第25節
2024明治安田J1リーグ
2024.8.7水
セレッソ大阪
0
HOME
FULL TIME
0
ヨドコウ桜スタジアム
0-0
0-0
FC町田ゼルビア
ヨドコウ桜スタジアム
15,232人
KOIZUMI サポーティングマッチ
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MATCH REVIEW
監督コメント
■小菊 昭雄監督
「首位の町田相手に、我々の目標である優勝を目指すために、ホームで勝点3を全員で勝ち取りにいきました。その中で、勝ち切れずに勝点1で終わったことは非常に悔しく思います。ただ、我々のスタイルと町田のスタイルが真っ向からぶつかった強度の高いエキサイティングなゲームができたとは思っています。先ほど選手たちとも共有しましたが、自分たちが準備したゲームプラン、クオリティーをしっかり発揮してくれたことは評価していますし、感謝しています。勝ち切る強いチームになっていくために、もう少しのところまで来ていると思うので、そこはまた全員で一つ一つ細部のところを攻守に詰めていく、個人のクオリティーを上げていく、そこに尽きると思います。次節はまた順位が近い広島との大一番がありますので、心身ともにリフレッシュして、その大一番に向かっていきたいと思います」
Q:互いのスタイルがぶつかり合った好ゲームだった一方、位置付けとしてはどうしても勝点3が必要な試合でした。勝点1をどう受け止めていますか?
「やはり非常に悔しい気持ちでいっぱいです。ただ、その気持ちと半々ぐらい、首位の町田の攻撃陣を失点ゼロで終われたことも(評価している)。ここ最近は失点が続いていたので、クリーンシートで終われたことは良かった。また、内容としても、今日は町田の強みをしっかりと理解した上で、自分たちは地上戦で、パスワークで、クオリティーで勝負していくと。勇気を持って、全員で距離感を縮めて前進していくと。そういったところは、この2週間やってきた中で、選手たちはトライしてくれました。全員で意図的に前進してファイナルゾーンまで運べたシーンもたくさんありました。非常に悔しい気持ちと、選手たちを称えたい気持ちと、複雑な気持ちです」
Q:前半は攻守に狙いが見える素晴らしい内容だった一方、後半は町田に流れも傾いた中で、途中からは山﨑選手を投入しました。戦い方としては、そこからも大きく変えなかったと思いますが、あくまで地上戦で崩す狙いだったのか、ある程度、シンプルに長いボールやクロスを入れても良かったと振り返るか?
「狙いとしては、(山﨑)凌吾が入っても変わらず、立ち位置も役割も変えずにやっていこうと。ロングボールが続くと、オープンな展開で町田の強みが出てしまう。それは避けたかった。やるスタイルは変えずにいこうと。ただ、ゾーン3に入った時は、もう少し大胆にレオ(セアラ)と凌吾の高さに打ち込んで、セカンドボールを全員で回収して、カウンタープレスで2次攻撃、3次攻撃を仕掛けても良かった。そのあたりの迫力は、もう少し徹底しても良かったかなと思います。また映像でも振り返って、全員でゲームプラン、ゾーン3の共有をしていきたいです」
Q:カピシャーバ選手がベンチ外だったが、仰ることができる範囲で理由は?
「今節に向けたトレーニング中に接触で捻挫がありました。少し離脱することになります。残念なケガですが、チーム全員でしっかりカバーしていきたいですし、1日でも早い復帰を願っています」
Q:最終ラインの編成について。相手の右サイドバックに望月選手がいることを考えると、舩木選手を左サイドバックに、西尾選手を中央で使う選択肢もあったと思うが、今日の並びにした狙いと成果について。また、西尾選手の評価もお願いします。
「(編成については)攻撃での前進、町田の高さ、強さ、そのあたりで(守備も)総合的に考えて判断しました。(西尾)隆矢は時差もあり、スペイン戦の前に少しケガもしてメンバー外になりました。そのあたりも含めて悩んだのですが、彼の強い気持ちと、メディカルスタッフの素晴らしいサポートで、昨日のトレーニングでは痛みもなく100%でプレーできる状態になったと。彼も戦うメンタリティーでいましたし、彼のリーダーシップ、高さ、強さ、ビルドアップ能力。また、相手の左サイドハーフに速い選手が来ることも予想していましたので、その対策も含めて(右SBに)隆矢を起用しました。左SBについては、ノボリ(登里)のコンディションも上がってきました。やはり彼のビルドアップ能力は私のサッカーには必要不可欠です。素晴らしい守備力も兼ね備えていますので、相手の右サイドの攻撃を(舩木)翔と2人でシャットアウトしてくれると期待を込めて起用しました。トリ(鳥海晃司)もジンヒョンも含めた守備陣が素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと思います」
選手コメント
■登里 享平選手
Q:前半はビルドアップも含めて相手を押し込む時間を作れたと思うが?
