天皇杯 JFA 第103回 全日本サッカー選手権大会3回戦

天皇杯 JFA 第103回 全日本サッカー選手権大会

2023.7.12

セレッソ大阪

上門 知樹 (59')

上門 知樹 (65')

レオ セアラ (82')

3

HOME

FULL TIME

1

0-0

3-1

大宮アルディージャ

柴山 昌也 (85')

ヨドコウ桜スタジアム

NaN

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

上門知樹の2得点に、復帰戦となった清武のアシストからレオ セアラが決めて3点目。快勝でラウンド16進出を果たす

明治安田生命J1リーグ第20節・サガン鳥栖戦から中3日。セレッソ大阪は、舞台を天皇杯に移し、大宮アルディージャとの3回戦に臨んだ。先発は、鳥栖戦からカピシャーバを除く10人を変更。システムは[4-4-2]を継続し、ベンチには、今月4日に完全合流したばかりの清武弘嗣が今季初めて入った。

開始2分、北野颯太が遠めの位置から思い切ってロングシュートを狙うと、その後、序盤こそ大宮の前からの守備に苦しむ場面もあったが、時間の経過とともに、セレッソが試合を掌握。相手を押し下げ、大宮を[5-4-1]で構えさせる展開にすると、左サイドはカピシャーバの鋭い突破から、右サイドは中原輝と松田陸のコンビで打開。さらに、中央では北野が下りてボールを受け、上門知樹が背後を狙うなど、様々なバリエーションでゴールに迫る。22分、高い位置でボールを奪った上門が右足を振り抜くと、ここは惜しくもクロスバーを直撃。セレッソは攻から守への切り替えも速く、前半は大宮にチャンスらしいチャンスを作らせず。ただし攻撃面では、再三サイドを破るも、あと一歩、中で合わない。40分、松田のクロスに北野が合わせて決定的な形も作ったが、シュートはわずかに外れた。前半はセレッソが主導権を握り続けたが、大宮の守備をこじ開けることができず、0-0で折り返した。

もっとも、この展開も選手たちにとっては想定内。「時間はあるので、『焦れずに、急がずやろう』とチームとしても話していた」(上門)セレッソは、メンタル的に動揺することなく後半を迎えると、攻撃の勢いはさらに加速。48分に早速ビッグチャンス。北野とのワンツーで左サイドを抜け出したカピシャーバのクロスに逆サイドから松田が飛び込んだが、シュートは枠の外。前半から攻め続けたセレッソが均衡を破ったのは59分、決めたのは上門だった。カピシャーバとのワンツーで左サイドを突破した山中亮輔がドリブルからグラウンダーのクロスを上げると、DFとの駆け引きでフリーになった上門が左足でうまく合わせ、ネットを揺らした。ここから反撃に出てきた大宮だが、セレッソが65分に追加点。今度は右サイドを中原と北野で崩すと、最後は北野のクロスに再び上門が左足で合わせた。

74分には大宮に決定機も作られたが、ここはGK清水圭介が好セーブでゴールを守る。77分、ついにこの瞬間が訪れた。原川力に代わって清武が交代で入り、今季初めてピッチに立つと、スタジアム全体から大きな拍手が送られた。すると5分後、自ら復帰を祝うかのように、清武のCKにレオ セアラがヘディングで合わせ、セレッソが試合を決定付ける3点目を奪った。終盤は、やや守備が甘くなったところを大宮に突かれ、1点こそ返されたが、3-1で終了。前半こそ大宮の守備に苦労したが、ボディーブローのようにダメージを与え続け、後半に3得点。他会場ではいくつかのJ1クラブが破れる波乱も起こる中、リーグ戦から10人先発を入れ替えて臨んだセレッソが総力の高さを示し、見事ラウンド16進出を果たした。

監督コメント

■小菊 昭雄監督

「天皇杯3回戦は、毎年、難しい試合になります。そうした気持ちを全員で共有して、相手をリスペクトして、やるべきことをしっかりやろうと入りました。その中で、今日の先発は、ほぼ全員が久しぶりの先発でした。悔しい気持ち、色んな気持ちがあったと思いますが、私が試合前に選手に伝えたことは、『どの選手も、困難な状況の中でも、日々100%いい準備をしてくれている』と。そこには私自身、感謝とリスペクトしかありません。そうした選手たちと今日、勝利できたことを嬉しく思います。新たな競争が今日から始まったと思います。天皇杯は少し空きますが、次の浦和戦に向けて全員でやっていきたいと思います」

