【10/6 G大阪戦】Match Review
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アウェイでの一戦に続き、0-1での敗戦。悔しい大阪ダービー“ダブル”を喫する
■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2018-10-06-14/
心配された台風25号の影響は風が少し強い程度で雨は止み、むしろ日差しが照り付ける季節外れの暑さの中で迎えた公式戦46度目の大阪ダービー。入場してくるセレッソ大阪の選手たちを迎えるゴール裏のサポーターが作り出した「PRIDE」のコレオグラフィーが鮮やかにヤンマースタジアム長居に浮かび上がって始まった試合は、開始からセレッソが攻勢に出る。木本恭生が長いボールを入れ、山村和也が競って、山口蛍、清武弘嗣とつなげて丸橋祐介に展開すると、丸橋がガンバ大阪のゴール前まで進入。右足でシュートを放った。開始わずか30秒の出来事だった。
続く2分、またしても丸橋が高い位置を取り、ファーサイドへクロスを上げると松田陸がシュート。ここはガンバのGK東口順昭に防がれるも、これで得たCKからセレッソがガンバのゴールネットを揺らす。ソウザのキックはDFにクリアされるも、これを自ら拾ったソウザが持ち込み、巻いて狙ったシュートがゴールに吸い込まれた。ただし、ここはオフサイドポジションにいた木本が関与したとみなされ、ゴールは認められず。6分にも、清武のスルーパスに山口が抜け出すなどチャンスを作ったセレッソだったが、その直後、サイドで倉田秋のドリブルに対応した松田が左太腿の裏を痛めてプレー続行不可能となるアクシデントに見舞われる。代わって高木俊幸が右ウィングバックに入ると、早速、その高木に決定機が訪れる。14分、清武が左サイドからクロスを上げると、ファーサイドで高木がフリーで合わせたが、シュートは枠を捉えることができなかった。
押し込んだ時間帯に先制できなかったセレッソは、23分、アデミウソンのフリックから倉田秋に抜け出され、GKと1対1の場面を作られたが、ここはGKキム ジンヒョンがギリギリまで動かず我慢し、足に当てて好セーブ。こぼれ球が吸い込まれそうになったが、戻った高木が大きくクリアした。ただし、このあたりからガンバに主導権を渡してしまうと、この試合、出場停止のファン ウィジョに代わって先発したアデミウソンを捕まえることができず、アデミウソンを起点に何度かピンチを招く。それでも失点はせずに試合を進めると、39分、セレッソにビッグチャンス。左サイドの丸橋のクロスを受けた高木が丁寧に落とすと、ペナルティーエリアの外からソウザが右足を一閃。抑えの利いたシュートが枠を捉えたが、東口が手に当て、クロスバーを直撃。惜しくも先制とはならなかった。
すると、前半終了間際、セレッソは隙を突かれて失点を喫する。山村に入ったボールを今野泰幸にカットされると、遠藤保仁、倉田とつながれ、倉田の浮き球のパスに抜け出したアデミウソンに、キム ジンヒョンの頭上を越すループシュートを決められた。
激しく攻め合った前半から一転、後半はゆったりとしたリズムでスタートする。先制したことで守備に軸足を置き、カウンターを狙うガンバに対し、セレッソはボールを握るも思うように敵陣に入っていくことができない。それでも54分には高木のクロスに丸橋がファーサイドで合わせてチャンスを迎えたが、シュートは枠を外れた。67分には、ソウザが果敢にドリブルで仕掛けてペナルティーエリア手前で遠藤に倒されたが、ここは笛が鳴らず、セレッソベンチが猛抗議するなど試合は荒れ模様になる。71分、尹晶煥監督は澤上竜二を投入すると、その直後、澤上がゴール前で体を張ってFKを獲得。ゴールからは遠かったものの、ソウザが直接狙うと、鋭いシュートが枠に飛んだが、またしても東口に防がれた。
守備では、後半はガンバのカウンターを山口が何度も阻止するなど、後半、ガンバに与えたシュートは今野の1本のみ。ギリギリのところでシュートは許さず、追加点は与えない。そういった展開の中、どうにか同点に持ち込みたいセレッソだったが、試合終盤、怒とうのセットプレー攻勢も実らず、タイムアップ。第9節、アウェイでの大阪ダービーと同様、今節も前半終了間際に喫した失点が最後まで重く圧し掛かり、リーグ戦6年ぶりの大阪ダービー勝利はまたも叶わなかったセレッソ。スタジアムを埋めた大勢のサポーターに歓喜の瞬間を届けることができず、悔やまれる敗戦となった。