「そうですね。シバ(柴山)が自由に動いたり、相手の嫌なポジションを取って、(田中)駿汰もフリーになったり、みんなが影響を与えながら、相手と味方の距離感も良く回せていたと思います。前半は押し込めていたと思いますし、時間の作り方も含めて、狙い通り主導権を握りながら戦えたと思います」
Q:後半はやや相手にペースが移った?
「そうですね。前半の途中から、ロングボールで伸ばされた時の処理だったり、コンパクトに回せないこともありました。うまく調整しないといけなかった。相手を走らせて、自分たちはしっかりと溜めながらできれば良かったかなと思います」
Q:終盤、オープンな展開になっても決勝点を許さなかった。登里選手も含めて守備では体を張れていたが?
「でも、優勝するには勝たないといけない。結果が全てなので。(勝点差を)詰めるチャンスだったので、こういう試合をモノにする力が必要。今日は優勝する覚悟を示さないといけない試合だったというか、そういう雰囲気を作らないといけなかった。直接対決の重みを考えると、もったいない試合になったと思います」
Q:サポーターも「勝点1ではダメ」という意志を伝えるかのように、試合終盤にかけて応援の音量も上がっていました。どうすれば1点を取れたと考えますか?
「良い流れだった前半の中で仕留めることと、後半ももっとチャンスを多く作ることが必要でした。後半は少しリアクション気味にはなりましたが、それも自分たちの強みなので。前半は相手の足をしっかり止めて、やり直して、うまくゲームコントロールできたと思います。そこで仕留めることができれば良かったです。後半は技術的なミスもありましたが、クオリティーの部分で仕留められるように、こだわるところはこだわりたいです」
■キム ジンヒョン選手
Q:内容的には、互いが良さを出し合った試合でしたが、勝点3が必要でした。勝点1をどう受け止めていますか?
「ホームで勝たないといけない試合でした。優勝争いをしたいし、上に行くためには今日の勝点1では満足できないです」
Q:ここ数試合、前半で失点して苦しい試合が続いていたが、今日は無失点に抑えました。全体的な守備については?
「今日はみんなが厳しくやれたと思いますが、これをベースにしないといけません。最後は自分が止めないといけないですが、これからも一人一人がメンタル面も含めて厳しくやっていかないといけないと思っています」
Q:前節の試合後は、守備陣に活を入れている様子も映っていたが、今日をベースにするぐらい激しくいかないと、安定して勝点を重ねていけない?
「自分が言ったことが正解か分からないですが、少しでも気付いてくれて、厳しく、激しく戦わないといけないと感じてくれたなら(良かった)。考えるだけではいけない。考えた上で、試合でも出せる選手にならないといけない。もちろん、全員ですが、トリ(鳥海)、隆矢、翔、いま中心となっている選手たちがもっと声を出して、厳しく、激しくやっていくことが大事。自分一人が言ってギャップができても良くないので、全員で要求し合うことができれば、堅く、厳しく戦える守備になっていくと思う。今日をベースにして、自分も含めて責任を持ってやっていきたいです」
Q:振り返ると、前半のオ セフン選手のヘディングシュートが両チーム通じて最大の決定機だったと思います。防いだあの場面を振り返ると?
