Match Review
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“キンチョウラスト”を勝利で飾れず。ACL圏内も遠ざかる厳しい結果に
■試合データー(選手・監督コメント/スタッツ/トラッキングデーター)
https://www.cerezo.jp/matches/2018-09-30-16/
台風の影響により延期されていた2018明治安田生命J1リーグ第28節・名古屋グランパス戦。勝点44で暫定8位につけるセレッソ大阪にとって、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権獲得を目指す上で、勝てば上位との差を縮めることができるこの試合は、是が非でも勝利が欲しい一戦となった。先発は、直近のリーグ戦、第31節の鹿島アントラーズ戦とまったく同じ11人が並んだ。
序盤、セレッソは名古屋にボールを握られ、劣勢の展開を強いられる。10分、左サイドのスペースを突かれて秋山陽介のクロスからジョーにヘディングシュートを打たれると、12分、15分と立て続けに相馬勇紀にシュートまで持っていかれた。攻撃ではパスミスも目立ち、思うような形を作れずにいたが、30分過ぎからは奪ったボールを素早くフィニッシュにつなげ、名古屋ゴールに迫った。35分には、高い位置でボールを受けた杉本健勇がドリブルで持ち込み、GKとの1対1になりかけたが、カバーに来たDFにシュートは防がれた。40分にも、ソウザが柿谷曜一朗とのワンツーからシュートを放ったが、DFのブロックに遭い、ゴールならず。
ポゼッションでは劣るも我慢の守備を続け、次第にシュートチャンスを作り始めた前半を経て、後半は得点の期待が高まったセレッソだったが、欲しかった先制点は名古屋に奪われた。53分、左サイドの秋山にシュート性のクロスを入れられると、GKキム ジンヒョンが弾いたが、そのこぼれ球を相馬に頭で合わせられ、ネットを揺らされてしまった。
1点を追いかける展開となったセレッソだが、なかなか反撃のギアが上がらない。それでも、66分、田中裕介のクロスに飛び込んだ杉本が相手GKランゲラックと交錯し、こぼれたボールを拾った高木俊幸がシュートを狙ったが、わずかに枠を外れた。73分には、ゴール前の絶好の位置でFKのチャンスを得るも、ソウザのシュートはクロスバーを越えた。86分には、途中出場の福満隆貴のシュートがDFにあたり、クリアボールがゴール前の柿谷の元へこぼれたが、至近距離から放ったシュートはGKランゲラックに止められた。90分には、ソウザがペナルティーエリア内でドリブル。2人をはがして切れ込み、相馬の足がかかったかに見えたが、主審の笛はならず。PK獲得とはならなかった。
結局、試合はこのまま0-1で終了。守備では失点を最小限に留めたが、課題としていた得点力不足を解消することができず、改修前、最後のキンチョウスタジアムでの試合を勝利で飾ることはできなかった。今節の結果、残り3試合を残して、目標としていたACL圏内の3位以内も厳しくなったセレッソだが、次節はJ1優勝が懸かった川崎フロンターレをホームに迎える。敗れた直近の2試合で出た課題や反省を踏まえてしっかりと生かし、チームの底力を発揮するしかない。