【3/10 柏戦】Match Preview
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ACL出場クラブ同士のビッグゲーム。昨季、悔しい敗戦を喫した”アウェイ柏“で今季のリーグ戦初勝利を掴み、再び上昇気流に乗りたい
6日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージMD3。敵地でのブリーラム戦に挑んだセレッソ大阪は、0-2で敗れ、今季の公式戦、初黒星を喫した。公式戦3試合連続引き分け後の敗戦ということで、多少、チームに停滞感はある。それだけに、ここで迎える柏レイソルとの一戦が持つ意味は大きく、流れを変えるきっかけにしたい。
「もちろん、結果は残念でしたけど、暑さもあるタイの厳しい環境でみんな頑張ってくれた。取り組む姿勢や出し切るところでは、みんなやり切ったと思うので、そういう姿を見て、残った選手たちも感じるものがあったと思う。だからこそ、残った選手が明日の試合で結果を出して勝つことで、またチームもいい方向に向かうと思います」。試合前日にこう話したのは、ブリーラム遠征には帯同せず、舞洲で残って今節へ向けて調整を重ねてきた杉本健勇。
「今、我々は少しいい雰囲気ではないと思いますが、以前の状態に戻すことは可能です。明日の試合のために準備をしてきましたし、十分、雰囲気を変えていけるのではないかと思います」と尹晶煥監督も話すように、明日の一戦は、今季全体の流れを考えても非常に重要な大一番となる。
公式戦での5試合ぶりの勝利、リーグ戦での今季初勝利。そういったモチベーションに加え、昨季のリーグ戦第10節では不運な形から失点して0-1で敗れた“アウェイ柏戦のリベンジ”という意味でも、今節に対する勝利への欲求は高まる。「(アウェイでの柏戦は)去年、めっちゃ悔しい負け方をしたから。あれは忘れない」とは杉本。昨季は、あの一戦で公式戦での負けなしが11でストップしただけに、今季はこの試合に勝って、再び公式戦での負けなしをスタートさせていきたい。
前節の北海道コンサドーレ札幌戦で、セレッソ移籍後、リーグ戦での初ゴールを決めた高木俊幸も、「今は少し嫌な流れだけど、ここで柏にアウェイで勝てれば、チームは上向きになる。開幕戦、第2節と負けてはいないので、あとはどう勝ちに持って行くか。試合によって課題はそれぞれ違うけど、前節出た課題をしっかり修正したい。個人的にも、1対1の局面では負けないようにしたい」と今節での必勝を誓う。
柏とはJリーグ昇格同期であり、今季は日本を代表してアジアでともに戦う“仲間”でもあるが、互いに勝利だけを求めて戦う今節は、局面、局面で激しい火花が飛び散る熱い一戦が予想される。今節について、「ビッグゲームになることは間違いない」と話したのはソウザ。どのポジションを見渡しても、セレッソ、柏ともに試合を決定付けられるタレントが揃っているだけに、一瞬の隙も許されない緊迫した90分になることは明白。柏は力のあるチームだが、対面する相手との球際で負けず、開幕戦、第2節で出た課題をしっかりとクリアすれば、勝利を掴むことはできるはず。“ユン・セレッソ”の底力が試される大一番に挑む。