2025明治安田J1リーグ第1節

2025明治安田J1リーグ

2025.2.14

ガンバ大阪

ネタ ラヴィ (31')

黒川 圭介 (54')

2

AWAY

FULL TIME

5

1-1

1-4

セレッソ大阪

北野 颯太 (7')

北野 颯太 (46')

香川 真司 (52')

田中 駿汰 (63')

中島 元彦 (90+4')

パナソニック スタジアム 吹田

34,860

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

敵地での大阪ダービーで5発快勝!アーサー パパス監督の初陣を最高の形で飾る


ついに開幕した2025シーズン。セレッソ大阪は、敵地での大阪ダービーから今シーズンがスタートした。Jリーグ全体のオープニングマッチともなった今節。セレッソの先発は、GKキム ジンヒョン、DFラインは左から舩木翔、畠中槙之輔、進藤亮佑、奥田勇斗。香川真司と田中駿汰がボランチを組み、2列目は左から阪田澪哉、北野颯太、ルーカス フェルナンデスが並び、ワントップにラファエル ハットンが入る4-2-3-1で臨んだ。

プロ3年目で初の開幕スタメンを掴んだ阪田が開始早々、縦に仕掛けてチャンスを作るなど、立ち上がりからセレッソがボールを握って攻勢に出ると、7分、いきなりガンバのネットを揺らしてみせる。しかも相手のプレスに対し、慌てることなく後ろからつないではがし、フィニッシュに持ち込む理想の形だった。まず畠中が起点となる縦パスを入れると、北野が相手を引き付けて落とし、中に絞って受けた舩木が逆サイドの奥田へ展開。奥田が斜めに差したパスからハットン、香川とつなぎ、最後は北野が決めた。今シーズンのJリーグファーストゴールであると同時に、セレッソにとってはJ1通算1200得点のメモリアルゴール。「今年は結果」と意気込んでいた背番号38にとって最高のスタートとなった。12分にも北野のパスを受けた阪田に決定機も、ここは相手GKに阻まれ追加点とはならず。

セレッソが良い入りを見せた中、15分過ぎからは徐々に試合のペースをガンバに渡してしまう。前からのプレスを外されてサイドに運ばれたり、自陣でのパスミスから相手に決定機を与えると、22分の宇佐美貴史のシュートはキム ジンヒョンが好セーブで防いだが、31分、自陣左サイドを破られ、ネタ ラヴィに決められた。ホームスタジアムのボルテージも一気に上がったが、セレッソも35分に決定機。先制点の場面と同様、後ろからつないで前に運び、右サイドを崩すと、最後はフェルナンデスのクロスをハットンがスルーし、フリーで構えた阪田がシュート。ただし、ここは枠を捉えることができず、絶好機を逃してしまう。前半の終盤は再びガンバの攻勢を受けたが、逆転は許すことなく同点で前半を終えた。

仕切り直しの後半、開始40秒、セレッソが勝ち越しゴールを奪う。右サイドでフェルナンデスがクロスを上げると、DFのクリアを拾った北野が迷わずシュート。これが相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。再びガンバを突き放したセレッソは、53分に3点目。良い形で左サイドの阪田へボールを預けると、阪田が縦への突破から中へカットインし、シュート。DFのクリアボールを拾った香川が冷静にGKの逆を突き、ネットを揺らした。桜の象徴・背番号8の大阪ダービー初ゴールでリードを2点に広げたセレッソだが、直後に1点を返される。一瞬、嫌なムードになりかけたが、この流れを振り払ったのがキャプテンの田中。北野のFKに打点の高いヘディングで合わせ、2年連続の開幕ゴールとなるチーム4点目を決めた。以降は両チーム、選手交代も行い試合を進めていくと、73分、セレッソは奥田に代わって中村拓海が右SBに、阪田に代わってチアゴ アンドラーデが左ウィングに入る。76分には、香川のパスを受けたアンドラーデが中へクロス。北野が飛び込み、決定機になりかけたが、シュートには至らなかった。ガンバに反撃の1点を許さず試合を進めるセレッソは、82分、この男がピッチに立つ。ベガルタ仙台への約3シーズンの武者修行を終え、今シーズン、セレッソに帰還した中島元彦だ。仙台時代はモンテディオ山形との“みちのくダービー”でも決めるなど、ダービーに無類の強さを発揮する男は、セレッソ復帰初戦で早速サポーターの期待に応えてみせた。後半もアディショナルタイムに突入した90+4分。セレッソのスローインに対応した相手CBが空振りし、労せずして中島のもとへボールがこぼれると、収めた背番号13は「絶対に決める」とゴールに向かってドリブル開始。対面する相手DFを2人交わしてシュートを放ち、見事ネットを射抜いた。ダメ押しとなる5点目に、スタジアムの一角をピンクで染めたセレッソサポーターが歓喜に沸いた。

