【7/22 浦和戦】Match Preview
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J1リーグ戦再開後、初のホームゲームとなる今節。前節の敗戦を払拭する力強い姿に期待
J1リーグ戦再開初戦となった第16節・清水エスパルス戦は、セレッソ大阪にとって厳しい試合となった。プレスがかからない前線、ラインを下げてしまうDF陣。全体をコンパクトに保てず間延びした状況の中、清水のボランチに自由にボールを持たれ、押し込まれた。
清水の先制点は相手の素晴らしいシュートであり、”崩された形“ではないが、前半での2失点も必然と言える試合内容だった。高木俊幸や福満隆貴らフレッシュな選手が投入された後半は内容も活性化されてチャンスこそ作ったが、中央を固めた相手の守備を破れずにいると、手薄になった後ろを突かれ、何度もピンチを招いた。いい攻撃はいい守備から始まる。“守備”の重要性を思い知る一戦となっただけに、どこから奪いに行くにしても、1列目からの連動した守備、全体のオーガナイズを取り戻すことが今節は大切だ。
また、今節に臨むにあたり、尹晶煥監督は「精神面と集中力」を取り戻すことの必要性を説く。前節の完敗をホームに戻って払拭したいセレッソとしては、試合開始から集中力を高め、アグレッシブに試合に入りたい。前節について、「自分たちより相手のほうが出足も速かったし、単純に相手より走れなかったことが敗因」と話したのは山口蛍。暑さが厳しい夏場での戦いだが、「相手も条件は一緒」(山口蛍)であり、“ユン・イズム”の原点である戦う姿勢を発揮することが、勝利へ向けた前提条件となるだろう。
今節と同じく7月22日にヤンマースタジアム長居で行われた昨季の同カードでは、6分、8分と杉本健勇が連続してゴールを奪うなど、前半だけでセレッソが4得点。浦和も2点を返し、前半だけで6得点が生まれる派手な打ち合いとなった。ただし、現在は守備に軸足を置くオズワルド オリヴェイラ監督が浦和の指揮を執っているだけに、今節は競った試合展開になることも予想される。セレッソにとってはJ1リーグ戦再開後、初のホームゲームとなるだけに、期待に胸を膨らませてスタジアムを訪れる来場者に向けて、気持ちが伝わる好ゲームを披露したいところだ。
今節の浦和戦でJ1リーグ戦も前半戦の折り返しとなるが、セレッソは、ACLの関係で延期されていた第14節・鹿島アントラーズ戦が25日に行われる。中2日でのホーム連戦は、リーグ後半戦の目標をどこに定めることになるのかも決まりかねない、セレッソにとっては今季の行方を占う非常に重要な連戦となる。前節の試合後、「次に期待してもらえたらなと思います」とサポーターに呼びかけたのは、昨季、夏場に得点を量産した杉本。選手、サポーター、セレッソ大阪が一丸となり、今季はいまだ公式戦で負けなしのホームにて、力強い一歩を踏み出したい。