【8/11 札幌戦】Match Preview
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停滞感を打破する勝点3を掴むべく、リフレッシュした選手たちが北の大地へ乗り込む
セレッソ大阪にとって初出場となったスルガ銀行チャンピオンシップは惜しくも0-1で敗れ、初の国際タイトル獲得とはならなかった。それでも、尹晶煥監督になって初めて試合開始から採用した3バックが時間を重ねるごとに機能し、森下怜哉、斧澤隼輝、安藤瑞季といったU-23の若手選手たちのハツラツとしたプレーも今後に期待を抱かせるなど、収穫も見られたゲームとなった。
もっとも、「トップチームでデビューできたことはうれしかったですが、チャンスをもらったので、勝ちたかったです。崩されずに守れていたので、ああいう形で失点したことも悔しい」と森下が“デビュー戦”を振り返れば、後半途中から出場し、アグレッシブなプレスでチームに流れを呼び込んだ安藤も、「タイトルを獲れなかったのは残念ですし、自分自身、点を取りたかったです」と悔しさを滲ませる。彼らの今後について、「いつでも可能性は開かれていますが、自分自身に懸かっています」と話したのは尹晶煥監督。若手の台頭が見られるかどうかといった点は、引き続き、この夏の注目ポイントになりそうだ。
話をリーグ戦に戻すと、前節のサガン鳥栖戦は、前半に喫した失点が最後まで重くのしかかり、後半の猛攻も及ばず0-1で敗れたセレッソ。決定機の数では相手を上回っていた部分もあるだけに、もどかしさも募る一戦となった。直近のリーグ戦で続いているCKからの失点について、尹晶煥監督は、「セカンドボールや、3タッチ目、4タッチ目でのプレーから失点している。そういった反応する部分での集中力が低くなっている」と話す。今節のコンサドーレ札幌戦でも、相手のクロスに対応した後のセカンドボールやセットプレーのこぼれ球、プレーが途切れがちになる局面での集中力は高めていきたい。
その上で、求められるのが攻撃陣によるゴール。リーグ再開後はセットプレーから得点は取れており、相手に対する脅威になっているのだが、流れの中からのゴールはなかなか奪えていない。毎試合のようにシュートを4、5本打ち、決定機にも顔を出し続けている杉本健勇も、「まず現状を受け止めて。結果が求められる世界なので、結果で示せるようにしたい」と前を向く。その杉本を含め、山口蛍や丸橋祐介といったリーグ戦に出続けていた選手たちにとっては、久しぶりに前節から中5日が空いての一戦となる。心身ともにリフレッシュして今節に挑む彼らの活躍に期待が懸かる。
現在、セレッソは2位のFC東京との勝点差が11。16位のサガン鳥栖との勝点差も11。得点24、失点24の7位と、まさに中位と言える位置にいる。ここで迎える4位・札幌との一戦は、上位に踏みとどまるためにも極めて重要な一戦だ。札幌とは、第2節にホームで対戦した時は、常に先手を取りながらも、相手のサイド攻撃に対応し切れず3失点。3-3という激しい打ち合いとなった。果たして今節は尹晶煥監督がどのような策を練って挑むのか。停滞感を打破する勝点3を、北の大地で是が非でも掴みたい。