「クロス対応だったのですが、中でしっかりマークにも付いてくれましたし、コースも限定できていました。最後の最後は自分が止めないといけない。そういうところは、今日の試合はうまくできたと思います」
■舩木 翔選手
Q:互いのスタイルがぶつかり合った好ゲームだった一方、勝点3が必要な試合でした。勝点1をどう受け止めますか?
「内容的にはプラスな面もありましたが、絶対に勝ちたい試合でしたし、勝って上との差を縮めていくことが必要でした。そのために中断期間もやってきたので、結果だけを見ると、残念な結果になったと思います」
Q:前節の試合後、ジンヒョン選手が守備陣に活を入れる場面も映っていたが、今節、しっかり守れたことは良かった?
「球際を含めてゴール前の守備は、みんながボールに集中して、一人一人が責任感を持って守れたと思います。ジンさんがああやって声を掛けてくれたことは、自分たちが気付いてやらないといけない部分ですが、ジンさんが言ってくれたことで自分も火が付いたというか、『もう一度しっかり守る』という思いになったので、今日、失点ゼロで終えたことはプラスだと思います」
Q:前半はこちらのビルドアップも上手く行っていたシーンもありました。登里選手も戻り、シーズン序盤のような繋ぎもできていたが、後半は相手も修正してきた?
「前半は良い距離感で回して、自分たちが先にポジションを取って、相手が後から出てくる分、空いている所を突けました。ただ、後半は間延びしてしまうシーンも増えた。後ろは自分とトリくん(鳥海)と隆矢の3枚で回していましたが、自分たちがもう少し前に運んで距離感を改善していかないと、間延びした中でやると、町田や神戸のようなチームだと相手のストロングを出されてしまう。前半は相手が前から取りに来た中で、自分の特長であるキックで裏返すシーンもありましたが、後半は相手が引いた分、もう少し距離感を良くボールを運んでいかないといけなかった。後ろが重くなると、前との距離も開いてしまう。ハッキリと蹴ってセカンドボールを拾うのか、自分たちが繋いで前進するのか、ジンさんを含めてまとまってやっていきたいです」
Q:山﨑選手が入った時間帯で、攻め方もさらに意思統一していく必要がある?
「自分たちが蹴るだけになると、スペースも空いてしまう。その中でも凌吾くんの良さを生かすために、詰めていかないといけない。凌吾くんにゴール前で良さを出してもらうためにも、自分たちが距離感を良くボールを運ぶことはやっていきたい」
■西尾 隆矢選手
Q:帰国してすぐ先発となったが、状態としては?
「常に試合に向けて準備しているので、コンディションは問題なかったです」
Q:パリ五輪を終えて最初の試合でしたが、どういう思いで今節に臨みましたか?
「自分自身、良い経験をさせてもらいました。最後はベンチ外で悔しい気持ちになりましたが、五輪は終わったので、チームに戻って切り替えないといけないと、自分の中では整理できていました。こうして使っていただいたことは有り難いですし、感謝しないといけません。ただ、勝点3を取れなかったので、悔しい結果になりました」
Q:年代別代表の活動が終わって、ここから目指していく所について
「五輪は終わりましたけど、サッカー人生は続きます。今いるセレッソで、100%以上の力を出し続けて、セレッソの勝利、優勝に貢献しないといけない。セレッソで活躍していけば、将来的にA代表や海外でプレーするチャンスも来ると思う。そこを目指しつつ、セレッソでしっかりプレーしたいと思います」
Q:右サイドバックでのプレーについては?
「他にサイドバックの選手もいる中で自分を起用していただいたことは有り難いことですし、監督が自分を信じて使って頂いているので、結果で示さないといけない。失点はゼロで終われましたが、サイドバックは得点の起点にもならないといけない。そこはまだまだ足りない。そこにもトライしないといけない。(右サイドバックは)まだまだ発展途上ですが、試合で経験して、もっとレベルアップしていきたいです」
Q:対面の相手は日本代表でもある相馬選手だったが?
「特別に気にはしていなかったです。ウチにはカピシャーバ選手もいるので。練習から凄い選手とやっていますし、怯むことはなかったです。そして誰と対戦しても負ける気はさらさら無いです。今日は相馬選手との対峙でしたが、不安要素はなく、止める気しかなかったです。失点ゼロで終われたことはポジティブに考えてもいいと思います」
Q:相馬選手はスピードもあって、タフな対応も求められたと思うが?
