【8/19 長崎戦】Match Preview
- チーム
前節の勝利にも満足感はなし。連勝を求め、クオリティー、アグレッシブさの両面で相手を凌駕したい
ホーム・キンチョウスタジアムで行われた前節の清水エスパルス戦。セレッソ大阪は、リーグ戦では8試合ぶりとなる、中断明けとしては初の勝点3を掴んだ。杉本健勇に待望のゴールが生まれると、そこから火が点いた攻撃陣が3得点。丸橋祐介とソウザが蹴るセットプレーの脅威も見せ付け、収穫の多い一戦となった。
もっとも、「一つ勝っただけで満足するのではなく、もっと上を見たいし、連勝したい気持ちが強い。1試合1試合をチャレンジャーの気持ちで戦って、勝ち続けたい」と杉本も話すように、チームに満足している様子は微塵も見られない。ここからどんどん勝点3を積み重ね、未勝利が続く間に離されてしまった上位陣を猛追したい。
前節の清水戦、前々節の北海道コンサドーレ札幌戦と、セレッソは3-4-2-1の新システムで臨んだ中、各選手が持ち味を発揮。攻撃では、3バックの左右を務めるオスマルと木本恭生がビルドアップの起点となり、ポゼッション率を高めるとともに、丸橋と松田陸の両ウィングバックが高い位置を取って幅を作る形が機能。チャンスの数は格段に増えた。今節の相手、V・ファーレン長崎は、「前から(プレスに)来る」(丸橋)アグレッシブさも備えており、後ろを固めるときは5枚で守ってくるだけに、相手のプレスを外すビルドアップ、守備を固められたときの崩しの質が求められる。
一方、守備では、前節の試合後、「相手の裏へのアクションに対して、自分たちがいい準備をできなかった」(木本)「斜めに走ってくる相手のマークを付き切れていないところもあった」(キム ジンヒョン)と選手たちはそれぞれ課題も口にした。長崎は清水とは攻撃の形は異なるが、セレッソとしては、新しいシステムでの守備の精度、3バックの連係面をさらに深めていくとともに、ボールを失った際のリスク管理も徹底したい。
今季のリーグ戦も、約3分の2となる22試合を戦い終えた。そのうち、ホームで行われた11試合では勝点22を獲得した一方で、アウェイでは11試合で11に留まっている。ホームでは“優勝争いペース”、アウェイでは“残留争いペース”とハッキリ分かれているだけに、今後、シーズン終盤に向けて、ホームでの勝点ペースを保つとともに、アウェイでの勝率を上げて行くことが、セレッソが上位進出するためには必要なこと。今節にしても、前節の結果、J2降格圏に足を踏み入れた長崎がホームで強い決意で立ち向かってくることは必至なだけに、連戦の中での一戦となるが、セレッソとしてもクオリティーとアグレッシブさの両面で、そういった相手を凌駕するサッカーを披露したい。