試合はこのまま5-2でセレッソが勝利。アーサー パパス監督の初陣を最高の形で飾ってみせた。試合後は、この日の主役である北野が、「素直に気持ちいい。ダービーの勝利は別格」と満面の笑みを覗かせれば、3点目を決めた香川も、「今年はどれだけペナルティーエリアに入っていけるかが大事だと感じているので、それが結果として表れたことは良かった」と安堵の表情を浮かべた。ただし、同時に香川は、「これが始まり。満足することなく次の試合に向けて取り組んでいきたい。もっともっとチームは良くなる」と引き締まった表情で話した。指揮官自身、「新しいサッカーのスタイルに取り組み始めた中で難しさはあったと思いますが、選手たちが適応してくれた結果、こうした形で勝利できて良かったです」と喜びの声を語りつつ、「まだ第1節が終わったばかり。ここからもっと成長していきたい」と勝って兜の緒を締めた。敵地での大阪ダービーで快勝というこれ以上ない形で今シーズンをスタートさせたセレッソ。次節はヨドコウ桜スタジアムに湘南ベルマーレを迎え、ホーム開幕戦となる第2節に挑み、連勝を目指す。

監督コメント

■アーサー パパス監督

「自分にとって初めての大阪ダービーで、素晴らしい雰囲気の中で試合をさせていただきました。選手たちが良いパフォーマンスを発揮してくれました。ただ、点差は開きましたが、難しい試合には変わりはなかったです。行ったり来たりの展開の中、選手たちはもう一つ二つ、頑張ってくれたと思います。今シーズン、新しいサッカーのスタイルに取り組み始めた中で、難しさはあったと思いますが、選手たちが適応してくれた結果、こうした形で勝利できて良かったです。ただ、まだ第1節が終わったばかりです。ここからもっと成長していきたいと思います」

Q:大阪ダービーの公式戦でセレッソが5点を取ったことは初めてだが、監督のセレッソでの初陣で「アタッキングフットボール」という色を出せたことについて
「このクラブに監督として呼んでいただいて、『攻撃的なスタイルを取り戻そう』というところから入りました。また、『一人の選手に頼らない』ということも。昨シーズン、多くの点を取った選手が離れましたので。ただし、勝ったとはいえ、まだまだ向上させないといけないところは多々ありますので、そういったところに取り掛かりたいです」

Q:香川真司選手を先発で起用した意図について。得点も取りましたが、彼の評価は?また、2得点1アシストの北野颯太選手の働きについて
「個人のところが評価されますが、チームとしてプレシーズンから凄くハードワークしてきた結果だと思います。また、一度このユニフォームを着たからには、20歳でも35歳でも変わらないと思っています。貢献した選手はたくさんいますし、次のトレーニングから全員でまたやっていきたと思います」

Q:4-2から守備でクローズするだけではなく、5点目を取りにいこうとする姿勢について。まさにアンジェ ポステコグルー監督時代の横浜F・マリノスを彷彿とさせたが、選手たちに与えていたメッセージは?
「自分たちが求めている姿、やりたいサッカーを実現するために戦っている中で、ガンバさんも力があるチームなので、余裕を持てる状況ではなかったです。ただし、守備もしながら、その先に点を取りにいくことは忘れずに戦いたいと思っています。勝ちを求めることもそうですが、自分たちがやりたいサッカーを実現するためには、一人一人の理解が大切です。それが勝利につながります。ただ、一つ言いたいのは、いい守備があっていい攻撃ができるので、そこはブラさずにやりたいです。全員がハードワークした中で、最後に5点目を取ったのは中島元彦ですが、ああいう展開の中、スペースが空いてくるところを、しっかりと守りながら攻撃して突けたところは良かったと思います」