「相馬選手というよりも、町田というチームはクロスも多く、中で競り合いに強い選手も多い。サイドというよりは、クロス対応を意識していました。サイドを突破されても中で跳ね返すことをチーム全員が意識していました。体を当てたことで、自由にヘディングさせない場面もありましたし、全体的に粘り強く守れたことが良かったと思います」
Q:藤尾選手は「絶対に決める」と、向かってきたようだが?
「あいつは日本に戻る前から、『大阪に行くからな』と言っていました。『お前だけには決めさせない』と応えました(笑)。本当に良い選手ですし、リスペクトを込めて、『お前だけにはやらせない』と。ユースからずっと一緒にやっていますし、身近にいたからこそ、翔太の凄い所は分かります。脅威になると思ったからこそ、絶対に抑えたかった。試合後は、『引き分けやな』という感じで笑っていました。次やる機会があれば、必ず勝ちたいと思います」
■奥埜 博亮選手
Q:互いのスタイルがぶつかり合った好ゲームだった一方、勝点3が必要な試合でした。勝点1をどう受け止めますか?
「僕らは下の順位なので、勝点を縮めるには勝つしかなかったので、悔しい試合になりました」
Q:ここ数試合、失点が続いていた中で、失点ゼロで抑えたことは良かった?
「守備は体を張って守れた部分もありますし、前半は自分たちで押し込んで相手陣地でボールを動かす場面も多く、そこから2次攻撃、3次攻撃を仕掛けたことで、相手のカウンターの芽も摘めたと思います」
Q:前半のビルドアップは、シーズン序盤のような機能性が見られたが?
「そうですね。一人ひとりが良い立ち位置を取って、相手を悩ませるポジションを取れていたと思いますが、後半は疲労も出てきて、ポジション取りやサポートがちょっとずつ遅れてきたことでミスも生まれたので、そこは改善していかないといけないと思います」
Q:山﨑選手が入った後の攻撃で、振り返って思うことはありますか?
「もう少しクロスを入れても良かったかなとは思います。レオと凌吾の強さは生かせたのかなと。後半は速い攻撃が多かったので、もう少し相手陣地で動かして、相手の目線を変えることができれば、そこから背後を取ったり、CBを釣り出してクロスを上げれば、よりウチの良さを出せる。後半は相手もそういうオープンな展開をしたかったと思うので、そこに付き合ってしまった。僕を含めて後半はミスも多かったので、ミスを減らして、相手を揺さぶって攻めることができれば良かったと思います」
■山﨑 凌吾選手
Q:得点が欲しい状況でピッチに入りました。役割はどう考えてプレーしましたか?
「システム的に2トップになり、レオ(セアラ)の近くでプレーしようと思って入りました。点を取りにいくために入ったので、点を取って勝ち切れなかったことは悔しいです。勝って差を縮めたかったです」
Q:特に戦い方を変えるというわけではなかった?
「そうですね。監督からも全員に『戦い方は変えずに』という指示はありました。自分が入ったからと言って、(下からつなぐ)戦い方を変えるわけではなかったです。『起点になる動きや背後に抜ける動きはやって欲しい』という言葉ももらったので、そういう狙いは意識しました」
Q:町田の守備は堅かったですか?
