山口蛍選手 2018FIFAワールドカップロシア大会SAMURAI BLUE(日本代表) メンバー選出 記者会見について
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2018FIFAワールドカップロシア大会SAMURAI BLUE(日本代表) メンバーにMF山口 蛍選手が選出され、報道記者会見を行いました。
■玉田稔社長
「みなさん、こんにちは。座ったままで失礼します。実は、セレッソ大阪は会社名を変えまして、今まで大阪サッカークラブ株式会社だったんですけど、株式会社セレッソ大阪と社名を変更しまして、その最初の記者会見が、ただいま司会者から紹介ありましたように、山口選手のワールドカップメンバー選出の記者会見となりました。ファン、サポーターの皆様、ここにいらっしゃるメディアの皆様を始め、日頃からセレッソをご支援いただきまして、本当にありがとうございます。急遽、今回の会見を、Jリーグにご支援いただきまして、この会場でやらせていただけることに感謝申し上げます。出来ることならば、複数の選手がここで会見できれば一番、良かったんですけど、今日16時の発表では、セレッソのOBとして、香川選手、乾選手も選ばれましたので、蛍も一緒に楽しくプレーしてくれることを願っています。今日はよろしくお願いします」
■山口蛍選手
「今回、ロシアワールドカップメンバーの23人に選ばれたことは本当に嬉しく思いますし、日頃から自分をサポートしてくれているセレッソ大阪の皆さんはもちろん、家族もそうですし、いろんな人に感謝したいです。本大会では、しっかりと戦ってきたいと思います」
Q:前回から4年経ちましたが、この4年間、ワールドカップに対してはどういう思いでサッカーを続けてきたのでしょうか?
「サッカー選手である以上、みんなが出たい大会であることはもちろんですけど、僕もこの4年間でいろんなことがあって、まずはセレッソというクラブを一番に考えて4年間プレーしてきたので、4年前から今回のワールドカップまで、ずっとワールドカップのことだけを考えていた、ということはありません」
Q:この4年間で一番成長した部分を教えていただけますか?
「今の時点で何が成長したかというのは、実際、ロシアのピッチに立ってみないと分かりません。今、何が成長したかを言うことは難しいかなと思います」
Q:23人が集まりましたが、山口選手が考える自分の役割について。ピッチの中、外を含めていかがでしょうか。
「外は、僕だけではないですけど、いろんな選手とコミュニケーションを取ることはやっていかなくちゃいけないですし、ピッチの中では、自分のプレーを見せるしかないと思う。いろんな役割を求められると思いますけど、自分のできるプレーは限られているので、それをしっかり出すしかないと思います」
Q:先ほど、「感謝」という言葉がありましたが、一番、感謝したい人はいますでしょうか?
「誰かに限定することはできないですけど、やっぱり、セレッソ大阪というクラブに対して、一番、感謝しています」
Q:今大会に臨むにあたって、背負っているモノ、誰かのために、などの思いはありますか?
「26人の発表があった時にも言いましたけど、同じチームメートであるキヨくん(清武弘嗣)と(杉本)健勇が選ばれなかったので、その2人の思いも背負って、頑張って戦ってきたいと思います」
Q:どんな姿をロシアで見せたいか。どんな姿で日本に帰ってきたいと思いますか?
「思い切って自分の出せるモノは全部出して帰ってきたいと思いますし、できるだけいい結果を持ち帰ってくることができたらいいと思います」
Q:4年前は、チームの成績も思わしくない中でのワールドカップメンバー選出となりました。今年は「しっかりとチームで戦った上でワールドカップを迎えたい」と話されていましたが、その思いは達成されましたか?
「前回は、ワールドカップに行く前にチームの成績も良くなくて、大会期間中に監督も代わりました。今回は、そういった意味ではチームでしっかりと結果を残して、リーグ戦の順位もいい位置もいますし、そういった状況でワールドカップに行けることは本当に良かったと思います」
Q:昨日、西野朗監督の下で初めて1試合を戦って、一言で表現するのは難しいと思いますが、収穫と課題については?