Q:チームとしての攻撃が機能していた中で、北野選手がいいタイミングで顔を出していたと思います。プレシーズンから彼の良さはどう見ていた?
「この仕事を引き受ける前から、北野颯太という選手がどういう選手かは知っていました。能力が高い選手であることは分かっていましたが、それ以上に、『もっとハードワークしないといけない』、『ボックス内にどんどん入っていかないといけない』ということは常に言っています。今日、得点してチームに貢献できましたが、まだ若い選手。ここからさらに力を伸ばしていくことが大事になると思います」

選手コメント

■香川 真司選手

Q:開幕戦から監督の求めていたサッカーを存分に発揮できたように思うが?
「まだまだですね。これが始まりですし、今日に関しても課題はあるので。完成度としてはもっともっと高みを目指していけます。そうした向上心こそが、このチームには必要なので。開幕戦で大阪ダービーに勝ったことは非常に大きいですが、満足することなく、次の試合に向けて練習から取り組んでいきたいです。もっともっとチームは良くなると思います」

Q:自身のゴールを振り返ると?
「絶対に決めないといけない状況で、2秒ぐらい(時が)止まった感じがしました。うまくGKの逆を付けましたし、入って良かったですが、フリー過ぎて、逆に緊張しました(笑)」

Q:大阪ダービーでのゴールは自身初ですが、その思いは?
「みたいですね。僕は知らなかったです(笑)。でもやっぱり、大阪ダービーのアウェイで、素晴らしいスタジアムで、満員の中、オープニングゲームで得点できたことは素晴らしい気持ちになりました。何より自分自身、今年はどれだけペナ(ルティーエリア)に入っていけるかが大事だと感じているので、それが結果として表れたことは良かったです」

Q:プレシーズンから今季にかける思いが伝わってきたが、開幕戦で先発して結果を残したことについて
「そうですね。今年どれだけ自分がやれるか。自信はありますが、昨年は苦しんだところはあったので、みんな疑いの目を持っているでしょうし、それは結果やパフォーマンスで跳ね返していくしかない。そういう意味では、いいスタートを切れたことは良かったですが、さっきも言ったように、まだまだこれから厳しい戦いは続くと思っています。チームの完成度ももっともっと向上させていかないといけないので、しっかりと日々やっていきたいです」

Q:監督から求められている役割について
「ボランチですけど、いかに前に入っていけるかは求められています。今日は(田中)駿汰と組みましたが、彼は非常にバランスを取りながら、賢くサッカーできるので、自分が前に重心をかけてやれるのではないかと、今日プレーしながら感じました。そういう場面を今後、増やしていければ、点もついてくるかなと思います」

Q:1点目のアシストについては?
「さっきも言ったように、ゴール前に走っていくスプリントを意識していた中で、ボールが前に転がってきました。やっぱり、あそこに入っていかないと何も生まれないと思うと同時に、自分自身、ああいう場所で結果を残してきた自負はあるので。今後、どれだけあのエリアに顔を出せるか、存在感を見せられるか。そこがキーになってくると思います」

Q:先制後は、追加点を狙いながらも試合をコントロールする役割もあったと思うが、そのあたりのバランスについて
「先制していいスタートを切ったけど、その後、相手のプレスを受けたり、相手に流れが傾いていました。ゲームコントロールでミスがあったり、個人的にもあっさり入れ替わられて失点したり。もっと締めないといけない。勝ったから、ポジティブに反省できますが、一つの失点でサッカーは変わるので。ただ、あそこから1-1でよく耐えたなと。アウェイで難しい戦いになることは分かっていたので、『最悪、前半は0-1でも問題ない』と話していました。前半から全てを求めるのは酷なので。前半はベストではなかったですが、耐えながら同点で折り返したことが、後半につながったと思います」

Q:開幕戦の大阪ダービーという舞台で、今後のセレッソを背負っていくべき北野選手と中島選手が結果を残したことについて
「物凄く嬉しいです。(阪田)澪哉にしても、素晴らしいパフォーマンスでした。(北野)颯太に関しては、この2年見てきましたが、今年のキャンプでは別人のように、キャンプからレベルが一つ違っていました。試合前から、『迷わずやれば、必ず結果を出せる』と伝えていました。開幕先発を勝ち取ってゴールを決めたことは、チームにとっても非常に大きなこと。彼が今シーズン、セレッソを引っ張っていく存在になると思うので、これに満足することなく、今の勢いを増していって欲しいです。それぐらい、期待していいと思います」

