【7/11 金沢戦】Match Preview
- チーム
約1ヶ月ぶりの公式戦。試合に飢えた気持ちをぶつけ、全力で勝利を掴み取りにいく
セレッソ大阪にとって、6月6日に行われた天皇杯2回戦以来、約1ヶ月ぶりとなる公式戦。敵地での天皇杯3回戦・ツエーゲン金沢戦に臨む。
チームは、天皇杯2回戦の翌日から10日間のオフを取って心身のリフレッシュを図り、ファン感謝デーを挟み、6月21日から7日間の沖縄キャンプを張った。そこでは体力強化とともに試合形式も入れて、各選手の競争意識を煽った。
帰阪後は、7月4日に近畿大学との練習試合(45分×4本)も行った。この試合では、水沼宏太のクロスにヘディングで合わせてゴールを決めた柿谷曜一朗の元に、選手たちが一斉に駆け寄っていく場面もあった。「他にも点になりそうなクロスはあったし、1本1本、仕留める気持ちで上げていきたい」と水沼は話す。カテゴリーが下の相手との対戦では、2回戦と同様、前半から積極的に先制点を狙っていくことが大切。相手に“やれる”という気持ちを持たせないことが重要だ。
金沢のセンターバックの一角には、セレッソから期限付き移籍中の庄司朋乃也がいる。「セレッソを見返すくらいのプレーをして、セレッソに帰って来たらいいんじゃないですか。俺と健勇を抑えたら、相当、自信になると思う」と話したのは柿谷曜一朗だが、その杉本や柿谷といった、アカデミーからの先輩たちを抑えて名を上げたい気持ちはあるだろう。試合の勝敗の行方にも直結する、金沢ゴール前での攻防は、この試合の大きな見どころとなる。
もう一人、セレッソにとってゆかりの深い選手がいる。言うまでもなく清原翔平だ。在籍期間こそ16年から17年7月までと短いモノだったが、体を張って球際で戦い、神出鬼没な動きで攻め込むそのプレースタイルは、セレッソのサポーターにも強烈なインパクトを残した。記憶だけでなく、記録という意味でも、16年のJ1昇格プレーオフ決勝。雨のキンチョウスタジアムで、チームをJ1に導く決勝点を挙げた場面は、今なお鮮明に思い出される。
清原とのマッチアップが予想される丸橋祐介は、「いやらしいポジションを取ってくるし、動き回られるので、やりにくい部分はある。うまく周りと声をかけ合いながらマークを受け渡して、自分でいけるところはしっかり潰しにいきたい」と対戦を見据える。
柳下正明監督が率いて2年目の金沢は、直近のJ2でも結果を出しており、決して侮れる相手ではない。成熟度を深めている[4-4-2]同士、ガチンコのバトルが繰り広げられるだろう。「去年、自分たちは天皇杯のタイトルを獲っている。そのプライドを持ちながら、チャレンジャーの気持ちも持って、一人ひとりが戦うことが大事」とは杉本。中断明け最初の試合ということもあり、セレッソにとって簡単な試合にはならないと思われるが、当然、負けるわけにはいかない。
今週に入り、一気に日差しの強さが増し、本格的な“夏到来”といった感じの舞洲。この試合を皮切りに、7月、8月は怒とうの連戦が待ち受けている。その初戦。天皇杯連覇へと続く大切な一戦を、チーム全員、全力で掴み取りにいく。