【Match Review】組織的な守備は継続され、拮抗した展開に持ち込むも、わずかな綻びから2失点。悔しい敗戦を喫する
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-03-02-14/
ホームで行われた今季のリーグ開幕戦を勝利で飾り、アウェイに乗り込んだ第2節・名古屋グランパス戦。開幕戦と同じ3-4-2-1で試合に臨んだセレッソ大阪は、先発を1人変更。都倉賢が加入後初先発を飾り、1トップに入った。開幕戦で4得点を奪った名古屋の攻撃を抑えるべく守備から入ったセレッソは、名古屋の司令塔、ジョアン シミッチには柿谷曜一朗らが厳しくチェック。パスの出どころを封じると、前線のジョーの動き出しにも山下達也がしっかり付いた。5-4で構築する守備ブロックへの進入を許さず前半は名古屋に決定機を与えなかったセレッソは、ボールの動かし方にも改善が見られた。
17分、マテイ ヨニッチ、奥埜博亮、都倉、清武弘嗣と縦にパスがつながり、最後はソウザがシュート。30分には、1分近くボールを保持した中から、最後は奥埜、柿谷、舩木と展開。舩木のペナルティーエリア内での切り返しに相手ディフェンスの足がかかったようにも見えたが、笛は鳴らず。42分にも、マテイ ヨニッチがボランチを飛ばして柿谷へパスを送ると、ジョアン シミッチの裏で受けた柿谷がスピードアップ。清武とのワンツーでゴールに迫った。スコアこそ動かすことはできなかったが、「もっと自分たちでボールを握って、自分たちの意図したボール回しでゴールにつなげていきたい」という試合前の奥埜の言葉をチーム全体で実践。攻守に狙いの伝わる前半となった。
迎えた後半は、名古屋の攻勢が強まり、49分、この試合、初めて名古屋に決定機を与えたが、ジョーのシュートはキム ジンヒョンが足で止め、ゴールは許さない。その後も守備でしのいだセレッソは、69分、ビッグチャンスを得る。中盤でボールを奪い、ソウザ、柿谷、ソウザとつなぎ、最後はソウザの深い切り返しからのクロスにファーサイドで都倉が合わせたが、ヘディングでのシュートはわずかにクロスバーを越えた。
ここから両チーム、選手交代の動きが慌ただしくなる。セレッソのロティーナ監督がレアンドロ デサバト、水沼宏太を立て続けに投入すれば、名古屋の風間八宏監督は赤﨑秀平をピッチに送り、勝負に出る。76分、セレッソは水沼と柿谷が挟んでジョアン シミッチからボールを奪うと、都倉がドリブルで持ち込み、左足でシュート。得点の匂いを感じさせたが、GKに止められた。
79分には、3枚目の交代カードとしてブルーノ メンデスを投入したロティーナ監督だが、直後に試合は動く。この試合、ここまで抑えていたジョアン シミッチの縦パスをガブリエル シャビエルがフリック。抜け出した赤﨑にループシュートを決められた。落胆の色が濃い失点となったが気持ちを切らさず戦ったセレッソは、90分、舩木の浮き球のパスに走り込んだ柿谷が胸トラップからシュート。決定的な形を作ったが、シュートはGKに止められた。すると、90+2分。ディフェンスラインでのつなぎでミスが起こり、再び赤﨑に決められ、2失点目。開幕戦で披露した組織的な守備は今節も継続され、ビルドアップの部分でも確かな進歩を見せたセレッソだったが、わずかな綻びから途中出場の赤﨑に2点を決められ、開幕連勝とはならなかった。