で、攻撃面での評価は?
「横浜FCは、しっかりとブロックを作って、そこからのカウンター。そこがストロングポイントだと思っていましたが、カウンターを恐れて自分たちが重心を後ろに下げることは、逆に自分たちの良さが出ないと思ったので、どんどんダブルボランチも攻撃に関わる、人を追い越していく、そしてチャンスのときは全員が湧き出ていく、ペナルティーエリアに入っていく。そういったことを要求しました。まさしく得点シーンに表れたと思います。1点目の形は常に練習している形ですし、その他にも狙っているシーンがたくさん出ました。非常に嬉しく思います。ただ、1点目を取ってから2点目までの時間が長かったので、先制した後、もう1点、2点と取っていけるチームにしていきたいです。実際、そういったチャンスは作れていたと思うので、そこは私たちも選手もこだわって、練習から取り組んでいきたいです」
Q:前半で交代したクルークス選手の状態について
「ハーフタイムに少し違和感を訴えました。これから検査する状況です。先ほど本人と話したところ、軽傷ではあるのかなと思いますが、検査結果を待ちたいと思います」
Q:J1リーグでは3試合連続クリーンシートでの勝利です。CBの鳥海選手や進藤選手は、開幕当時は控えの立場でしたが、そうした彼らの活躍が守備の安定につながっていることについて
「おっしゃる通りで、トリ(鳥海)も私が監督になったときは苦労していた選手ですし、シン(進藤)も同じです。競争があった中で、彼らがしっかりと自分に矢印を向けて、努力した成果が、高いパフォーマンスでチームの柱として君臨している現在の姿です。彼らの日々の努力の賜物だと思いますし、改めて感謝の気持ち、リスペクトの気持ちでいっぱいです。これからヨニッチも復帰して、西尾もいます。他にも素晴らしい選手がたくさんいます。競争しながら一人一人の成長をサポートしていきたいと思います」
Q:今節は、相手に小川選手という明確な得点源がいたが、どう抑えることを意識していた?
「4-4-2にして、(相手のパスの)出どころに対してのファーストディフェンダーを明確にする。入ってきたボールはチャレンジとカバー、プレスバック。そこは重要なポイントだと選手たちとも共有しました。ここ数試合、クリーンシートを達成できているのは、一つ一つの球際やポジションの取り直し。ボールの移動中に常にいいポジションを取る、チャレンジ&カバー、プレスバック、連動、そういったところの成果が出ていると思います。ただ、先ほども申しました通り、次からの2試合が大事になります。さらに強度を上げて、誰が出ても今の守備ができるように準備していきたいと思います」
Q:4-4-2になって以降、香川選手がボランチでプレーしています。今日も素晴らしいパスを通してゲームを作っていたが、ボランチでの香川選手について
「真司も4-4-2のボランチはほとんど経験がないポジションだと思いますが、彼の経験、戦術理解度の深さが示す通り、試合ごとに、攻守に高いパフォーマンスを発揮してくれています。チームとしてゲームをコントロールすることも担ってくれています。時間の経過とともに、さらに彼のパフォーマンスは上がっていくと思います。これからも、彼のさらなる成長に期待しています」
Q:今日の2得点は、いずれも彼が高い位置に進入したところから生まれているが?
「おっしゃる通り、彼の攻撃への関わりが得点を生みました。やはり彼は、それが一番のストロングポイントだと思います。もちろん、あのようなプレーも要求しながら、チームの中心として、引き続き守備やゲームコントロールの部分も求めていきたいと思います」
Q:今日、奥埜選手を2トップでの縦関係で使ったのは、奥埜選手の良さを出すためか、横浜FC対策か?
「両方です。まず、レオが最終ラインの選手と駆け引きをする。ポケットを狙う。そして、引っ張ってくれたところで奥埜の技術を生かす、また奥埜がスペースを空ける、そういう狙いもありました。そして、横浜FCを分析した時に、真司と徳真のダブルボランチにプラスワン(の部分も期待した)。ジョルディが高い位置で張っていることもあって、バランスを取る奥埜の距離感が生きてくるのではないかと思い、奥埜をあの位置で起用しました」
選手コメント
■為田 大貴選手
Q:ゴールシーンを振り返ると?
「逆サイドの選手はクロスに入っていくことはチームの決まり事なので、役割を果たした感じです。ゴール以外にも役割はありますが、もちろん、点を取って勝利に貢献することも目指しているので、良かったです」
Q:正面にDFもいて、難しいヘディングだったと思うが?