Q:直近のリーグ戦から先発を10人替えて臨んだ中、チームの総力を示せた試合になったと思います。今日の先発の中でも、ボランチとDFラインはそっくりそのままリーグ戦で先発でもおかしくない経験と実績をもった選手たちが並びました。彼らのプライドを考えると、必ずしも現状に満足せず、悔しさが全面に出てしまう選手もいるかと思います。監督として、メンタルコントロールの難しさもあると思われるが、彼らの日常の取り組みについて

「おっしゃる通り、私が監督になってから、常に先頭で引っ張ってくれた、支えてくれた選手たちが、今日は特に後ろには並びました。当然、彼らも経験がある選手ですし、引っ張ってきたプライドもあります。それでも、先ほども申し上げた通り、ピッチに立てば、常に100%でトレーニングに取り組んでくれています。私自身も、そうした彼らとどのような距離感を保つのか。難しい部分もあったのですが、彼らは常にピッチで前向きに取り組んでくれる。私自身も必要なタイミングで彼らとコミュニケーションを取って、または、意図的に喋らずに距離を取ったときもありました。私自身がコーチ時代に色々学んだことを生かす、そういうタイミングなのかなと思います。ただ、先ほども申し上げた通り、感謝とリスペクトの気持ちは常にもちながら接していました。コーチ時代からの付き合いが長い選手もいますので、私との距離感が少し寂しかった選手もいるかも知れませんが、私なりに適度な距離感、タイミングで接してきたつもりです。そういった中で、彼らが高いパフォーマンスで、自身の力を皆様の前で発揮してくれたことを非常に嬉しく思っています」

Q:攻撃陣に関しては、カピシャーバ選手を除く3選手は、現状、リーグ戦のスタメン組に競争で負けている立ち位置かと思われます。そうした意味では、今日は一層のアピールが求められた中、2得点の上門選手を含む彼ら3選手のパフォーマンスについて

「非常に良かったと思います。色んなキャラクター、個性がある中で、彼らの生きる、輝くサッカーを今日は準備してきたつもりですし、彼らは非常にスピードがあって、足元で受けることも好むタイプです。大宮を分析したとき、堅いブロックからカウンターを徹底してくるだろうなと。その強固なブロックをどうこじ開けていくか。その中で、今日、3点取れたこと、たくさんのチャンスを作れたことは、彼らが輝いた成果だと思います。ビルドアップから相手の守備をこじ開けていくことは、チームの課題でもあるのですが、リスタートも含めて、今日たくさんのパターンをオートマティックにできたこと。個人のパフォーマンス、チームのパフォーマンスに満足しています」

Q:狭い中でも受けることができる彼らの良さは、今後のリーグ戦でもうまく生かしていきたい?

「そうですね。それぞれ強みをもった素晴らしい選手たちなので、対戦相手を知ることで、または流れの中で、個人でも、グループでも、チームとしても輝かせられるようにやっていきたいと思います」

Q:2得点を決めた上門選手の評価をお願いします

「素晴らしい選手だと、私自身、常に評価しています。キャンプから順調に来ていたのですが、ケガや体調不良もあり。キャンプの彼は素晴らしく、『今年は間違いなく10点以上を取る』という確信を得るくらいのパフォーマンスでした。ただ、残念ながら何度か離脱して、彼も苦しかったと思います。その中で、彼も色んな葛藤もあった中で、自分と向き合って、しっかりトレーニングした成果が今日に表れたと思います。得点だけではなく、様々な面でパフォーマンスとして発揮されたと思います。攻撃だけではなく、自己犠牲できる守備も含め、チームの勝利のために全うできること。そこが彼の素晴らしいところです。競争が一番成長につながると思いますので、これからもFW陣で高い競争をしながら、彼の成長を私自身も楽しみにしています」

Q:レオ セアラ選手、加藤選手が入るタイミングについて。その直前に2点目が入ったことで、少し時間を空けたが、2点目が入ったことで少し考えを変えた?

