【4/11 川崎戦】Match Preview
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公式戦3連勝で迎える昨季のリーグ戦王者との一戦。総力を結集させ、勝利だけを目指す
前節のJ1第6節・サガン鳥栖戦で勝利し、リーグ戦連勝、公式戦3連勝を達成したセレッソ大阪。最大12連戦となる大型連戦で、最高のスタートを切ることに成功した。
オフ明け9日の練習後、「昨季、(外から)見ていたセレッソのいい姿が、ここ数試合では出せている。チーム全体がいい雰囲気でやれている」と話したのは高木俊幸。新加入選手もピッチ内外で溶け込み、昨季2冠の原動力となった“チーム力”が、今季も醸成されてきた。
そういった好ムードの中、迎える今節の相手は昨季のリーグ王者である川崎フロンターレ。当然、勝利へ向けたハードルは高く、並み居るタレントが揃う強敵だが、絶好のタイミングで、倒すべき相手との対戦を迎えたとも言える。
川崎Fとは、昨季はリーグ戦のアウェイで対戦したJ1第28節では1-5と大敗。守備で高い位置から奪いに行くも、プレスが連動できずにスペースを与え、失点を重ねた。そういった反省も踏まえ、JリーグYBCルヴァンカップ決勝ではプレスの位置を落とし、しっかりと中を固めて相手の攻撃を寸断。試合開始直後と終了間際にそれぞれ得点し、クラブ史上初のタイトル獲得を成し遂げた。
今季のFUJI XEROX SUPER CUPでは、堅い守備は継続した上で、ルヴァンカップ決勝では課題として残ったビルドアップの質も改善。華麗なパスワークから崩して奪った山口蛍の先制点は、川崎Fのお株を奪う見事な攻撃だった。言わば、“ユン・セレッソ”は川崎Fとの対戦の度に進化を示し、成長を遂げてきた。
平日のナイトゲームで迎える今節は、セレッソが中3日、川崎Fが中2日と、互いのコンディションやメンバーは読めない部分もあるが、「誰が出たとしても、お互いチームとしてやることは変わらないと思う」と山村和也も話すように、スタイルが確立されている両チームにとっては、誰が出たとしても目指すサッカーにブレはなく、どちらがより自分たちのサッカーを発揮できるかの勝負にもなる。
「去年の(リーグ戦の)アウェイでの試合みたいにならないように、自分たちでしっかりと考えて臨みたい。できればゼロックスに近い内容と試合運びをしたいけど、そううまくはいかないとも思うので、まずはしっかりとした守備から入っていきたい」と試合を見据えたのは山口蛍。
15年に川崎Fでプレーし、昨季のルヴァンカップ決勝では先制点を挙げた杉本健勇も、「川崎相手に等々力で決めたい」と、この試合に対する気持ちは強い。現在、勝点11で2位に付ける川崎Fを、勝点2差の6位で追いかけるセレッソ。今後を占う上でも今節の勝敗が持つ意味は非常に大きく、ここで勝てばさらに上が見えてくる。セレッソとしては、現在の総力を結集させ、昨季のリーグ王者撃破を目指す一戦となる。