【3/6 ブリーラム戦】Match Review
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開始2分の失点が響き、終始、相手にペースを握られる完敗。1週間後の再戦で必勝を誓う
1勝1分、勝点4で迎えたAFCチャンピオンズリーグMD3。セレッソ大阪は、昨季のタイリーグ王者・ブリーラムのホームに乗り込んでの一戦に臨んだ。
この試合の4日前にJ1第2節 北海道コンサドーレ札幌戦を戦い、この試合から中3日(3/10・土)でアウェイJ1第3節 柏レイソル戦が控えている日程も考慮し、先発11人を札幌戦から総入れ替えした尹晶煥監督。守備陣には丹野研太や茂庭照幸、田中裕介といったベテラン勢が名を連ね、攻撃陣では、セレッソ加入後、初出場となる田中亜土夢、プロ2年目でトップチームでは初出場となる山内寛史、さらには、この試合がプロデビュー戦となったルーキーの山田寛人らフレッシュな顔ぶれが並んだ。
「ゲームに飢えている選手も多いし、みんなチャンスだと思っている。リーグ戦はまだ勝てていないので、そこにつなげていけるように、チームとしていい流れに持っていきたい。チーム全体の底上げが大事だと思うので、ここで結果を出して、勝ちたい」。試合前日にそう述べていたのは、4年前のACLグループステージにて、同スタジアムでの同カードで2得点を決めた山下達也だが、チーム全体として、そういった強い意気込みで試合当日を迎えた。
ただし、開始早々、セレッソは出鼻をくじかれる。2分、CKからコラコット ウィリヤーウドムシリが蹴ったインスイングの鋭いキックをニアでアンドレス トゥニェスにヘディングで合わせられ、ネットを揺らされてしまった。バックスタンドに陣取るブリーラム応援団を中心とした大歓声がスタジアムを包み、さらなる攻勢に出るブリーラム。5分にも、先制点をアシストしたコラコット ウィリヤーウドムシリの直接FKがバーに当たり、セレッソはゴールを脅かされた。
開始からしばらくはバタついたセレッソだが、時間の経過とともに落ち着きを取り戻すと、16分、酒本憲幸のクロスにヤン ドンヒョンがヘディングでシュート。17分にも、山内のパスを受けた山田が角度のないところから左足でゴールを狙った。すると23分、セレッソに決定機。左サイドから中に入った山内のパスをヤン ドンヒョンが落としたところを山田が左足のつま先でシュート。鋭いコースに飛んだが、惜しくもGKの好守に阻まれた。
その後は何度かピンチを招くもブリーラムに追加点は許さず前半を折り返したセレッソだが、後半も立ち上がりからブリーラムの攻撃を受ける展開に。すると54分、左サイドから、ジャッカパン ケウプロムのクロスにブラジル国籍FWのエドガルにファーサイドでヘディングを合わせられ、ブリーラムに2点目を与えてしまった。
攻めるしかなくなったセレッソは、59分、右からのクロスに山内がゴール前で競り、こぼれ球を拾った山田がGKとの1対1を迎えたが、シュートはGKに防がれ、得点のチャンスを逃した。76分、ブリーラムのジャッカパン ケウプロムが危険なタックルによりレッドカードを受けて退場。一人少なくなった相手に対してなんとか1点を返したいセレッソだったが、パスがつながらず、思うようにシュートまで持ち込めない。85分には、高卒ルーキーの安藤瑞季もプロデビューを果たしたが、チャンスを迎えることなく、試合はこのまま0-2で終了。公式戦3試合連続引き分けの流れを変えるべく暑さの中でも奮闘した選手たちだが、ブリーラムの勢いに終始押される試合展開となり、今季の公式戦、初黒星を喫した。それでも、「まだグループステージを突破できないと決まったわけではありません。ホームで行う試合が重要になったのですが、必ずホームでは勝たないといけないと思います」と試合後に尹晶煥監督も話したように、3試合を終えてグループGは大混戦。次週、3月14日にホームで再戦するブリーラム戦での必勝を誓う。