【5/2 名古屋戦】Match Preview
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リーグ戦8連敗中の相手だからこそ油断は禁物。攻守に集中力を発揮し、上位追撃の勝点3を手にしたい
前節のジュビロ磐田戦に続き、アウェイでの連戦となる今節の名古屋グランパス戦。相手はリーグ戦8連敗中と苦しんでいるが、「自分たちにとっては関係ない。逆に一番危ない相手かも知れないし、気持ちの面で負けないようにしたい」と山口蛍は話す。特に攻撃陣にはジョーやガブリエル シャビエル、長谷川アーリアジャスールといった個のレベルの高い選手たちが揃っているだけに、セレッソ大阪としては、セットプレー時も含め、守備での集中力を保ち続ける必要がある。
ただし、前節のFC東京との試合映像を見ても、名古屋の守備に付け入る隙はある。セレッソとしては、守備での集中力を保つことと同じく、迎えたチャンスでしっかり仕留めることも、今節、勝利を収めるためには欠かせない要素となる。リカルド サントス(現・ファジアーノ岡山)からのパスを福満隆貴が裏に抜け出して決めた、昨季の天皇杯4回戦の先制点の場面のような形が訪れた時に、フィニッシュでの冷静さをしっかりと発揮したい。
怒涛の連戦が続いているJリーグだが、いよいよ大型連戦も終盤に差し掛かってきた。選手たちの疲労度はピークに達している可能性もあるが、ここが踏ん張りどころだ。セレッソは、J1第5節の湘南ベルマーレ戦からここまで、AFCチャンピオンズリーグも含めて9連戦を戦い終えて6勝2敗1分と、選手を入れ替えながらうまく戦い、リーグ戦では結果を残してきた。
ただし、気になるのが、先制点を奪われる試合が多いこと。特に顕著なのが、アウェイでの試合だ。今季のリーグ戦では、ここまでアウェイでは5試合全てで先制点を許している。それでも、そこから盛り返して最終的には1勝2分2敗と反発力は見せているのだが、常に苦しい試合展開を余儀なくされていることに変わりはない。「先制すれば勢いにも乗れる」(福満)だけに、試合の入りは意識して変えていきたい。
前節は、苦しみながらも勝点1を獲得した。「そこはプラスに捉えたい」と多くの選手が話したように、勝点が0か1かで終わることは気持ち的にも大きな差がある。リーグ戦では6試合ぶりとなるゴールを決めた杉本健勇は、「次はチームを勝たせるゴール」を決めることを誓う。その杉本と同様、かつて川崎フロンターレで風間八宏監督の指導を受けた田中裕介は、「(負けが込んでも)風間さんがやり方を変えることはない」と断言する。今は、その攻撃的なスタイルがJ1で浸透する途上にあるが、その相手の目を覚まさせてはいけない。試合当日は雨との予報もあるが、セレッソとしては、どんな状況に置かれても油断することなく、攻守に集中力を発揮し、上位を追撃する勝点3を手にしたい一戦となる。