2026明治安田J1百年構想リーグプレーオフラウンド第1戦

2026明治安田J1百年構想リーグ

2026.5.30

セレッソ大阪

柴山 昌也 (45+2')

登里 享平 (79')

2

HOME

FULL TIME

2

1-1

1-1

FC東京

オウンゴール (36')

マルセロ ヒアン (49')

YANMAR HANASAKA STADIUM

18,466

ハシダ技研工業サポーティングマッチ

HIGHLIGHTSハイライト

ギャラリー

MATCH REVIEW

FC東京との明治安田J1百年構想リーグプレーオフラウンド。ホームでの第1戦は2度のビハインドをはね返し、2-2-のドロー


WESTグループ2位を確定させた明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド最終節・ファジアーノ岡山戦から中5日。東西の同順位のチーム同士が対戦し、最終的な順位を決定するプレーオフラウンド第1戦が行われた。EASTグループ2位のFC東京をホームに迎えたセレッソ大阪。先発は岡山戦と同じ11人。3連勝中の勢いそのままに、この試合にも臨んだ。

立ち上がり、最初に決定機を作ったのはセレッソ。4分、ディオン クールズが右サイドを突破。柴山昌也を経由し、右に流れたチアゴ アンドラーデがクロスを上げると、中でDFがクリアしたボールに飛び込んだのは大畑歩夢。右足で強烈なシュートを放ったが、FC東京のGK田中颯の好守に防がれた。以降も中島元彦が良い位置で受けて背後を狙うなど、セレッソが攻勢に出たが、15分過ぎからFC東京にボールを握られ押し込まれる時間が続く。それでも井上黎生人が何度も好カバーを見せるなど得点は許さない。この時間帯を乗り切ると30分には石渡ネルソンのパスを受けた横山夢樹がカットインからシュート。盛り返し始めたが、その矢先に失点。ピッチ中央の自陣右サイドで佐藤龍之介にボールをキープされて前を向かれると、ボールを受けた左ウイング遠藤渓太が縦に突破しクロス。鋭い弾道がゴール前を横切ると、ファーで詰めた佐藤恵允に対応した大畑がクリアし切れずオウンゴール。FC東京のサイド攻撃に屈し、先制を許した。さらにこの直後、チアゴが倒れ込み、櫻川ソロモンと交代。予期せぬアクシデントが続いたが、39分、その櫻川に決定機。自身がポストプレーでサイドへはたくと、横山が相手2人を縦に突破しクロス。ファーで櫻川が頭で合わせたが、相手GKのビッグセーブに防がれた。絶好機を逃したが、前半アディショナルタイム、同点に追い付く。クールズの背後へのパスに櫻川が反応。さらにその奥に斜めに走り込んだ大畑がGKに倒され「PKか?」というシーンを作ると。プレーはそのまま流れ、相手DFのクリアを拾った柴山が左足を一閃。巻いたシュートを逆サイドに蹴り込み、ネットを揺らした。やや劣勢の前半。先制された中で、1-1で折り返したことは非常に大きかった。ただし、このシーンで足を痛めた大畑が前半で交代。後半からは登里享平が左サイドバックに入った。

46分、横山のカットインから中島がシュートを放つなど後半の立ち上がりはセレッソが攻勢に出たが、49分、ショートコーナーの流れから失点。小泉慶のクロスにマルセロ ヒアンに頭で決められ、FC東京に勝ち越しを許した。この場面では一瞬の隙を突かれた格好となったが、後半は概ねセレッソのペース。52分、中島が直接FKでゴールを脅かすと、70分、田中駿汰が中盤でカットし、ショートカウンター。柴山のクロスに櫻川が合わせて決定機も、決め切れず。それでもここが勝負所と見たアーサー パパス監督は横山と中島に代えて本間至恩と香川真司を投入。ここからセレッソがさらにボールを握りながら相手陣深くに進入、特に左サイドが活性化されて押し込んでいく。柴山も逆サイドから流れてコンビネーションでの打開を目指すと、79分、同点に追い付く。本間がサイドから中に仕掛けて中央の香川へ強めのパスを送ると、香川が見事なコントロールで前にトラップ、そこへ後ろから走り込んだ登里が左足を振り抜き、「気持ちで」(登里)押し込んだ。11試合ぶりにピッチに立った背番号6。「自分にプレッシャーをかけながら入った」中で、見事に結果を残してみせた。香川を含めた経験豊富なベテランの技術と戦術眼がチームを救った。ここからホームの勢いも背にセレッソが猛攻を仕掛けると、87分、88分と再び左サイドを崩して本間にチャンス。ただし、勝ち越しゴールは奪えず、試合は2-2で終了。ドロー決着となったが、終盤はFC東京を凌駕したセレッソ。アウェイでの第2戦へつながる結果となった。

