【9/5 湘南戦】Match Preview
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アウェイから始まるルヴァンカップ準々決勝。準決勝進出へ向けた第一歩を力強く刻みたい
システムを変えたJ1第21節の北海道コンサドーレ札幌戦以降、リーグ戦では第24節のサンフレッチェ広島戦まで4試合連続で同じ11人が先発していたセレッソ大阪。この間、2勝1分1敗と立て直しに成功した。そのような中、前節の浦和レッズ戦では、不動のレギュラーである山口蛍と丸橋祐介を欠く事態となり、敵地で先制点も奪われた。それでも、オスマルのJ初ゴールで同点に追いつくと、ソウザのゴラッソで逆転に成功。数々の逆境を跳ね返して掴んだ逆転勝利は、セレッソの底力を示すモノとなった。
試合翌日のオフを挟み、3日の練習に出てきた浦和戦に先発した選手たちには笑顔が見られ、フィジカルコーチの下、リカバリーに努めた。その傍らでは、浦和戦に先発したメンバー以外の選手たちがゲーム形式やシュート練習で汗を流し、準備を怠らない。そんなチーム一体の姿勢が感じられる上向きの雰囲気で迎える今季のJリーグYBCルヴァンカップ。
日本代表に選出された杉本健勇と韓国代表に選出されたキム ジンヒョンは不在であり、ケガで日本代表を辞退した山口蛍も欠場となる。もっとも、彼ら3人を欠く状況は昨季と同じであり、今季もチーム全員の力で戦い抜くことになる。前線では、浦和戦で柿谷曜一朗がリーグ戦6試合ぶりに復帰。「試合体力とケガの再発の恐れ」(尹晶煥監督)を考慮され、前半のみで退くも、随所にキレのある動きを披露。「体も動いてきた」と本人も手応えを口にする。また、ここまで外国籍選手の出場枠の問題もあり、試合のメンバーになかなか入れなかったヤン ドンヒョンも、この試合に向けて準備を進めている。「最近は練習から自分の思い通りに動けているし、周りとのコンビネーションも合ってきた。自分がグラウンドで何をすればいいのか理解して判断できるようになってきた」と、練習後は前向きな言葉が聞かれた。
ホーム&アウェイの2試合合計のスコアで勝ち抜けが決まる準々決勝。先にアウェイに乗り込むセレッソとしては、「ここで点を取ることができれば、第2戦に向けて優位になる」と指揮官も語るように、ホームで迎える第2戦に優位な状況で臨むためにも、アウェイゴールを積極的に狙っていきたいところだ。
なお、近畿を直撃した台風21号の影響により、試合前日の4日は予定より1時間半、開始を早めて午前8時から練習を行い、新幹線での移動も大幅に前倒し。万全を期し、アウェイの地へと向かった。昨季、クラブ初のタイトル獲得となったルヴァンカップ。準々決勝からの戦いとなる今季も、「狙っていきたい」(柿谷)とチームの士気は高い。「ハードワークするチーム」(木本恭生)である湘南との試合はミラーゲームの真っ向勝負が予想される。対面の相手に競り負けず、自分たちの持てる力をしっかりと発揮し、準決勝進出へ向けた第1歩を力強く刻みたい。