【7/25 鹿島戦】Match Preview
- チーム
浦和戦から中2日の総力戦。いま持てるすべての力を鹿島にぶつける
J1第17節・浦和レッズ戦から中2日の25日。AFCチャンピオンズリーグによる延期分であるJ1第14節・鹿島アントラーズ戦が、セレッソ大阪のホーム、ヤンマースタジアム長居にて行われる。日本列島を襲う酷暑の中での連戦であり、両チームにとって非常にタフな日程ではあるが、セレッソとしては是が非でも勝点3を奪い、上位との勝点差を縮めたい一戦となる。
浦和戦では、リーグ再開初戦となった第16節・清水エスパルス戦から改善された姿を見せたセレッソ。最終的に勝点3を掴むことはできなかったが、攻守において組織としてのまとまりを発揮した。試合後は尹晶煥監督も、「一番重要なことは、清水戦から選手たちがすごく変化したこと。これからも、こういう姿を見せ続けることが大事」と話した。
もっとも、中断明け後の鹿島の攻撃力は凄まじい。第17節はホームで柏レイソルに6-2と大勝を収め、天皇杯3回戦の町田ゼルビア戦も含めると公式戦3試合で実に14得点を奪っている。得点の仕方を見ても、しっかりとボールを動かして相手の嫌なところへ走り、崩しての形も多い。そういった相手に対し、「(鹿島は)スペースを与えるといろんなことをしてくるチームだと思うので、スペースを与えないようにしないといけません。得点が取れている相手に対して、我々はディフェンスラインと中盤がしっかりと協力しながら守っていくことが大事です」と話したのは、出場すれば鹿島との対戦は初となるオスマル。
浦和戦では、後ろからつないでくる相手に対し、ファーストディフェンスからの連動した守備で試合の主導権を握ったセレッソだが、今回の鹿島戦に対しては、そういった積極的な姿勢は持ちつつも、前から行くときとしっかりとスペースを埋めてブロックを作るとき、そのメリハリが重要になりそうだ。「ハードワークするのは当然のことで、その中でも賢くプレーすることも必要。勝っている状況と負けている状況ではやることも変わるので、もっと賢くやっていかないといけません」と尹晶煥監督も話す。また、浦和戦の後半は奪ったボールをつなげず相手に主導権を明け渡した時間帯も長かった。暑さもあり、ミスを取り返すには労力を要するだけに、ビルドアップの質にもこだわっていきたい。
猛暑の中での連戦ということで、コンディションを考慮すれば、お互いある程度のメンバー変更はありそうだ。どちらも主力に何人かのケガ人が出ており、総力戦の様相を呈する、チーム力が問われる試合でもある。昨季、アウェイでの鹿島戦で得点を決めた山村和也は話す。「内容より結果。チームとして勝てるように、何が必要かを考えながらプレーしたい」。
再開後のリーグ初勝利を目指し、いま持てるすべての力を鹿島にぶつける。