「僕の感覚では、(DFに)触られるかなとも思ったのですが、うまく越えてきそうな感じもあったので。最初、走り込んで叩くイメージをしていた分、自分の中で空間を空けていたので、越えてきたときにうまくヘディングを当てられたと思います」
Q:為田選手は難しいゴールを決める印象もあるが、本能と思考がうまく合わさったときにゴールが生まれる?
「そうですね。よく言われるのですが、簡単なシーンはいろいろ考えてしまって…(苦笑)。普通の選手なら簡単に決める場面でも、時間があったら色んなことが見える分、コースやパスを考えてしまったり、悩んでしまうのですが、今日のようなゴールは悩まず飛び込めるので、今日のようなゴールの方が僕にとっては簡単ですね」
■中原 輝選手
Q:ゴールを決めた思いは?
「ゴールを取ることは大事ですし、そこにこだわってやっているので、取れたことは嬉しいです。昨季はゴールした試合で負けているので、今日は勝てたことが一番嬉しいです」
Q:再三、スペースを突くシーンもあったが、心掛けていたプレーは?
「ジョルディ(クルークス)もいいプレーをしていた中で、急遽、後半から出ることになったのですが、自分の特長を生かしながらチームに貢献できればと思ってプレーしていました」
Q:追加点を取れたことは、勝利する上で大きかったと思うが?
「もっと早く取れるチャンスもあったので、そこはもっとこだわっていかないといけません。無失点で勝てたこと、守備の安定がチームとしては大きいのかなと思います」
■毎熊 晟矢選手
Q:相手が守備を固めてきた中で、攻撃に枚数をかけて奪った先制点について
「思った以上にボールが持てました。ただ、チャンスがありながら決め切ることができず、ルヴァンカップのFC東京戦と同じだなと思っていて、前半で仕留めないといけないと。得点のちょっと前に、真司さんと『ポケットを取りたいね』という話をしていて。あのシーンは、自分が少し止まって、真司さんがポケットに入ってくれた。うまくあのスペースを使えて得点に結びついたと思います」
Q:前半からクルークス選手との関係性も良かったと思いますし、右サイドからの攻撃力がかなり高まっている印象だが?
「そうですね。縦にも行けますし、左足のクロスも脅威なので。彼がどっちに仕掛けるかによって自分のポジショニングも決めています。彼の邪魔にならないポジショニングを意識しています。前半だけでしたけど、今までで一番いい関係性を築けたと思います」
Q:後半から入った中原選手との連係について
「ジョルディは外で強みを発揮できる選手ですが、ヒカルくんは外でも中でも同じように強みを発揮できる選手。それは僕にも言えると思うので、被らないように相手の動きを見て、対戦相手が嫌がる動きをしていこうと思っています。昨年からプレーしているので、難しさはなくプレーできています」
Q:3試合連続クリーンシートでの勝利については?
「無失点に関しては、GKとCBの2人が凄く集中して、最後のところで体を張ってくれていますし、11人全員でうまく守れているところもあります。手応えは感じていますが、ルヴァンカップも含めて、この4試合でピンチがないわけではない。それがサッカーですが、今はやられていないことをポジティブに捉えつつ、作ってしまったピンチの課題もしっかり向き合っていきたいです」
■進藤 亮佑選手
Q:3試合連続クリーンシートでの勝利について
「しっかり守れていると思いますが、全く隙がないわけではありません。今日も裏に走られたり、スライドが遅れた場面もあったので、一つ一つ映像で確認して、失点の可能性を少しでも下げる作業をしたいです」
Q:個人としても、試合に出続けることで磨かれている実感もありますか?
「相手との駆け引きも含め、それは間違いなくあると思います。今日も能力の高い小川選手と対戦して難しさも感じました。ただ、難しさを感じることができたことが嬉しいというか、もっと試合を重ねて、色んな相手と対戦したいです」
Q:小川選手に対するボールに対しても、鳥海選手としっかりカバーできていたが?
「基本的に誰とでも合わせられますし、鳥海選手も能力が高い選手なので、連係の難しさは全く感じないです。ただ、FWに対して2人が重なる場面もあったので、もっと声を掛け合って改善できるところはあると思います」
Q:無失点を続けることで、チーム内でのCBの競争も激しさを増しているのでは?
「競争も大事ですし、監督はいい競争が生まれることを期待していると思いますが、僕は競争したくないですね(笑)。ずっと出たいです」
Q:スタメンで出続けるだけのプレーを示せている手応えもある?