「でも、外から前半を見ていても、狙いはハマっていたと思いますし、実際に中に入っても、意外と間は空いていたので。そこでボールを受けて、はたいて、というプレーをもっと増やしたかったですが、守備の時間も多くなったので、押し返し切れなかった。もう少し攻撃で違いを出したかったです」
首位をホームに迎えた大一番はスコアレスドロー。好ゲームも、勝点を縮めることはできず
約2週間半の中断期間が空け、再開された明治安田J1リーグ。セレッソ大阪は、ホームに首位のFC町田ゼルビアを迎え、明治安田J1リーグ第25節に臨んだ。注目された先発は、前節から3人変更。トップ下に柴山昌也が入り、負傷したカピシャーバの位置には為田大貴、パリ五輪から戻ってきた西尾隆矢が右サイドバックで先発した。
前々節の川崎フロンターレ戦、前節のアルビレックス新潟戦と、直近2試合は前半途中から守備がハマらず相手に主導権を握られたが、今節は締まった内容を披露。相手のターゲットとなるオ セフンにもしっかりと競り、藤尾翔太のシュートもブロック。両サイドのナ サンホ、相馬勇紀に対しても、登里享平、西尾がマークに付き、簡単には突破を許さない。立ち上がりこそ町田の圧力に押され気味となるも、次第にボール保持で優位に立つと、ポゼッションの時間を増やして押し返す。キーマンとなったのは、ケガから復帰した登里。コンディションも前節の新潟戦に比べて格段にアップし、保持の際は中に絞って時間を作り、テンポよくつないでチャンスを作った。レオ セアラとの間をつなぐ柴山、奥埜博亮の動きも良く、左サイドの為田も優位性を取るなど、前半中盤から終盤にかけての攻撃は見応えがあった。ただし、良い形でのフィニッシュには至れずにいると、34分、町田にこの試合、最初の決定機を作られる。GK谷晃生からのロングボールに右サイドバックの望月ヘンリー海輝が競り、セカンドボールを拾ったナ サンホのクロスからオ セフンにヘディングで合わせられたが、GKキム ジンヒョンがビッグセーブ。「競り合いに強い選手も多い。クロス対応を意識していた」と試合後に振り返った西尾が懸命に体を寄せたことも大きかった。直後の38分には、セレッソにも得点のチャンス。ルーカス フェルナンデスが高い位置でカットして奥埜につなぎ、奥埜がレオ セアラへ届けると、エースが狙い澄ました一撃を逆サイドへ叩き込んだが、わずかにオフサイドで先制とはならず。悔しそうに天を仰いだ。
セットプレーの対応も含め、今季4度目の町田との対戦で攻守に狙いを出せた前半を経て、後半の立ち上がりはセレッソが立て続けにセットプレーを獲得。守備では、相馬に再三サイドからクロスを上げられたが、鳥海晃司、舩木翔のクロス対応が今節は抜群で、幾度も跳ね返した。64分に小菊昭雄監督は最初の選手交代を行う。警告を1枚もらっていたフェルナンデスに代えて山﨑凌吾を送り、柴山を右サイドに出して2トップを組んだ。70分には、柴山のFKから西尾がヘディングを狙うも、わずかにクロスバーを越えた。後半の中盤は3枚替えを行って1点を取りにきた町田の猛攻に耐える時間が続く。それでも、「球際を含めてゴール前の守備は、みんながボールに集中して、一人一人が責任感を持って守れた」(舩木)と、セレッソも体を張って守り、町田に得点は許さない。すると終盤にかけてセレッソにも好機が到来。途中出場の北野颯太がキレのある動きからゴールに迫ったが、最後のところで町田DFに潰された。後半アディショナルタイムには、相手CKを跳ね返してセレッソがカウンターを発動。最後は奥埜のパスに田中駿汰が飛び出したが、あと一歩で防がれた。すると直後に町田のカウンターも受け、最後はミッチェル デュークのパスにエリキが飛び込んできたが、わずかに合わず、胸をなでおろした。
試合後、「我々のスタイルと町田のスタイルが真っ向からぶつかった強度の高いエキサイティングなゲームができた」と小菊監督が振り返れば、敵将の黒田剛監督も、「見応えのあるナイスゲーム。セレッソさんの素晴らしい取り組みが我々の力を引き出してくれた」と総括。得点は生まれずとも白熱の一戦になったことは間違いない。ただし、勝点差12で首位の町田を追うセレッソとしては、今節は是が非でも勝点3を取って、その差を詰めたい一戦だった。「優勝する覚悟を示さないといけなかった試合。直接対決の重みを考えると、もったいない」と登里も振り返る。それでも、今節、攻守で示した内容をしっかりと次節以降につなげることが重要だ。中3日で迎えるアウェイでのサンフレッチェ広島戦へ向け、心身を回復させて挑みたい。