ベサルト アブドゥラヒミ選手 新加入記者会見の様子
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本日、ベサルト アブドゥラヒミ選手の新加入記者会見を実施しました。
【大阪サッカークラブ株式会社 代表取締役社長 玉田稔】
皆さん、こんにちは。セレッソ大阪は、2月末から今季(J2リーグ戦)をスタートさせたのですが、そのときの目標としては、唯一にして最大というもので、J2優勝、J1復帰を掲げて、戦ってきております。皆さんご承知の通り、残念ながら、今はトップ(首位)とは少し離れた3位にいますが、重ねて申し上げますが、我々は目標を達成するためにも、最後まで戦っていくつもりであります。サポーターの皆さんには、最後までぜひ応援をよろしくお願いしたいと思います。その目標達成のために、今回、ベサルト選手を獲得いたしました。経緯、彼の特長については、後ほど大熊監督からご説明させていただきますが、最後まで戦い抜く我々を、ぜひともサポートよろしくお願いします。
【監督兼チーム統括部フットボールオペレーショングループ部長 大熊清】
それでは、選手の紹介をさせていただきます。名前は、ベサルト アブドゥラヒミ選手です。『ベサ』と呼んでほしいと、本人は言っています。ポジションについては、FW登録で、代表ではFWをやっていたということですが、前のFW、中盤、右、左を含めて、(攻撃の)いろんなポジションをやれると、本人も話しています。僕のほうもかなり彼のゲームを観ているのですが、本人は、一番やりやすいのはトップ下と言っていますが、右も左もベルギーのロケレン(期限付き移籍元)では(プレーした)履歴があり、そういう(攻撃的な)プレーをしているという選手です。
【ベサルト アブドゥラヒミ選手】
まず、(日本語で)『こんにちは』。
私の名前はベサルト アブドゥラヒミです。クロアチアの出身で、25歳です。今、このセレッソに来られてすごく光栄に思っています。よろしくお願いします。
【質疑応答】
−−セレッソ大阪への移籍を決めたきっかけ、ならびに、移籍を決断した理由を教えてください。
「ヨーロッパでプレーしていて、アジアという(ヨーロッパから)長い距離を移動するということは、すごく大きな決断だったのですが、知り合いの方だったり、Jリーグのとてもいい印象を受けていたので、それでこちらに来ようと思ったのが、1つのきっかけです。セレッソは今、J2で戦っていますが、J1でやるポテンシャルはすごくあると思うので、必ずJ1に上がれるよう努力したい」
−−アブドゥラヒミ選手が抱く、日本サッカーならびに、Jリーグの印象を教えてください。
「J2もそうだが、特にJ1のほうはクオリティがあると、試合を観て、そう感じました。セレッソはJ2で戦っていますが、すごく選手たちの能力が高く、一緒にトレーニングしていても、その能力の高さに驚くこともあります。そういう意味でも、このJ2にいるのではなく、J1で戦うべきチームだと感じています」
−−実際にセレッソ大阪の試合もご覧になられていましたが、セレッソのサッカーの印象を教えてください。
「2試合観させてもらいましたが、少し幸運が足りなかったのかなと。ちょっとしたミスで失点を重ねてしまったというのもあったと思いますが、普段の実力を出していたら勝てる試合も多いと思うので、その力になれるよう頑張りたい」
−−センターフォワードと左右のウイングをこなすと聞いておりますが、アブドゥラヒミ選手のプレースタイルの特長、ならびに、ご自身のセールスポイントを教えてください。
「前線のポジションならどこでもできると思いますが、それは監督が選ぶことであり、与えられたポジションで精一杯やるのが、僕の仕事です。セールスポイントについては、自分で言うのは、あまり好きではないので、これから試合に出たとき、何が優れているのか、何が優れていないのかというのは、皆さんで判断してください」
−−新たにチームメイトとなったセレッソの選手たちと、何かお話されたことがあれば教えてください。
「ほとんどの選手と、少しでも会話をしているなかで、とても親切にしてくださっているので、これから一緒になって戦っていけるということをすごく光栄に思っていますし、すごく待ち望んでいます」
−−セレッソは現在、J1昇格へ向けて3位のポジションにつけていますが、そのなかでアブドゥラヒミ選手がどんな働きをしたいか、今後に向けての意気込みをお願いします。
「僕自身、チームのために働くことを第一に考えて、いつもプレーしているので、例えば個人での得点だったり、アシストということよりも、チームのためにいかに何ができるかを常に考えています。J1に上がるために、スタッフ一同みんな願っていることだと思いますが、僕も朝起きてから、すぐにそのこと(J1昇格)を考えながら、毎日、毎日練習に励んでいますし、J1という目標に向かって全力で頑張っていきたい」
−−来日されて約1週間経ったなか、日本の夏の印象と、アブドゥラヒミ選手自身の現在のコンディションについて教えてください。
「まず、日本については、人々が明るく、とても親切、料理がとてもおいしいので、すごくいい印象を抱いています。あとは、ヨーロッパの夏も暑いのですが、ちょっと違った暑さの特長が(日本には)あって、呼吸するのがすごく難しかったりということもあったのですが、数日過ごしていくなか、その環境に段々適応している実感があるので、これからも過ごしていくうちに、その環境や気温に順応するということはできると思います。コンディションのほうは、ヨーロッパはもうシーズンが6月で終わって、オフが入って、次のシーズンへ向けてということになっていますが、セレッソから興味を持っていただいていることも知っていたので、立ち上げから、向こうにいるときから、コンディションを早く上げようと頑張っていました。ただ、向こうはボールを使ったトレーニングはあまりなかったので、なるべく早くこっちに来て、ボールを使ったトレーニングをして、早く試合に出られるようなコンディションを作っていきたいと思います」
−−サッカー選手にとって10番は特別に感じるところもあろと思いますが、このセレッソで10番を託されたことについて、どう感じられていますか。
「多くの人が10番についていろいろ話していると思いますが、僕はすべての番号が一緒だと思っていますし、番号のためにプレーしているわけではないので。そのように(特別な)印象を抱く人は多いと思いますが、僕は10番だろうが、何番だろうが関係なく、一生懸命プレーすることを目標にやっていきたいと思います」
−−Jリーグをみると、過去も、今も、セレッソを含めて、東欧系の選手が活躍していたりしますが、そのなかで知っている選手がいたり、影響を受けた選手はいらっしゃいますか?
「はい。何人かの選手のことは知っています。そのなかで、浦和レッズに在籍している、ブランコ イリッチとは、一緒にプレーしたことがあります。今回、移籍するにあたって、日本でプレーする決断の1つに、イリッチの助言があり、『とてもいい環境でできている』という話しもあり、彼のアドバイスを信じて、それがこちらに移籍することを決めた、1つのきっかけとなっています」
−−東欧系の選手としては、過去にも技術のある、素晴らしい選手もたくさんいますが、小さい頃の目標としていた、憧れの選手はいますか? また、ご家族の来日については?
「まず家族ですが、妻がいるのですが、まだ来日してはいませんけど、今後来る予定にしていますし、来てくれたほうが、自分としてはサポートがあったほうがいいので、それを強く望んでいます。憧れのプレーヤーとしては、昔、ACミランでプレーしていたシェフチェンコ。ちょっとプレースタイルは違うのですが、彼のような存在になれるよう、いつも目標にして頑張っています」