【7/18 清水戦】Match Review
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リーグ再開初戦は、結果、内容ともに完敗。足元を見つめ直し、ホームでの次節に向かう
■試合データー
https://www.cerezo.jp/matches/2018-07-18-19/
約2カ月の中断期間を経て再開されたJ1リーグ戦。清水エスパルスのホームに乗り込んだセレッソ大阪は、FIFAワールドカップロシアから戻った山口蛍とキム ジンヒョンも揃って先発復帰。天皇杯3回戦で負傷した柿谷曜一朗は欠場し、ヤン ドンヒョンが2トップの一角に入った。
開始2分、丸橋祐介のクロスに抜け出した清武弘嗣がチャンスを迎えるも、その後はパスミスから相手にカウンターを許し、前線からの守備がハマらず相手に簡単にバイタルエリアまでボールを運ばれてしまう。守勢に回る時間が続くと、11分に失点。CKのセカンドボールを拾われ、ファン ソッコに狙い済ましたミドルシュートを決められた。その後も出足で劣るセレッソは思うような試合運びができない。20分過ぎからは清水も引いたことでセレッソがボールを持つが、効果的な攻撃は繰り出せない。25分、水沼宏太のパスに抜け出した杉本健勇が胸トラップからシュートを放つもGKの正面に飛んだ。すると、28分、清水に追加点を許してしまう。ダイレクトパスで左サイドを破られクロスを上げられると、中で山下達也がクリアし切れず、セレッソ戦に滅法強い北川航也に詰められた。
攻守に噛み合わない前半を経て迎えた後半も、シンプルに2トップにボールを当て、前半終盤と同様、サイドからのクロスに活路を見出すセレッソ。58分には杉本のシュートがバーをかすめる場面もあった。61分、ヤン ドンヒョンに代わって高木俊幸がピッチに入ると、清武が左サイドからトップ下へ移り、布陣を4-2-3-1に変更する。
ただし、攻撃にテコ入れを図った矢先の67分、守備の連係が乱れて清水に3点目を喫してしまった。1点でも返したいセレッソは、73分、清武に代えて山村和也が投入され、杉本との2トップを形成すると、77分には水沼に代わり福満隆貴もピッチに入った。選手や形を変えて何とか打開を図るセレッソだが、中央を固めた清水の守備を崩せない。逆に、前がかった状態からカウンターを受け、試合終了間際には長谷川悠に中央を破られ決定なシュートを放たれた。ここはポストに救われたが、セレッソは最後まで一矢報いることができずに完敗。12連戦の船出は厳しい結果となった。
編成が注目された柿谷不在の攻撃陣は、今節は試合の中で3つのパターンを試した尹晶煥監督。試合後は、「これからどうやって試合をすればいいか、改めて考える機会になったと思います」と話したが、中3日で迎える浦和レッズ戦でどう修正を施すか。引き続き注目ポイントとなる。また、多くの選手がこの試合の敗因に挙げたのが、「プレーの出足と運動量」。戦術以前の戦う姿勢でも、ホームに戻って改善したい。今節の結果、首位・サンフレッチェ広島との勝点差はさらに開いてしまったが、まずは自分たちの足元を見つめて反撃態勢を整えること。再開してすぐ、チームの底力が問われる状況となった。