「最低限の結果は出せていると思います。ただ、いずれ無失点記録は止まると思うので。重要なことは、傷口を広げないというか、1点を取られた後の気持ちの切り替えも大事になります。もちろん、どの試合も無失点を目指しますが、相手もあることなので。ずっと続けることは難しいということも分かっています」
Q:札幌時代の恩師である四方田監督の前で、成長を見せることができたのでは?
「向こうの移動もあり、あまり話す時間はなかったのですが、試合後に『おめでとう』と言ってもらいました。お互い、プロとしてチームを勝たせるために、監督と選手の関係で刺激し合って、と言うと語弊があるかも知れませんが、これからも頑張っている姿は常に見せていきたいです。教え子として、多少の贔屓目で見てくれていると思うので(笑)。街クラブから(北海道)コンサ(ドーレ札幌)のユースに入れたのは、間違いなくヨモさんのおかげ。サッカー人生に大きな影響を与えてもらった方なので、ヨモさんの作品の一人として、これからも頑張っていきたいです」
■鳥海 晃司選手
Q:試合を振り返ると?
「前半は自分たちが理想とする展開でパーフェクトでしたが、後半は少し押し込まれる時間もあり、ピンチもあったのですが、無失点で終われたことはまた一つ、自信になりました」
Q:相手の小川選手に対する、進藤選手との連係については?
「どっちかが足元、どっちかが裏、と声を掛け合ってやっていました。何本かパスが通るシーンがあって、下がるシーンもありましたが、全体的にはうまく守れたと思います」
Q:開幕時は控えだった2人がCBでコンビを組んで無失点で抑えていることについて、どう感じていますか?
「競争が激しいですし、その週にいいトレーニングができた選手が出ることが監督のやり方なので。いい状態を続けていきたいです」
Q:出られない間、進藤選手は「反骨心を持ちながらプレーしていた」という話だったが、鳥海選手は?
「いや、僕は反骨心という感じではないですね(笑)。最初は膝のケガの状態もあったので、コンディションをしっかり整えることを意識していました」
■奥埜 博亮選手
Q:今節は2トップの一角に近い立ち位置で先発したが、心掛けたプレーは?
「ディフェンスではチームでやるべきことをやって、自分がなるべくファーストディフェンダーになれるように意識していました。攻撃の部分は自分や前線の選手の立ち位置によって、後ろの選手のビルドアップの助けになるように、後ろにスペースを空けてあげることも意識しました。時には下がって、ビルドアップを助けることも意識しました」
Q:今節に関しては、4-3-3のインサイドハーフというより、トップ下に近い役割だった?
「そうですね」
Q:前半から押し込んだ状態で攻めながらこじ開けることに時間もかかったが、焦れずにやることができた?
「そうですね。相手はブロックを作って引っ掛けてカウンターを狙っていましたが、チーム全員でしっかり相手陣地に押し込んだ状態でボールを動かせれば、引っ掛かったとしても。自分たちの距離感はいいので、そのまま奪い返せるという意識はありました」
■香川 真司選手
Q:試合を振り返ると?
「2点目がもう少し早く欲しかったですが、試合を通してうまく戦えたと思います」
Q:1点目は、うまく香川選手がニアゾーンで相手を引き付けたところが起点になったが?
「普通にクロスを上げても中は堅いので、一回、スペースを突いた中で、相手の陣形を崩してクロスを上げることが大事だった。相手を動かさないと、クロスも引っかかる。ボールを回しても、相手が嫌なところに入っていかないといけない。そういう意味では、ウィングバックと3センターバックの間、ニアゾーンで誰かが受けないと、相手も怖くない。そこでズレが生まれてくる。そこでのボールの回し方は意識していた。右の方が比較的スペースはあったので、そこを突きたいという話はしていた。結果として、あそこからゴールにつながったことは良かったです。次の相手も恐らく5バック。よりインテンシティー高く来ると思うので、今日、得たこと、反省をしっかり生かしたい」
Q:攻撃に関わることについて
「ゲームをコントロールして、ビルドアップにも加わりながら、いかに前に入っていけるか、最後の3分の1で仕事をできるか。そこは自分の課題にしているし、意識的に増やしていきたいと思っている中で、徐々に増えていっていると思います」
Q:リーグ戦で3試合連続無失点での勝利について
「無失点を続けることはチームとしても自信になります。厳しい時間帯が来ても踏ん張れる要因になります。それは大事にしたい。ただ、今年は上位に勝てていない。次は厳しい相手なので、そこでどれだけやれるか。今日の課題を改めて修正して臨みたいです」
Q:どのあたりが改善されたことで、無失点が続いていると考えますか?
