2024明治安田J1リーグ第18節

2024明治安田J1リーグ

2024.6.15

セレッソ大阪

ルーカス フェルナンデス (42')

奥田 勇斗 (49')

2

HOME

FULL TIME

1

1-0

1-1

浦和レッズ

ブライアン リンセン (77')

ヨドコウ桜スタジアム

19,798

ニッポンハム 国産鶏肉桜姫®︎サポーティングマッチ

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MATCH REVIEW

ルーカス フェルナンデスと奥田勇斗に飛び出したゴラッソに沸いた一戦。勝利で毎熊晟矢を送り出す


天皇杯2回戦から中2日。舞台をリーグ戦に戻し、セレッソ大阪は浦和レッズとの明治安田J1リーグ第18節に臨んだ。勝点で並ぶ相手との「今シーズンを占う大一番」(小菊昭雄監督)。先発は、リーグ戦の前節、京都サンガF.C.戦から1人変更。13日に海外クラブへの移籍を前提とした準備のため、チームを離脱することが発表された毎熊晟矢に代わり、奥田勇斗が右サイドバックに入った。

キックオフ直後から激しい雨が降る中で始まった一戦は、立ち上がり、セレッソが浦和のボール保持に対してハイプレスで守備を行う。それでも、幾つかかいくぐられると、12分、自陣ゴール前で細かくパスをつながれ、最後は前田直輝にシュートを許す。わずかに枠を外れたが、ヒヤリとする場面だった。攻撃では、思うようにパスがつながらず、長いボールも合わない苦しい展開だったが、19分、セットプレーから決定機。ルーカス フェルナンデスのキックにレオ セアラがヘディングで合わせたが、わずかに枠の外へ飛んだ。その後も互いに有効な打開策を見出せない拮抗した展開が続いた中、33分、浦和に決定機。ただし、ここはCBの西尾隆矢が相手のシュートにいち早く反応。体を張ってブロックし、失点のピンチを防いだ。すると、前半終盤にかけて徐々に盛り返したセレッソが42分、先制に成功する。カピシャーバがファウルを受けて得たFKをフェルナンデスが直接決めた。距離にしておよそ30メートルはあろうかという長距離だったが、「GKの位置を見て、狙えるのではないかと思い、狙って打ちました。うまくカーブをかけて蹴ることができたと思います」と自身も振り返る、素晴らしい軌道を描いた一撃だった。

前半を1点リードで折り返した後半、小菊監督は選手を1人変更。この試合ではやや攻守に精彩を欠いたヴィトール ブエノに代えて、上門知樹をピッチに投入した。攻守でエネルギッシュなプレーを披露した背番号7に引っ張られるように、後半立ち上がりのセレッソは一気呵成に攻め立てる。48分、田中駿汰のパスから背後を取ったセアラが左サイドの深い位置からDFを1人かわしてシュート。このチャンスはGKに防がれたが、ここで得たCKからセレッソが追加点。フェルナンデスのキックはニアでクリアされたが、こぼれ球に反応した奥田がダイレクトで右足を一閃。エリア外から強烈で正確な弾道のミドルシュートをゴール左上に突き刺した。決まった瞬間は「自分でもパニックでした(笑)。嬉しさが爆発しました」とベンチに飛び込んでいった背番号16。桃山学院大学の先輩でもある毎熊がチームを離れる前、最後の一戦で、見事な惜別ゴールを叩き込んだ。自身のJ1初ゴールともなった奥田のゴラッソでさらに士気が上がったセレッソは、ここから立て続けにチャンスを作る。51分、カウンターからフェルナンデスがシュートに持ち込むと、57分にはFKから西尾に決定機も、ヘディングはわずかに枠の外。3点目のチャンスを逃すと、77分、選手交代も行い、反撃に出てきた浦和に1点を返される。その後も浦和に押し込まれて守備で耐える展開となったセレッソは、88分、セアラに代わって山下達也がピッチに入り、5-4-1にシステムを変えて後ろを固めつつ、前もフレッシュな選手でプレスをかけて浦和の反撃をシャットアウト。1点のリードを守り切り、リーグ戦のホームとしては、第8節・川崎フロンターレ戦以来となる勝利を手にした。