「昨日、試合をして、いろんな可能性というか、初めてトライするシステムでもありました。その中で、もちろん課題もあるし、良かったところもある。いろんな課題がある中で、それを改善するというか、いい方向に持っていければ、いい戦いができるという手応えは、少しですけど、ありました」
Q:改めて、自身の役割について。ボールを奪うことなど守備での貢献やミドルシュートなどがあると思います。実際、ロシアでどういったプレーを見せていきたいですか?
「今、仰っていただきましたけど、守備の部分が一番、求められると思います。やっぱり、ファイトする、泥臭く戦うことを自分は(プレースタイルとして)作ってやってきたと思うので、それを、ワールドカップという舞台でも見せられたらいいかなと思います」
Q:4年前に選ばれた時と今回とで、心境に変化はありましたでしょうか?
「どうですかね(笑)前回は(柿谷)曜一朗くんと一緒に(メンバー発表)会見を見たりして、はしゃぎながら、という部分もありましたけど、今回は予選も戦いましたし、前回ほどの興奮(はない)というか、はしゃぐようなことはなかったです。それくらいですかね(笑)」
Q:奇しくも4年前の最後の試合がコロンビア戦で、今回の最初の試合もコロンビア戦です。前回のコロンビア戦後の気持ちで覚えている部分と、初戦に向かう意気込みについて。
「僕自身、前回はコロンビア戦の前にスタメンを外れて、試合も途中出場でした。もちろん、その悔しさもあるし、あれだけコテンパンにやられたということで、そのリベンジというか、前回のような戦いをしてはいけないという思いはあります。初戦に臨むにあたって、いろんな戦術もあると思いますけど、まずは、自分のコンディションを100%に持っていかないといけないと思います」
Q:4年前、23歳でワールドカップを経験されて、今、言ったように、途中でレギュラーから外されたり、コロンビアに1-4で完敗したり。またコロンビアと対戦することになり、自身の中でのイメージもあると思います。この選手は自分が止めたい、この選手を止めれば日本に勝機がある、といったイメージはありますか?
「自分の中でのイメージですけど、自分が出た時には、コロンビアだけではないですけど、自分と対峙する相手のキーマンは、自分が必死になって潰さないといけないと思います」
Q:具体的に選手名を挙げてもらうことはできますか?
「フフフ(苦笑)まぁやっぱり、コロンビアなら、ハメス・ロドリゲス選手とかになると思います」
Q:防ぐにあたって、どんなイメージでしょうか?
「う~ん、そうですね。防ぐというか、自由にやらせないこと。彼にボールが入る前に余裕を奪い取ることができれば一番いいと思いますし、もし持たれたとしても、自由にやらせないことが一番、大事になると思います」
Q:先ほど、「この4年間、いろんなことがあった」という言葉がありましたが、その中で、海外移籍を決断して、セレッソに戻ってくる決断をされました。セレッソのために戦ったことが今回の選出にもつながったと思いますが、その決断を今振り返ってみて、間違っていなかったと思いますか?もしくは、どうしたらよかった、ということはありますか?
「今だから言えますけど、あの決断は、自分では間違っていなかったと思います。昨季、あれだけの成績を残せて、タイトルが獲れていなかったら、もしかしたら、『自分が帰ってきた意味があったのかな』と思ったかも知れませんが、昨季、あれだけの結果が出たので、今は、あの決断は間違っていなかったと言えると思います」
Q:先ほど、清武選手と杉本選手の名前も挙がりましたが、選出後、何か掛けられた言葉があれば教えてください。
「健勇からはないですけど(場内笑)キヨくんからは、今日だけじゃなく、いつも連絡をくれているので、今日も『おめでとう』という言葉はもらいました」
Q:今大会に臨むにあたって、具体的な目標があれば教えて下さい。
「グループリーグを突破するにあたって、初戦は本当に大事になります。僕たちがロンドン五輪に出た時も、初戦でスペインに勝ってから、チームが波に乗れました。やっぱり、初戦をどう取るか、ということは本当に大事になってくるので、そこにトライしたいと思います」