■北野 颯太選手

Q:大阪ダービーで2ゴール1アシストを決めた思いは?
「素直に気持ちいいですね(笑)。さっき聞いたのですが、クラブのJ1通算1200ゴールだったようで、それを自分が取れたことも嬉しかったです」

Q:今シーズンのJ1リーグ第1号となった先制点を振り返ると?
「チームとして狙いとしていたビルドアップの形で前進できて、(香川)真司さんが最後、いい形で僕に落としてくれました。コースが見えたので、冷静に決めることができました」

Q:試合前、香川選手は、「迷わずやれば、必ず結果を出せる」と北野選手に伝えたようですが、勇気付けられましたか?
「はい。プレシーズンから僕のコンディションも良くて、ずっと真司さんには、『その状態でシーズンに入れ』と言われていました。練習でも、『今のお前は絶対に大丈夫やから、自信を持ってプレーしろ』と言っていただいていたので、今日も自信を持って試合に臨めました」

Q:開幕戦の開始早々に、チームとして取り組んでいたビルドアップから取れたことが大きかった?
「そうですね。それがデカいですね。自分のゴールというよりも、その形で前に運べたことが嬉しいです。自分自身、ビルドアップに関わりながら、最後にゴール前に入っていく形は監督からもずっと言われていたので、理想とする形でした」

Q:これからが楽しみになる内容だったのでは?
「ここから対策されたり、難しい状況も出てくると思いますが、それをチーム全員で乗り越えていけば、優勝を目指せると思います」

Q:今シーズンの自身の目標について
「5ゴール5アシストは取りたいと思っていましたが、二桁も狙いたいです。今日の内容に満足していないですし、まだまだ取れたシーンもあったので。調子に乗らず、地に足をつけてやっていきたいです」

Q:大阪ダービーで自身が得点して勝利することは、ずっと目指していたと思うが?
「自分が2点取っていようがいまいが、ダービーの勝利は別格です。ただ、今日は唯一の開幕戦で、金Jで、大阪ダービー。これ以上ない舞台が整った中で、『このチームには俺がおるぞ』ということを見せられる機会だったので、その試合で2ゴールできたことは特別な思いです」

Q:セレッソの若手なら誰もが目指す8番を着けている香川選手のパスから、北野選手が決めたことは、サポーターはとても嬉しかったと思います。そうした共演に関しては?
「僕自身、8番を付けたい思いはありますし、誰もが付けたいと思っている番号です。ただ、誰でも付けられる番号ではありません。柿谷さんの引退会見も見ましたが、柿谷さんの言葉を聞いて、8番に対する重圧を改めて感じました。僕はまだまだ付けるべき存在ではないとも感じました。こういう試合を年間を通してやることが、(8番を付ける)一番の近道。そういう存在になれるように、やっていきたいと思います」

■田中 駿汰選手

Q:大阪ダービーでの5-2というスコアを振り返ると?
「勝てたことは嬉しかったですし、いいスタートを切れたと思います。ただ、失点はもったいなかったなと。無失点で抑えたかったので、悔しいですね」

Q:チームとしてやりたい形も示しての5得点は、手応えもあったのでは?
「そうですね。特に1点目と3点目は、自分たちの形から上手く流れを作ってしっかり運べたので。チームとして取り組んでいる形を出せた得点だと思います」

Q:自身が決めたヘディングについては?
「(北野)颯太は最近いいボールを蹴ってくれるので、信じて入りました。しっかり当てることができました。3-2になって相手も勢いづいてきたタイミングだったので、そこでしっかり流れを止めることができて良かったです」

Q:キャプテンマークを巻いた試合での勝利の味は、また違いましたか?
「そんなに変わらないですが(笑)、昨年もホームでダービーに勝った時は嬉しかったですし。でもより一層、喜びは沸いてきましたね。アウェイでダービーに勝つことは簡単ではないので。今日もたくさんのサポーターが駆けつけて下さいましたし、皆さんを笑顔にできて良かったなと思います」