試合後は、13年間ピッチリポーターやスタジアムMCとして活躍された池田愛恵里さんの卒業セレモニーも実施。想いのこもったスピーチには、ファン・サポーターだけではなく、パパス監督、選手、スタッフからも大きな拍手が送られた。その後、今シーズンのホーム最終戦セレモニーとしてキャプテンの田中駿汰、パパス監督がスピーチ。パートナー、サポーターへ感謝の気持ちを述べるとともに、さらなる飛躍が期待される来シーズンに向けて今大会を3位で終える決意も語った。激闘にセレモニー。大きな余韻に包まれた中、今季のホーム最終戦が終了した。

監督コメント

■アーサー パパス監督

「非常にタフな試合になりました。相手はクオリティーがあるので、難しい試合になりました。その中でも良い瞬間はあったのですが、プレスのところでミスを誘う強度と連動が足りませんでした。それでもリードを2回許した中で、2度追い付いたことは、今シーズンのチームのキャラクターを見せることができたと思います。後半に入って良くなり勝ち切れると思ったので、それができなくて残念ですが、来週また勝てるチャンスはあるので、第2戦に向けてしっかり準備したいです」

Q:前半はお互いの時間帯があった中で、ややFC東京に押し込まれた印象も残りました。前半で難しかった部分、第2戦に向けて入りで修正したいことは?
「(前半は)数メートル寄せ切る強度が足りませんでした。相手は良い選手が揃っているので、時間を与えてしまうと、良い判断をされてしまう。相手に寄せ切れず、奪えなかったことが課題になりました。ただ、後半に入るにつれて良くなりました。特に途中から入った選手が大きな貢献をしてくれました。後半、時間が進むにつれて良くなったことはポジティブでした」

Q:その後半ですが、チアゴ アンドラーデ選手や大畑選手のアクシデントによる交代もありながら、途中から入った櫻川選手、登里選手、香川選手、本間選手の貢献により、作りの部分でもどんどん良いところが出てきました。ベンチメンバーを含めた総力で上回ったことは、今シーズンのチーム作りの成果でしょうか?
「そこは今日のポジティブな部分です。来週はさらに難しくなります。今日、交代した選手が出られない可能性もあります。さらに(石渡)ネルソンと(横山)夢樹が(U-21日本)代表の活動でいません。ただし、普段から選手たちは毎日準備しています。その意味で、今日は途中から出た選手たちがインパクトを残してくれたことは良かったです。この特別大会は、選手を育てながら、チームをさらに向上させていく取り組みを行ってきましたが、チームの厚みに関しては、来シーズンに向けてさらに大きなステップを踏んでいかなければいけません。ただし、今日の試合を見れば分かる通り、年齢に関係なく、誰が出てもインパクトを残すことは重要です」

Q:今大会初ゴールを決めた柴山選手と登里選手について
「柴山に関しては、シーズンを通してハードワークしています。チャンスクリエイトや組み立てのところで非常に大きな役割を果たしていましたが、『次のステップはゴールを決めることだよね』という話を普段からしていた中で、今日決めることができて良かったです。登里に関しても、これ以上なく嬉しいです。彼のキャリアを見てもJリーグでトップレベルの選手です。年齢を重ねていますが、クオリティーを落とさずやっていますし、今日も力を発揮してくれました。ファイナルサードで違いを作れることも今日示してくれました。人間性も素晴らしいですし、チームに必要な存在なので、今日ゴールを決めてくれて非常に嬉しいです」

Q:プレーオフラウンド第2戦へ向けた取り組みについて
「まずはリカバリーです。今日の後半を見てもらえれば分かるように、強いメンタリティーを持ってアグレッシブさや意図を持ったプレーができれば、相手に関係なく良いプレーができます。良いプレーができれば、結果にもつながると思っています」