「そうですね。交代時間に関しては、ゲームの流れもそうですが、週末のリーグ戦もありますので、ある程度、計画的にやろうとは思っていました。ただ、あのタイミングで2点目が入ったので、ジョーももう少しFWでやらせてあげたいなと。左サイドでの彼も実戦で見たい思いもあったのですが、2点を取ったので、もう少しFWでやらせてあげたいという親心です(笑)」

Q:清武選手が今季初出場でした。彼を起用した狙いと、パフォーマンスについては?

「皆さんの中には、『(復帰が)少し早いのではないか?』と心配された方もいたかも知れません。ボールワークに入る前、フィジカルのところは、徹底していましたので、あとはボールワークで馴染んでいく時間が必要でした。ここ2週間でしっかりそういったメニューもできました。対人のタフなトレーニングも含めて、強度を高くやれました。そして何よりもクオリティー、パフォーマンスですね。そこはキヨだからと言って、(特別扱いすることはなく)ブレずにジャッジしました。コンディション、クオリティー、パフォーマンス、全てが揃い、今日のタイミングでトライできると思って起用しました。皆さん見ての通り、ノーミスで、素晴らしいパフォーマンス、アシストもしました。守備の強度も高かったです。本当に頼もしいキャプテンが帰ってきてくれたことを嬉しく思います。ここからさらにコンディションは上がっていきますので、少しずつ出場時間も増やしながら、彼のさらなる活躍を期待したいと思います」

Q:週末にはリーグの浦和戦も控えている中、清武選手の今後の起用法について

「今日これだけの時間をプレーできたことはポジティブなことです。ただ、一つ心配なのはリバウンドです。リバウンドがなければ、今日の時間プラスα、次も出場すること自体は可能だと思います」

Q:今後、彼(清武選手)の起用法も含めた攻撃陣の青写真について

「今日はたくさんのポジティブな発見もありました。色んなグループの組み合わせも含め、私自身、感じたこともありました。今日の試合で嬉しい悩みが増えました。夏場にかけては毎年、色んなアクシデントがあります。暑さ、湿度、けが人、体調不良者も出ます。そうした中で、高い競争の中でチームの勝利に貢献してくれる選手を私自身がジャッジすることが非常に大事になってきます」

選手コメント

■上門 知樹選手

Q:直近のリーグ戦から10人先発が入れ替わった中でしっかり結果を残せたことは、チームとしても大きな一勝になったのでは?

「そうですね。内容もそうですが、勝てたことで次のステージに進めたので、まずはホッとしています。今日はそこが一番大事だったので」

Q:前半はボールを握りながら無得点だったが、どのような思いでプレーしていた?

「どのチームでも、あれだけ引かれたら崩すのは難しい。でも、延長戦も含めてたくさん時間はあったので、『焦れずに、急がずやろう』とチームとして話をしていました。後半のあの時間帯に先制できて、チームとしても吹っ切れました。あれで相手は前に来ないといけない状況になったので、より自分たちも攻撃的に行けて、そこから追加点を奪えたことも良かったです。ただ、終盤の失点は余計でした。リーグ戦でも前節は終盤に失点した。そこはチームの課題でもあるので。勝てたのは良かったですが、あの時間帯は僕自身も含め、全員が守備に対して緩かった。そこをもっと突き詰めないと、今後のリーグ戦でも大事な試合で勝てないと思います」

Q:得点シーンは、2点ともグラウンダーのクロスに合わせた形だったが、クロスへの入りも含め、しっかりと狙えた?

「そうですね。レオ(セアラ)やムツキ(加藤)なら高さはありますが、今日は僕と(北野)颯太だったので、中の選手のキャラクターに合わせることは、チームで共有していました。あとは僕らがしっかり動き出すことを意識していました。(山中)亮輔くん、颯太、クロスが良かったので、アシストしてくれた選手に感謝したいです」

Q:ミドルシュートだけではなく、ワンタッチゴールのうまさも示せた?

「クロスがセレッソの持ち味でもあるので、クロスへの入り方は重点的にやっています。それプラス、前半のようなミドルシュートもそうですし、もっともっと仕留めていけたら、もう一つ二つ、上の選手になれると思います」

Q:「キャンプから調子は良かった」という話ですが、現在は、自身のやるべきことをどう捉えていますか?