「細かなポジション修正も大きいですし、前線からプレスで前がうまく限定してくれている。CBも前に前に、下がらず戦ってくれている。今後も継続して、引くのではなく、前で戦えるように続けていきたいです」
Q:奥埜選手が前に入った形について
「前で、攻守において、いいところに顔を出してくれる。チームにとって大きな武器ですし、今日は奥埜と僕と徳真はポジションを変えながらうまく関われていたと思います」
為田大貴の先制点に、中原輝の今季初ゴールとなる追加点。守備でも3試合連続クリーンシートで今季初の3連勝を達成
ホームでは約1ヶ月ぶりの試合となった今節。アウェイで連勝した勢いそのままに、今季初の3連勝を目指して横浜FCとの明治安田生命J1リーグ第15節に臨んだ。先発は前節から1人変更。負傷により加藤陸次樹が外れ、鈴木徳真がリーグ戦では8試合ぶりの先発を果たし、奥埜博亮が前線に上がった。布陣は4-4-2とも4-2-3-1とも取れる並びだった。
序盤から試合の主導権を握ったのはセレッソ大阪。開始5分、ショートカウンターからレオ セアラがDFの背後に抜け、GKとの1対1のチャンスを迎えかけると、その後も左は為田大貴と山中亮輔、右はジョルディ クルークスと毎熊晟矢の縦関係が機能し、相手を押し込む。この試合、特に輝いたのが右サイド。何度もクルークスが前向きな形でボールをもてる場面を作り出し、鋭いクロスからゴールに迫った。28分には、スタジアム全体がどよめくロングカウンターを発動。相手FKをしのいだあと、GKキム ジンヒョンのスローを受けた香川真司がダイレクトボレーで前線へパス。ここから為田、奥埜とヘディングでつなぎ、最後はクルークスが左足でシュート。決まっていれば年間最優秀ゴールにもノミネートされそうな美しい流れだったが、惜しくもポストを叩いた。その後もセレッソが攻め続けると、均衡を破ったのは43分。香川が中盤から右サイドのニアゾーンへ走り込むと、そこへクルークスがスルーパス。ここで香川がDFを引き付けてボールをキープし、毎熊へ落とすと、毎熊はダイレクトでファーサイドへクロス。飛び込んだ為田がうまくヘディングで合わせ、豪快にネットを揺らした。前半、横浜FCに許したシュートはゼロ。相手のカウンターにも対応し、「自分たちが理想とするパーフェクトな展開」(鳥海晃司)で終えた。
後半は最初のプレーで横浜FCに決定機を与えてしまう。キックオフ直後、DFからのロングボールを右サイドから走り込んできた山根永遠に抜け出され、シュートを受ける。ヒヤリとした場面だったが、GKキム ジンヒョンが足で止めるビッグセーブを披露。すかさず味方を鼓舞し、引き締めた。その後は前半と同様、セレッソがボールを握り、攻め続ける。56分、65分と、後半から入った中原輝が良い形でシュートに持ち込み、ゴールに迫る。後半の中盤以降は横浜FCにボールをもたれる時間も訪れたが、直近の公式戦で3試合連続クリーンシート中のセレッソ守備陣も慌てず対応。試合の流れを変えるべく、小菊昭雄監督はカピシャーバ、舩木翔、喜田陽と先日のルヴァンカップで好プレーを見せた選手たちを立て続けに投入。83分には、奥埜に代えて西尾隆矢を入れてシステムも5バックへ変更。試合を締めつつ追加点を狙うと85分、セレッソが試合を決定付ける2点目を奪った。セットプレーの流れから、セカンドボールを拾って、波状攻撃を仕掛けると、最後はレオ セアラの落としを受けた香川がペナルティーエリア内に進入し、相手DFに倒される。ここで笛は鳴らなかったが、こぼれ球を拾った舩木が左へ流し、カピシャーバのクロスに中原が逆サイドで合わせた。
終了間際にはセットプレーからピンチも迎えたが、キム ジンヒョンを中心に守り切り、横浜FCに得点を許さず。盤石の試合運びで3試合連続クリーンシートでの3連勝を達成したセレッソ。「たくさんのポジティブな要素があったゲーム」と指揮官も選手たちを称えつつ、「これから優勝争いをしていくためには、もう一つ突き詰めて、クオリティーを上げていく、強度を上げていく、戦術理解を深めていく、そういったことも必要になる。ここで満足せず、次からの名古屋戦、神戸戦に向かっていきたい」と手綱を締めた。次節はアウェイでの名古屋グランパス戦。しびれる上位対決を制し、トップ3に食い込んでいきたい。