試合後は、選手、スタッフで花道を作り、サポーターも含めて海外へ旅立つ毎熊をセレッソファミリー全員で送り出した。最後に花束を渡した上門は、「泣きそうになりましたが、泣いたら止まらないと思ったので、耐えました(笑)」と振り返り、「マイク(毎熊)のサッカーに対してストイックな部分、常にチームのことを想う姿、『このチームを優勝させる』という姿勢をずっと見てきました。ここからは自分が少しでもそういう思いでチームを引っ張っていければと思います」と決意を新たにした。ここからのシーズン、「このチームは優勝できるクラブ。自分の思いはみんなに託す」という毎熊の思いも受け継ぎ、チーム全員、前を向いて戦っていく。

監督コメント

■小菊 昭雄監督

「今日は勝点で並ぶ浦和との試合で、シーズンの折り返しに向けて、この試合に勝って上位争い、優勝争いに踏みとどまるのか、それとも負けて中位になるのか、今シーズンを占う大一番だということを共有して臨みました。そうした試合で、ホームで勝ち切れたことを嬉しく思います。マイク(毎熊)のラストゲームということもあって、たくさんのサポーターの皆さんも来て下さいましたし、素晴らしい雰囲気の中で、サポーターの皆さまのチームへの後押しに感謝しています。ただ、2-0から3点目を取れるチームになった時、初めて優勝争いの権利が発生すると思っています。チャンスはたくさん作れたので、それを決め切る、勝負を決定付ける、そういうしたたかなチームに成長していきたいと思います」
 
Q:前半は拮抗した展開ながら、浦和ペースの時間帯も多かったと思います。前半の内容をどう見ていましたか?また、前半の最後に飛び出したFKが試合の流れを変えたと思うが、先制点となったルーカス フェルナンデス選手のFKについて
「前半の入りは私たちも良い入りができたと思っています。ただ、やはりボール保持に特長がある浦和に対し、ビルドアップで剥がされて守備の時間も増えました。あの時間帯で耐え切れたことが大きいです。勢いがなくなっていた時期は、相手の少ないチャンスで失点して、自分たちでゲームコントロールを難しくするという課題もあったのですが、今日は相手の流れになっても全員で粘り強く守備をして、前半の最後の方は自分たちのペースに戻せたと思います。そうした成長は感じました。今日の成功体験が今後に生きてくると思います。耐えるところは耐える、自分たちのペースに持っていく、そして先制点。成長を感じる前半でした。
FKに関しては、毎日、スタッフが夜遅くまでスカウティングしていて、対戦相手のGKの特徴、DFラインの特徴、リスタートに関して様々な努力をしています。西川(周作)選手の特徴もルーカス(フェルナンデス)には伝えた上で、ルーカスが最終ジャッジをしました。そのクオリティーの素晴らしさ、勇気に最大限の拍手を送りたいと思います。また、スタッフの努力が得点に結び付いたと思いますので、スタッフのみんなにも感謝しています」
 
Q:毎熊選手がチームを離れるという発表があった後、最初の試合で奥田選手がJ1初ゴールを決めました。試合前日に監督自身も仰っていましたが、誰かが巣立てば、また新たな選手が出てくるという、チームの歴史の循環を感じさせます。そして、ミドルシュート自体に関してはどう見られていましたか?
「巡り合わせを感じますね。そうやってクラブは、新たなヒーローが生まれて、そのヒーローがチームの中心となり、成長していく。そしてクラブも歴史を刻んで大きくなっていく。まさにそういった瞬間だったと思います。今日の勝利はそれだけ貴重な大きな勝利だったと思います。マイクも気持ち良く海外に巣立ってくれると思います。
(ミドルシュートに関しては)彼(奥田)のたくさんある長所の一つに、キックのクオリティーの素晴らしさがあります。前半の、少しタイミングこそ合わなかったですが、カピ(カピシャーバ)への対角のサイドチェンジでも見せたように、ワンステップでズバッと蹴れる質やキック力があります。そこも彼の魅力です。長年の指導キャリアの中でも、ルーキーで、あれだけ堂々としたプレーをできる選手はなかなかいません。右も左も、攻撃も守備も、あれだけのクオリティーを発揮できる選手はなかなかいないと思います。マイクの桃山学院大学の後輩ということも、巡り合わせを感じます。これからこのクラブを背負っていって欲しいですし、このクラブを引っ張っていくだけではなく、日本代表や海外を目指して、常に目標を高く取り組んで欲しいと思います」
 