選手コメント

■柴山 昌也選手

Q:ついに今大会初ゴール、おめでとうございます!
「ありがとうございます(笑)」

Q:ディオン クールズ選手のパスに大畑選手が反応してGKに倒されて、「PKか?」というシーンでしたが、そのままプレーを止めずに決めた同点ゴールを振り返ると?
「チームとして前にプレーすることが出たシーンだと思います。PKというのは全く頭になくて、自分のところにボールが転がってきた瞬間、しっかりファーストタッチをすることを考えて打ちました。いつもあのコースには打っていて、京都戦では福田選手にクリアされたりもしましたが、今日は入って良かったです」

Q:決まった瞬間の思いは?
「まだ1-1だったので、2点目(を狙う)という感情で、余韻に浸る感じではなかったです。(またクリアされるのではないかと)焦りましたが、股を抜けて入りました。入る時と入らない時の違いは何だろうという感じですが(笑)、大事な試合で大事な得点になったので、チームに貢献できて良かったです」

Q:前半はFC東京にボールを握られる時間も長く、難しさもありながら、1-1で折り返したことは大きかった?
「(前半は)やりながら難しいなと思っていました。もう少し自分たちのストラクチャーを見直すというか、こうしたら良い、ということも考えていましたが、『前半は相手も前から勢いよく来る』とボス(パパス監督)も言っていたので、そこまで慌てることなくやれました。あの内容で、1-1で折り返せたことは良かったです。後半は相手の強度も続かないと分かっていたので、『後半はチャンスが増える』とみんなで共有していました」

Q:後半は先に失点こそしましたが、自分たちが攻勢に出る時間が増えました。欲を言えば勝ち越したかった?
「そうですね。勝ち越せるチャンスもありましたし、ホームだったので、欲を言えば3-2に持っていきたかったです」

Q:MUFGスタジアム(国立競技場)での第2戦へ向けて
「また決めます!自分が決めて、アシストして(シーズンを)終わらせたいです」

■石渡 ネルソン選手

Q:今日はEASTの相手で、今季初対戦のFC東京でした。前半はやや相手のペースで進んだ印象もあるが?
「いつもと違う感じはしました。前半は自分たちの良さを出し切れなかった。(失点場面は佐藤龍之介選手を)ファウルでも潰しておかないとダメでした。ただ、プレーしていくうちに、自分たちでもどこが空いているか頭に入れながらプレーできましたし、失点後もすぐソロくん(櫻川ソロモン)のヘディングのシーンだったり、チャンスは作れていたので焦ることはなかったです。シバくん(柴山)が決めて同点で折り返せたたことは良かったです」

Q:第2戦はチームメイトに託す形になります。U-21日本代表の欧州遠征へ向けての抱負もお願いします。
「第2戦も出たかったですが、出られないのでチームを応援します。もちろん代表活動に選ばれることも素晴らしいことなので、選ばれたからには結果を残して帰ってきたいです」

■登里 享平選手

Q:大畑選手のアクシデントを受けて後半からの出場になりました。どのような思いでピッチに入りましたか?
「(大畑)歩夢がずっと良いプレーをしていたので、自分にもプレッシャーをかけながら入りました。ベテランとして何ができるか、自分を試すじゃないですけど、腹を括ってやるしかなかった。自分の立場もそうですし、ここで結果を残さないと、と追い込んで臨みました。正直、怖かった気持ちもあります」

Q:大畑選手ともまた違う良さと言いますか、作りの部分での貢献、崩しのイメージやアイディアなど、“登里選手ここにあり”を凝縮したような45分だったとも思うが、やはり懸ける思いもありましたか?
「久しぶりの出場でしたし、チームに貢献できていない気持ちもあったので。(サッカー選手を)長くやっていますが、ここまで追い込んで自分を奮い立たせたこともなかったです。後半すぐに失点してしまったので複雑でしたが、やるしかなかった。180分での戦いなので、自分たちから崩れないように、ということは意識しました」

Q:後半途中から香川選手と本間選手が入って左サイドも活性化された中で生まれた同点ゴールを振り返ると?その少し前の時間から左サイドで作ることも増えていたが?
「サブ組で悔しい思いをしながら、その3人のコンビで練習することも多かったですし、そのコンビネーションが出たかなと思います。真司くん(香川)が入ったタイミングで、居て欲しいスペースにいてくれたり、真司くんを軸に、どのタイミングで自分が前に出ていくかを考えながらプレーしていました。(ゴールの場面は)真司くんが(中に)入ってきたので、至恩にはそこまで飛ばして欲しかったですし、そのパスが出たので、真司くんからワンタッチでもらえるかなと思って走り込みました」

