【11/26 神戸戦】Match Preview
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今季J1ホーム最終戦。桜色のユニフォームに初めて星をつけて、全力で勝利を目指す
今季のJ1リーグ戦も、ホーム1試合、アウェイ1試合の計2試合を残すのみ。3シーズンぶりにJ1へ復帰したなか、ここまでJ1では18勝6分け8敗、勝点を60に乗せ、順位は3位。尹晶煥監督のもと、チーム一丸となって、躍進を続けている、セレッソ大阪。2017年のJ1、セレッソ主催ホームラストゲームにもなる今回の第33節では、今季初となるリーグ戦5連勝をかけて、隣県のライバルチームの一つ、ヴィッセル神戸との対戦に臨む。
夏場には苦しい時期も味わいながら、10月のJリーグルヴァンカップ準決勝、ガンバ大阪との第2戦から、公式戦は7連勝。ルヴァンカップ制覇も果たし、悲願の初タイトルも獲得。その栄誉をひっさげて、大阪での凱旋試合となるのが、今回。ホームゲームは10月29日のJ1第31節大宮アルディージャ戦以来、実に1カ月ぶり。「俺らもずっとホームで試合をしたかった。ホームゲームは久しぶりなので、いいゲームをしたい」という杉本健勇をはじめ、桜色の戦士たちも、多くのサポーターが集うこの一戦を待ち望んでいた。それだけに、この試合への意気込みも強いものがある。
もちろん、狙うは勝点3。「前節(横浜F・マリノス戦)の前半はちょっとよくなかったが、そこから逆転できて、本当に今はいい位置にいる。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の出場権(3位以内)を狙える位置で今季最後の(J1)ホームゲームを迎えられるのは本当にうれしいこと。勝って終わりたい」と木本恭生も言うように、横浜FM戦で、1点を先行されながら、怒濤の反撃で、後半に一挙4得点を奪って、ACL出場権争いの直接対決を制したことで、2010年以来となるJ1でのクラブ最高順位、3位の達成も、自力でつかめるところまできている。セレッソの状態も向上の一途をたどっており、「このままシーズンが終わるのはもったいないなと思うくらい、もっともっと試合をやっておきたいなと、もっと試合数があればなという感じさえある」と、今のチームの雰囲気を代弁するのは、チーム現役最古参の酒本憲幸。誰もが勝利にどん欲となっているなか、今回も結果を示したい。
今季、神戸とは、2度、立て続けに対戦。5月24日のルヴァンカップ・グループステージ第6節にて、ホームで藤本康太のゴールを守りきり1-0。4日後の5月28日には、J1第13節、アウェイにて山村和也と水沼宏太の得点により2-1。いずれも接戦をものにし、2連勝を収めている。しかし、「タレントだったり個の能力だったりは、本当にJでもトップクラスの選手が多い」と木本も警戒するように、今夏加入の元ドイツ代表FWルーカス ポドルスキや元日本代表FWハーフナー マイク、さらに、前回のセレッソ戦でゴールを決めている渡邉千真など、強力な攻撃陣が揃っている相手。現状の成績がどうであれ、隙を見せれば、セレッソとしても厳しい展開が待っていることだろう。
それゆえに、「前半から、マリノス戦の後半みたいなゲームをしないといけない。もう一度気を引き締めて、この試合に挑みたい」と、杉本。「みんなで守って、みんなで点を取りにいきたい。自信を持ちつつ、チャレンジャーの気持ちも持って、試合に臨みたい」というストライカーの言葉に象徴されるように、試合の開始から、終了のホイッスルが鳴るまで、チーム一体となって、攻守に全力を出し切る、走りきることが、今一度、桜色のチームに求められる。「ただひとつ言えるのは、今まで数ヶ月にわたってやってきたことを発揮するということ。それだけだ」というのは、マテイ ヨニッチ。『ユン・セレッソ』が今季積み上げてきた、犠牲心を持って、チームの勝利のために戦う姿を見せる。それが、「ホーム最終戦でいい締めくくりをやらなければいけない」という尹監督の言葉にもつながってくる。
「(最近)ホームでの試合が少なかったので、早く試合がしたい。ただ、神戸も強いので、この前みたいにはいかないと思う。それでも、(今季のJ1で)アウェイ戦で勝っていいイメージを持っている選手も多い。また、この試合ではたくさんのお客さんが入ってくれると期待しているし、入れば入るだけ、いいゲームができると思う」というのは、柿谷曜一朗。ホームで初めて、桜色のユニフォームにタイトル獲得を示す星をつけて戦う、この試合。ここで勝って、J1でのクラブ最高勝点(61、2010年度)を更新し、また新たな歴史を刻む。そのためにも、大勢の桜色のサポーターで聖地・長居を埋め尽くし、セレッソに関わるすべての人の力で、この一戦での勝利を導きたいものだ。