【4/25 仙台戦】Match Preview
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失意の1週間を乗り越え、リスタートとなる今節。力強い第一歩を踏み出したい
代表ウィークによる中断期間が明けて以降、公式戦5連勝と波に乗っていたセレッソ大阪だったが、先週は悔しさが残る1週間となった。17日にはAFCチャンピオンズリーグのグループステージ最終節、MD6の広州恒大戦に挑むも3-1で敗れてグループステージ敗退が決定し、そこから中3日で行われたリーグ戦での前節は、宿敵・ガンバ大阪に1-0で苦杯を嘗めた。
「しっかりと準備をしたが、残念な結果に終わった。壁を乗り越えることができなかった。それを乗り越えることによって上位に行けるのだが、われわれにはまだ不足している。もっと良いチームになるためには、こういった難しい局面を乗り越える力を身につける必要がある」。ガンバとの試合後、尹晶煥監督はこのように話したが、クラブとしてまだまだ足りないモノがあると思い知らされた2試合となった。
失意のガンバ戦から中3日でやってくる今節のベガルタ仙台戦は、セレッソにとってリスタートとなる一戦だ。「先週は結果が出ない1週間でしたけど、次の試合がすぐに来るので、チームとしても、個人としても、しっかりと切り替えて、目の前の試合で勝点を掴むことが大事。前を向いて、もう一度チームのやるべきことを徹底したい」という片山瑛一の言葉は、そのままチーム全体としての共通意識だ。
メンタル面をしっかりと立て直した上で、戦術的にカギになってくるのは、両ウィングバックが高い位置を取り、幅を使って攻めてくる仙台の攻撃にどう対処するか、という点だろう。第2節のコンサドーレ札幌戦や第5節の湘南ベルマーレ戦では、同じく3バックの相手に対し、セレッソは大外からのクロスから失点を喫しているだけに、4バックのスライドおよび、中をしっかり締める守備を、もう一度、見直したい。
また、前節のジュビロ磐田戦では3失点したとは言え、それまでの8試合で失点は5と仙台は守備の堅さも今季は目立っていただけに、セレッソとしては、前節は最後の部分で合わなかった攻撃の改善も求められる。「ゴールという結果で(大阪ダービーで敗れてモヤモヤする)気持ちを払拭できたらいい」(柿谷曜一朗)、「自分の役割、仕事をしっかり果たしたい。もちろん、先制点も狙っていく」(杉本健勇)とそれぞれ話す、両エースから得点が生まれることに期待したい。
ロシアワールドカップによる中断期間までの大型連戦も、いよいよ後半戦に突入。「この連戦でどれだけ結果を出せるかが、今季のリーグ戦をどういう成績で終えるかにも関わってくる」(キム ジンヒョン)だけに、セレッソとしては1試合も無駄にできる試合はない。大阪ダービーで喫した傷を回復させ、今後の連戦へ向けて力強いリスタートを切るためにも、同勝点で並ぶ仙台との今節は、絶対に譲れない。