「日々、競争ですし、キャンプから調子は良かった中で、今年は昨年以上にもっと色んなことを見せられる自信はありました。最近は途中出場が多いですが、そういう選手がチームにプラスαを加えることができれば、自ずとチームも上に行ける。出た試合で結果を残して、結果を残せば監督も使ってくれるので、そこは地道に頑張りたいです」

Q:最近は左サイドで出ることも多いが、今日、FW、真ん中で結果を残したことについて

「J2でもFWで結果を残してここに来たので、やはりそこには自信がありますが、監督が求めているポジションでもやれたら、もっと重宝される選手になれる。自分自身もプレーの幅を広げられるとプラスに捉えているので、サイドでも、もっと良くなると思います」

Q:中3日で迎える次節の浦和戦へ向けて

「チームは連敗中ですが、次もホームでできます。正念場ですが、ここで勝てれば上にも近づける。絶対に勝てるように、チーム全員でいい準備をしたいです。自分自身、今季、ホームでは初めて点を取れました。ここから波に乗っていきたいと思います」


■松田 陸選手

Q:久々の先発でしたが、さすがのプレーを発揮されました。自身では、今日の試合はどう振り返りますか?

「久しぶりの試合だったので、楽しむことを前提に、自分らしさを忘れずにプレーできたと思います」

Q:前半からボールを握る中で、松田選手が付けるアクセント、サイドの崩し方も効果的だったと思います。前半は0-0でしたが、どのような思いでプレーしていた?

「相手は引いた中でカウンターを狙っていたので、自分たちでボールを握りながら、フィニッシュで終わることを意識していました。前半は0-0でしたが、サッカーは90分ですし、今日は延長もあったので、慌てずに。自分も90分プレーするというプランで戦った中で、前の選手は点を取って、それぞれがしっかり役割を果たせたと思います」

Q:後半は自身でもゴールを狙う場面もあったが?

「決めたかったですね(笑)」

Q:今日のDFラインは誰がリーグ戦に出てもおかしくない選手ばかり。今後に向けて

「いい競争をしながら、リーグ戦でも出られるようにやっていきたいです」


■山中 亮輔選手

Q:前半は支配しながら0-0で折り返しました。焦りまではなかったと思うが、どういう思いでプレーしていた?

「天皇杯3回戦はJ1のクラブが負けることは普通にあるので、難しくなるだろうと思っていました。相手もしっかり引いてブロックを作ってきたので、そこをどう崩すか。相手のカウンターも警戒する中で、前半は、あまりスペースはなかったですが、後半は落ちてくると思っていたので、我慢しながら戦うことは、全員で意思統一しながらやっていました」

Q:先制点がもつ意味が大きかったが、あの場面はしっかりとスペースを突けた?

「そうですね。カピ(カピシャーバ)とコンビネーションでうまく突破できました。今日は結果だけ、それしか求めていなかったので、数字として一つアシストを残せたことは嬉しいです。チームもあの得点によってラクになったと思うので、良かったです」

Q:中に上門選手がいることは見つつ、グラウンダーのクロスを上げた?

「そうですね。中に入る選手の特長も含め、前半から(相手の)DFラインとGKの間に速いボールを入れることは狙っていました。1点目の場面も、早めにラインが下がると思ったので、そこに平行のクロスを入れることは狙っていました。それがうまくいきました。あとは、ジョー(上門)のアジリティーや俊敏性が生きたゴールなので、彼に感謝したいです」

Q:中に高い選手がいれば、ハイボールを送るし、今日のように低いクロスが有効であれば、そうしたクロスも送ると。

「中の選手のキャラクターによってクロスを変えることができるのが僕の特長でもあります。中に合わせて色んな球種を蹴ることは意識しています」

Q:今日のDFラインは、全員リーグ戦で先発を張ってもおかしくない選手ばかりでした。改めて、どのような心持ちでこの試合に臨みましたか?

「みんな経験ある選手ばかり。僕も含めてまだまだトップで活躍できると思っています。全員モチベーションは高かったと思います。集中して試合に入れたことは良かったです」

Q:次節の浦和戦へ向けて

「今日、一つアシストという結果を残せたことは嬉しかったですが、競争は続くので。また与えられたチャンスでしっかりプレーしたいと思います」


■鈴木 徳真選手

Q:焦れずに戦った結果、後半になって先制し、3得点を奪った。試合を振り返ると?