Q:シュートはニアを打ち抜いた形になったが?
「気持ちです。サッカーって技術やシステムとか色々ありますが、結局は気持ちの部分が一番大きい。魂が欠けていれば勝てないですし、優勝もできない。本気で優勝を狙うチームに来シーズンなっていきたいですし、そのためにも次の試合で勝って、3位で終えて、次につながるゲームをしたいです」

■香川 真司選手

Q:前半はFC東京が主導権を握る時間帯も長かったのかなと思いますが、後半は特に終盤にかけて猛攻を仕掛けて圧倒しました。試合を振り返ると?
「ファーストレグ、セカンドレグと2試合あるので、そういう空気感というか、相手も様子を見ながら、いかに良い形でホームに持っていくか、180分をトータルしたような戦い方の雰囲気でした。(カップ戦では)よくあるのですが、いつものリーグ戦とは違う戦い方、テンションではあったので、なかなかリズムは出なかったということはありました。ただ、最終的に2-2で追いついたことは、次につながるのではないかと思います」

Q:後半、1-2になって以降、自分たちの攻撃も活性化されました。特に香川選手、本間選手が同時に出場した時間帯あたりから、特に左サイドが活性化した印象も受けました。どうボールを運ぶか、どう崩すか、どのようなイメージでプレーしていましたか?
「最後の崩しで、いかにコンビネーションだったり数的優位を作れるか、ということを考えていました。シバ(柴山)も含めて左で人数を掛けながら、良い距離感でできていたので、その流れで得点も生まれたのかなと思います」

Q:2点目に関しては、少し懐かしさも感じました。中に人(相手)がいてもコンビプレーでこじ開けるというか、セレッソらしい崩しにも見えたが?
「そうですね。(本間)至恩と(横山)夢樹ではタイプが違いますし、至恩の方がどっちかと言うとコンビネーションで崩していく形。そこにシバも加わって、良い形で、良い距離感でやれていました。そこに僕も関わって、違う攻撃のパターンを見せることができたことは良かったです」

Q:第2戦へ向けて、チームとしてどう挑んでいきますか?
「次はアウェイなので、彼ら(FC東京)はもっとアグレッシブに、今日以上に全てを出してくるでしょうし、厳しい戦いになるのは間違いないと思います。しっかり耐えるところは耐えながら。チームの流れとして、今はその守備ができています。粘り強く戦えば必ずチャンスはあると思うので、ラスト1試合、しっかり頑張りたいと思います」

■本間 至恩選手

Q:2点目は見事な崩しで決まりました。当てて、落として、潜り込むのはイメージ通りでしたか?
「速いパスでしたけど、真司さんならどうにかしてくれるだろうと。引っかかるのが嫌だったので、速いパスを出したのですが、うまく通せました。あそこに落とすのは、やはり真司さんは技術が高いなと思いました。真司さんとノボリくん(登里)がうまく自分の前にスペースを作ってくれたので、自分のところにボールが入りやすかったですし、良かったです」

Q:後半の終盤は、左サイドでの攻撃が見ていても面白かったが?
「真司さんと一緒に入って、周りの選手もコントロールしてくれたので、(終盤に上手くいったのは)真司さんのおかげかなと思います。その中で、自分も何本かシュートを打ったので、あそこで仕留めたかったです」

Q:自身にもチャンスが来ましたね。
「ノボリくんからパスが来た場面も角度がなくて難しかったですが、枠には持って行きたいというか、もう少しうまく当てたかった。シュートもシバと重なってうまく打てなかったですが、アイディアは悪くなかったと思うので、あとは質を高めていければと思います」

Q:ここ数試合、途中出場の選手が結果を出したり、流れを変えたり、チームの総合力の高まりを感じます。
「そうですね。みんなちゃんと準備してやれていますし、スタメンで出ている選手たちが前半からプレッシャーに行って相手を疲れさせているから途中から入る選手たちが生きてくるところもあります。みんなで戦っている感じがしますし、だからこそこの順位にいるのだと思います」

Q:第2戦は横山選手がU-21日本代表で不在です。本間選手への期待も高まるが?
「そうですね。前の選手が決めたら勝てると思うので、自分もゴールを狙って、最後に勝って終われるように頑張ります!」