Q:試合前、何か声掛けはしましたか?
「『ダービーなので、絶対、負けないぞ!』という声は掛けて、試合に臨みました」

■畠中 槙之輔選手

Q:加入初戦となる大阪ダービーで、5-2で勝ったことについて
「率直に、勝てたことはチームとして自信になりますし、5点を取れたことも良かったですが、2点を取られたことは、チームとしても個人としても修正したいです。1点取れば勝てるくらいの気持ちで戦いたいですし、ディフェンスとしては、無失点にこだわりたいです」

Q:先制点は畠中選手が起点となり、綺麗に崩した形でした。いきなり公式戦で取り組んできた形を出せたことについては?
「キャンプからあのような形は練習していましたし、綺麗に全体が連動して決まったので、手応えとしては、良いゴールになったと思います」

Q:最後は後ろを5枚で守った守備については?
「相手が放り込んできたので、それに対応するために(西尾)隆矢を入れて、ということだったと思います。ただ、それでプレスがかからなくなって後ろが重くなった部分もあったので、そこはチームとしてどうするか、またみんなで話し合っていきたいです」

Q:それまでの時間は、リードを守るのではなく、追加点を目指し続けていたと思うが、それが今シーズンのスタイルになりそう?
「そうですね。点を取りに行った方が、相手も嫌だと思います。相手は点を取りに前掛かりに来るので、そこを突ければ、今日の5点目みたいに取れると思います。これをもっと自分たちの形として磨いていければと思います」

■奥田 勇斗選手

Q:先制点につながるパスを差し込んだが?
「逆サイドにボールがある時から、あのゾーンでボールを受けることは意識していました。そこで受けられたので、前にいるハットンに流し込みました。そこから得点につながったので、良かったです」

Q:開幕戦から5点を取れたことについて
「キャンプから、練習試合でも得点は多く取れていたので。今年のサッカーは攻撃的なので、それを開幕戦から結果で示せたことは良かったです。1点取って、勝っている状況でも、2点目、3点目を取りに行くことは、常にボス(パパス監督)からも言われているので。勝っていても追加点という意識が選手にもあるので、それがこういう結果につながったと思います」

■中島 元彦選手

Q:ゴールシーンを振り返ると?
「点差もあったので、自分が決めることしか考えていなかったです。(パスという選択肢はなく)絶対に決める、という気持ちでした。最初はすぐ打とうと思ったのですが、思ったより食いついてきたので、冷静に交わして、決められて良かったです」

Q:リードした中での途中出場でしたが、試合に入る時の思いは?
「前でプレスをかけながら、決めることしか考えていなかったです。(北野)颯太がああいう活躍をして内心悔しかったので、決められてホッとしています」

Q:セレッソに復帰して、監督も選手も代わって、色々と変化の年だと思うが、今のチームをどう感じていますか?
「若い選手も、年齢を重ねている選手も、僕ら中堅の選手も、誰か一人というわけではなく、全員で競争しながら、全員が『自分にとってチャンス』と思いながらプレーしています。練習から良い練習ができていますし、それが今年の強みだと思います。自分もそうですし、颯太もそうですし、アカデミー育ちの僕たちが、自分たちの世代でセレッソを引っ張っていけたらと思います」

Q:得点後のパフォーマンスについて
「シーズン前にやると決めていたポーズでしたが、サポーターの皆さんを喜ばせてあげられたので、それが一番嬉しかったです」

Q:仙台のサポーターも今日のゴールを喜んでいると思いますが、改めて仙台での約3年間について
「充実した3年間でした。お父さん、お母さんのような温かみを持って接していただいていたので。恩返しのようなゴールにもなったと思うので、その意味でも嬉しかったです」

Q:それにしても、大阪ダービーに強いですね(笑)。
「良かったです(笑)」

Q:ダービーに強い要因を自分ではどう考えますか?
「大舞台は燃えますが、特に何か変えていることはありません。神様がちょっと、『頑張れよ』と言ってくれているのかなと。ちょっとだけ運を上げてくれているのかなと(笑)」

Q:復帰初戦で点が取れて、気持ちが楽になった部分もありますか?
「そうですね。ホッとした部分は凄くありますけど、(先発を外れて)悔しい気持ちの方が大きかったので。練習からもっともっとアピールできればと思います」