【4/21 G大阪戦】Match Preview
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かつての師の前で、“いまの力”を見せつける。リーグ戦5連勝を懸けた、必勝を誓う大阪ダービー
リーグ戦4連勝中で、前節はリーグ戦での今季初の無失点を達成。上り調子にあるセレッソ大阪と、現在、リーグ戦では1勝1分6敗で最下位に喘ぐガンバ大阪。雌雄を決する大阪ダービーを前に、状況は対照的に見える。ただし、そこは、「我々が想像していない力が出る」(尹晶煥監督)ダービーだ。「今の順位は関係ない」と山口蛍キャプテンも断言。昨季もリーグ戦では1分1敗とガンバ相手に勝利がないセレッソに、“油断”や“慢心”の二文字が入り込む隙はない。
今週は、17日にAFCチャンピオンズリーグMD6・広州恒大戦が行われ、敗れたセレッソは、他会場の結果も含め、グループステージ敗退が決定した。「中国に行ったメンバーはチームを代表して戦った。だからこそ勝ちたかったし、自分は出ることができなかったけど、試合が終わったあとは凄い脱力感があった」と振り返るのは水沼宏太。クラブとして再出発となる今節に向けて、「舞台としてはこれ以上ない。気持ちのこもったプレーを見せて、ガンバをしっかり叩いて、クラブとしてさらに上にいきたい」(水沼)と言葉に力を込める。
そして、互いの意地とプライドが激突する、ただでさえ血沸き肉躍る大阪ダービーに、今回はさらに一つ、大きなトピックが加わる。今季から青黒の指揮官に就任したレヴィー クルピ監督の存在だ。言うまでもなく、“魅力ある攻撃サッカー”をセレッソの代名詞にした名伯楽であり、現在の主力である柿谷曜一朗や山口、清武弘嗣に丸橋祐介、キム ジンヒョンといった面々は、クルピ監督の下、サッカー選手として大きな飛躍を遂げた。そんな「僕にとっても、セレッソにとっても、思い入れが深い監督」(柿谷)との対戦を前に、気持ちが入らないはずがない。クルピ監督がセレッソを離れて以降、何人もの選手たちが海外移籍も経験し、選手として成長を果たした。クラブとしても、昨季は二冠を達成。クルピ監督が指揮を執っていた当時から成長した現在のチーム力を見せつけたい。
また、市立吹田サッカースタジアムでの大阪ダービーと言えば、昨季のルヴァンカップ準決勝第2戦、試合終了間際に木本恭生が決勝点を決めてセレッソが劇的な勝利を収めた一戦以来となる。あの試合に勝ったことが、クラブ史上初のタイトル獲得となったルヴァンカップ優勝にもつながった。セレッソにとってクラブの歴史を変えた一戦であり、スタジアムでもある。ただし、昨季のリーグ戦では、同スタジアムで行われた第19節で1-3の完敗を喫しているだけに、今節の大阪ダービーでは、リーグ戦でも敵地で勝利を収め、“大阪と言えばセレッソ”の地位をより確固たるモノにしていきたい。