「そうですね。後半になって相手も崩れたので、そこをしっかり仕留めることができたと思います。何より勝てて良かったです」

Q:清武選手が入った以降の時間帯について

「キヨくんはボールを受けられるし、出せるので、そのバランスを取りながらプレーしました。僕も疲れていたところもあったので、キヨくんがうまくやってくれたと思います」

Q:これまでもそうだが、今後も中盤の競争が激しくなっていくと思われるが?

「自分のやるべきことに集中してやっていきたいと思います」

 

■清武 弘嗣選手

Q:今季初出場になったが、試合を振り返ると?

「丸5ヶ月プレーしていなかったので。プロになってサッカー人生でも一番の長期離脱だったので不安はありましたが、まずはケガなく終われて、チームも勝ったので良かったです」

Q:練習に戻られたときは、「イチかバチか、という思いもある」という話をされていたが、その思いは今も変わらない?

「そうですね。どうなるかは、これからも分かりません。現状、こうやってサッカーができていることを幸せに思います。日々のキツいトレーニングができている幸せも、いま改めて感じています。1日1日を大切に、サッカー人生を送っていきたいという気持ちです」

Q:清武選手の名前がアナウンスされたときのサポーターの歓声は大きかったが、どのように聞こえましたか?

「凄く待っていてくれたんだな、という思いはありましたが、まずは自分のパフォーマンスで頭が一杯でした。チームの状況や入る時間帯も考えていたので、試合に入ったら、そこまで気にしていなかったですが、試合前は凄くありがたかったですね」

Q:復帰戦でアシストという結果も残されたが?

「レオもヨニッチも隆矢も、中には大きくてヘディングが強い選手がたくさんいたので。僕は速いボールを蹴るより、ああいう高さ勝負のボールを蹴ることが多い。あとは個人の能力勝負だと思います」

Q:アシスト以外にも、清武選手ならではのプレーも見られたが、ご自身で一番感じた今日の手応えは?

「まずは試合に出られたことです。少しずつですが、チームのためにできることが増えていることは嬉しいです。いい選手がたくさんいる中で、競争も激しい。自分が次いつ出られるかも分からないので、1日1日を大事にしたい気持ちです」

Q:先日、香川選手も「キヨの復帰は嬉しい」と話していましたが、今後、二人の競演が見られる可能性もあるが?

「それは監督が必要だと思えば選択するでしょうし、僕から言えることはないです。ただ、真司くんも『復帰、良かったな。楽しみにしている』と言ってくれたので、それは僕も嬉しいですし一緒にプレーしたい気持ちはあります。でも一緒にプレーするためには、もっと自分の質を上げていかないといけない。そこは焦らず、自分の足と向き合いながら、やっていきたいと思います」

Q:キャプテンとして、今シーズンここまで抱えてきた歯がゆさはありますか?

「(年数としては)契約が終わりの年だったので、自分の中では懸けていた年でした。キャンプからコンディションも良く来ていたので、この5ヶ月は正直、自分にとって苦しかったです。このままサッカー人生が終わってしまうのではないか、という思いもありました。でもこうやってまたサッカーができているのは、自分自身でも嬉しいです。何回も繰り返しますが、1日1日、サッカーができることに喜びを感じて日々を頑張りたいです」

Q:(再発の)不安は拭えない部分もあると思うが、どういう思いで自身を奮い立たせてピッチに立っている?

「いや、不安はないですよ。(負傷箇所が)切れたら切れただし、うまくいくならうまくいくし。試合で手を抜くことはできないので。ピッチに立ったら100%でやります。足がどうなろうが、試合に出たら関係ない。そこは自分自身も分かっているので。ケガが怖くてサッカーできないことはないです」

Q:今後、ピッチに立って、どう仲間を生かしていきたいですか?

「時間帯と、入るタイミングと、誰と交代するかで自分の役割も変わってきます。今日はリキ(原川)と代わってボランチに入りましたが、もう少しゲームをコントロールできたら良かったと思います。勝っていたので、もう少し自分たちでボールを握れたら良かったなと。久々にピッチに立って、色々と感じた試合ではありました」

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