Q:毎熊選手がシーズン途中で抜けることはチームにとっては苦しいと思いますが、監督を含めチーム全員で気持ち良く送り出そうという雰囲気が感じられます。監督として、そうしたチームマネジメントについて
「彼の夢は、もちろん私自身も把握していました。その夢に向かって努力を続けていた過程も見ています。その中で、早ければシーズン前にも海外に行く可能性もありました。いつ海外に巣立っていくか分からない、ある意味覚悟していた状況でした。彼の夢が叶えられそうな状況にあることは嬉しい気持ちでいっぱいですし、彼が抜けることも想定して、第2の毎熊をどう育てていくか。そこもクラブとしても全員でマネジメントしていました。天皇杯で少しケガをして、今日のメンバーに入らなかった(阪田)澪哉、そして(奥田)勇斗。全員で切磋琢磨しながらキャンプから準備してきたことが、今日発揮できたと思います」
 
Q:毎熊選手に伝えたい言葉は?
「2年半、監督と選手として時間を共有してきました。彼も順風満帆にレギュラーになったわけではなく、レギュラーになるまでかなりの時間を費やしました。メンバー外も経験しました。それでもブレずに自分の可能性を信じて努力し続ける姿勢、それに尽きます。コツコツ自分を信じて努力してきた結果が、レギュラーになり、日本代表になり、海外に旅立てるような選手になったと思います。プロの選手なので、頑張ることは当然だと思われる方もたくさんいると思いますが、プロだからこそ、やり続けることの難しさもあると思います。そういう姿勢を若い選手たちに背中で見せてくれたこと。そのことに感謝の気持ちでいっぱいです。その背中を見た若い選手たちが、これから自分と向き合って、どんな状況でも努力する。そういったクラブになっていくと思いますし、これからもどんどん日本代表になるような選手を輩出できるように、私たちも精一杯サポートしていきたいと思います」

選手コメント

■ルーカス フェルナンデス選手

Q:先制点になった直接FKは素晴らしいシュートでした。加入後初ゴールですが、振り返ると?
「これまで点を取れるチャンスもありながら取れていなかったので、今日はチャンスをモノにできて良かったです。GKの位置を見て、狙えるのではないかと思い、狙って打ちました。うまくカーブをかけて蹴ることができたと思います。(GKの位置など)分析の結果でもあったので、スタッフに感謝しています」

Q:あのような長い距離のFKを決めたことは過去にありますか?
「いえ、ないですね(笑)。初めてです。決まった瞬間は本当に嬉しかったです。運も味方したと思います。これまでずっとFKのキッカーも任せてもらっていたので、ようやく決めることができて嬉しいです。これからも狙っていきたいです」

Q: 「ブラジルデー」で結果を残しましたね。
「そうですね。味方してくれたと思います。チームの手助けをできたことが嬉しかったです」

■奥田 勇斗選手

Q:プロ初ゴールがあのようなゴラッソになったことについて、自身ではどう思いますか?
「自分もさっき映像で見て、結構距離があったので、自分でもビックリしました(笑)」

Q:実はシュートも武器として持っていた?
「いえ、特には(苦笑)。いつもはこぼれ球をシュートしても、大きくクロスバーを越えることが多いのですが、今日はCKの時点で、匂いがしました。こぼれてくると思い、いつもより前のポジションを取っていました。いいところに転がってきたので、まず枠に入れようと思って蹴ったら、意外といい形でゴールに入ったので良かったです」

