【3/6 ブリーラム戦】Match Preview
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直近のリーグ戦から先発総入れ替えも。出場機会に飢えた選手たちが、灼熱の地・ブリーラムで新たな活力をもたらす
敵地で済州ユナイテッドに劇的な勝利を収めてスタートした、セレッソ大阪にとって3度目となるAFCチャンピオンズリーグでの戦い。第2節では、中国王者の広州恒大をホームに迎えてスコアレスドローと2試合を終えて1勝1分、勝点4を獲得した。
現在、Gグループの1位に付けているセレッソとしては、ここから始まるブリーラム・ユナイテッドとの2連戦の結果次第では、グループステージ突破に大きく近づくことも可能。まずはアウェイに乗り込んで迎える第3節。セレッソは、直近の公式戦、J1第2節・北海道コンサドーレ札幌戦から先発を総入れ替えして臨む見込みだ。ブリーラム戦後に中3日でアウェイのJ1第3節・柏レイソル戦が控えている過密日程も考慮され、リーグ戦の主力選手たちは遠征自体にも帯同していない。ブリーラム戦のメンバーに入り、札幌戦のメンバーに入らなかった選手たちは、札幌戦が行われた日にすでにタイへ入るなど、入念に準備を進めている。今季の公式戦、初出場となる選手も多く、それぞれにモチベーションは高い。
もっとも、ここまでACLのグループステージ2試合を戦って1分1敗と未勝利のブリーラムにとっても、ホームで行われるこの一戦は、背水の陣。試合の前日会見では、昨季途中からブリーラムを率いているバンドヴィッチ監督も、「この試合に向けて、いい準備をしてきました。セレッソ大阪はすごく組織力が高いと思いますが、我々はACLの経験も積んできましたし、明日、やってくれると信じています」と自信を覗かせた。ブラジル人エース・ジオゴの出場停止はセレッソにとっては追い風だが、「彼だけではなく、私のチーム、一人ひとり全員が大事。彼の分も頑張って、責任を持って戦うことが大事」とハンドヴィッチ監督。
FUJI XEROX SUPER CUP、ACL第1節の済州戦に連勝して始まった今季だが、以降は公式戦3試合連続で引き分け中のセレッソ。直近の公式戦となったJ1第2節の札幌戦では、前半だけで2点をリードする展開から後半にまさかの3失点を喫して引き分けに終わっただけに、このブリーラム戦で流れを変えたいところ。「僕らは、普段リーグ戦には出ていない選手が来ていますけど、全員がハードワークすることには自信を持っています。今まで積み重ねてきた力をしっかりと出したいと思います」と、この試合ではキャプテンマークを巻くことが予想される秋山大地も意気込む。試合開始時点でも気温が30度近い酷暑の中でも、球際や走り切るところなど、サッカーの原点とも言えるプレーをしっかりと出し切りたい。
思えば、昨季もリーグ戦で苦しい時、戦う姿勢を全面に出すカップ戦を戦ったメンバーがチームを活気付けた。「明日は厳しい気候の中で試合をしないといけないですが、全員で協力してプレーすることが大切。攻守でしっかりと調和できれば、結果を残せるのではないかと思います」とは尹晶煥監督。今季も出番に飢えた桜の戦士たちがチームに新たな活力をもたらし、グループステージ突破に近づく勝利を掴み取りたい。