Q:小菊監督は、「キックの質も特長の一つ」と話していたが?
「ロングキックとか、パスのキックは技術として長所だと思いますが、シュートはそこまで得意というわけではないです」

Q:決まった瞬間は?
「自分でもパニックでした(笑)。嬉しさが爆発しました」

Q:試合後、毎熊選手とは会話をかわしましたか?
「『ナイスゴール』と言ってもらいました(笑)」

Q:毎熊選手の離脱が発表された次の試合で決めるあたり、巡り合わせというか、歴史の継承を感じます
「そうですね。最近は試合に出る機会も多かった中で、得点やアシストなど結果として残せていなかったので、今日は勝って、自分も結果を残したい気持ちは強かったです。勝利して、自分も点を取って毎熊くんを送り出せたことは凄く嬉しく思います」

Q:サポーターを安心させる活躍だったと思うが?
「そうですかね(笑)。落ち着いて安定したプレーができることは自分の強みだと思うので、これからも謙虚に頑張っていきたいです」

Q:毎熊選手は大学の先輩ですが、どういう存在でしたか?
「大学ではちょうど入れ替わりだったので、話に聞くだけだったのですが、その選手とプロで同じチームになり、短い期間でしたけど、一緒にプレーして多くの刺激をもらいました」

Q: 「先輩、これからは任せて下さい。心配せずに海外へ行って下さい」という思い?
「そうですね(笑)。そういう気持ちもあります。タイプは違いますが、チームに貢献できる力は自分も持っていると思うので、『後は任せて下さい』という気持ちです」

Q:小菊監督は、奥田選手にも「いずれ日本代表、海外も目指して欲しい」という言葉もありましたが、毎熊選手は「あのような存在になりたい」と思える先輩でもある?
「そうですね。もちろん一つの目標ではありますが、自分は自分の道を歩むというか、今は海外の意識はありません。まず日本でしっかりプレーして、と考えています」

■西尾 隆矢選手

Q:ホームでのリーグ戦は久しぶりの勝利になりましたが、勝った瞬間の思いは?
「U-23代表の活動期間中も(セレッソの)試合を見ていましたし、ルヴァンカップでは町田に勝てず悔しかった。自分が戻ってしっかり勝ちたかったので、勝てたことは嬉しいです。チームとしても、上位争いに踏みとどまれたのかなと思います」

Q:押し込まれた前半、浦和の伊藤選手の決定機をブロックしたシーンは大きかったと思うが?
「浦和にボールを持たれることは分かっていましたし、苦しい時間を乗り越えることが大事だと思っていました。あの時間帯を乗り越えたことが大きかったと思いますし、あの決定機をしっかり阻止できたことは良かったです」

Q:シーズン序盤に比べて安定感が出てきた雰囲気もあるが、現在のパフォーマンスには手応えも感じていますか?
「いえ、そんなには感じていません。日々、成長だと思っています。今日の失点シーンも自分がマークを外してしまった結果ですし、今日は勝ったのですが、学ばないといけないことも多いです。もっと成長しないと上には行けないので、満足せずにやっていきたいです」

Q:U-23日本代表のアメリカ戦を終えた段階で、今日の試合を見据えていた?
「そうですね。この試合に出たいという思いしかなかったです。使ってもらえてありがたいです。時差や移動は言い訳でしかないですし、とにかく与えられた役割、タスクを全うしようと思っていました」

Q:U-23日本代表では縦に付ける意識も目立っていました。今日の試合でもトライする姿勢が見られたが?
「そうですね。(U-23日本代表の)大岩監督からも、どんどん前に付ける姿勢は求められていますし、小菊監督からもそうです。常に前、チャンスを作ることは意識しています。ビビらずにトライしていきたいですし、ミスを恐れずやり続けることで、成長できると思います。意識して縦パスを付けることは、試合前から考えていました」

Q:これまで右サイドでコンビを組んでいた毎熊選手から、今後は奥田選手になっていきそうですが、毎熊選手への思いと、今後、奥田選手と右サイドを組む抱負について
「本当に色んなことを学ばせてもらいました。横で日本代表の選手とプレーできたことは、自分にとっても、いい経験になりました。感謝の一言です。これから新しいステージでプレーすると思いますが、自分も負けていられない気持ちになりました。今日、勝って送り出せたのは自分も嬉しいです。それに伴い、(奥田)勇斗にはチャンスも増えると思います。自分も同期として嬉しいですし、U-23日本代表から戻ってきて、『これから出るチャンスは増えると思う。自分も活躍し続けるから、勇斗にも活躍して欲しい』という話はしました。今日、いきなり結果を出してくれたので、自分のことのように嬉しかったです。見ている人たちに『安心感のあるペア』と思ってもらえるように、息を合わせてやっていけたらと思います」

■舩木 翔選手

Q:この5連戦、全て先発してフル出場しました。乗り越えた今の気持ちは?
「試合に出させてもらって、信頼していただいていることは嬉しいです。ただ、その中で結果が出ない試合もありました。ルヴァンカップも天皇杯も、もう少しうまくできた部分もあったと思いますし、疲れがあった中でも、もう一段、高いパフォーマンスをしていかないといけないと感じました。疲れがある中で、どう次の試合に向かっていくか、そこは試合ごとに勉強になりました。次につながる連戦になりました」

Q:舩木選手も蹴れると思いますが、奥田選手のミドルシュートは、同じサイドバックとして刺激になったのでは?
「そうですね。(奥田)勇斗は右も左もできて、クオリティーの高い選手です。あのシュートが勝利につながったので。僕は(J1では)足で決めたことはないので、足でも決められるように頑張ります(笑)」

■上門 知樹選手

Q:後半からの出場でしたが、どういう思いでピッチに入りましたか?
「結果が欲しかったですし、もちろん追加点を取れればベストでしたが、ホームでなかなか勝てていなかったので、最後は勝ち切ることだけを意識しました」

Q:親友でもありライバルでもある毎熊選手を、いい形で送り出せましたね。
「そうですね。マイク(毎熊)とは同期でセレッソに入って、常に一緒にいて、サッカーの話もしましたし、プライベートも含めて色んな話をしました。寂しい思いもありますが、セレッソで活躍して世界に羽ばたくことはサッカー選手として素晴らしいこと。追いかける、ではないですが、僕もチャンスがあれば行きたいですし、マイクに負けないように、セレッソで頑張りたいと思います」

Q:代表で数週間、離れるだけでも寂しさを表現していたが、これからはずっといないが?
「まだ実感が湧かないというか(苦笑)。これまでにはないような仲の良い選手、今までで一番の親友だったので。ここで出会えたことは嬉しいですし、セレッソに来たから出会えたので、このクラブに感謝の思いもあります。とにかく頑張って欲しい思いだけです」

Q:海外でのプレーはチェックする?
「もちろん。常にチェックしたいですし、マイクもセレッソのことはチェックしてくれると思います。お互い、上に行けるように。マイクも試合後、みんなの前で、『このチームは優勝できるクラブ』と言ってくれたので、そういうマイクの思いも背負って、ここから優勝を目指して頑張っていきたいです」

Q:最後に花束を渡すのは、上門選手と決まっていた?
「いや、直前に言われたのですが、言われなくても僕が渡そうと思っていました(笑)。最後は泣きそうになりましたが、泣いたら止まらないと思ったので、耐えました(笑)」

Q:彼を尊敬している部分、一緒に過ごして刺激を受けた部分、学んだことは?
「シンプルに、サッカーに対してストイックな部分、常にチームのことを想う姿です。今年は副キャプテンにもなりましたが、キャプテンマークを巻く試合も多かったですし、責任感もかなり強く持っていました。『このチームを優勝させる』という思いは素晴らしかったですし、その姿勢をずっと見てきたので。ここからは自分が少しでもそういう思いでチームを引っ張っていければと思います。マイク自身、試合後に『自分の思いはみんなに託す』と言っていたので。それを僕らが実行したいですし、チームの結果のために戦いたいと思います」