【Match Preview】若手のプレーぶりにも注目の一戦だが、何より欲しいのは結果。勝利への強い気持ちを持って、試合に挑む
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セレッソ大阪にとって、今季のJリーグYBCルヴァンカップのグループステージ初戦。大分トリニータのアウェイに乗り込んで迎えた一戦は、ブルーノ メンデスの加入後初ゴールで幸先よく先制。守備でも3バックの真ん中に入った木本恭生を中心に危なげなく失点ゼロで試合を進めていたが、終盤にまさかの2失点。掴みかけていた勝点3を取りこぼす、悔しすぎる結果となった。それだけに、迎えるグループステージ第2節。再びアウェイで行わるヴィッセル神戸との一戦は、「勝ちにこだわりたい」と多くの選手が話す。
敗れた大分戦でも収穫はあった。先発してプレーしたレアンドロ デサバトや松田陸、片山瑛一といった選手がその後のJ1リーグ第3節・サンフレッチェ広島戦でも続けて先発したように、カップ戦がチームの活性化につながった。大分戦と同じく、リーグ戦では出場機会の少ない選手たちで構成されると思われる今節も、そういった選手たちの活躍に期待したいところだ。
また、ルヴァンカップと言えば、前身のナビスコカップ時代から、若手の登竜門としての側面も強い大会だった。その意味で、今節は、セレッソに舩木翔、瀬古歩夢、神戸にも藤谷壮、郷家友太、小林友希といった、東京五輪世代の選手たちが数多く出場すると思われるだけに、彼らのプレーにも注目したい。セレッソサポーターとしては、5日に来季の加入内定が発表され、8日に特別指定選手として認定された桐光学園の西川潤の存在も気になるところ。出場すればJデビュー戦となる一戦で、どのようなプレーを見せるか。期待は高まる。
そういった若手たち選手個々に見どころも多い一戦だが、チームとして何より欲しいのは結果。「今はリーグ戦でも負けが続いている。やろうとしているサッカーはあるけど、結果につながっていない。次こそ、結果につなげて、チームとして自信を付けないといけない。大事な試合になる」と今節を見据える高木俊幸は、「(得点を重ねていくために)形、形にこだわり過ぎるのも、チームを難しくさせてしまう。大分戦の先制点はチームとして狙いとしているプレーから生まれた得点だったし、引き続きチームでやろうとしていることにはトライしつつ、時には大胆さも必要。泥臭いゴールでも1点は1点。点が入れば勢いが付く。ゴールに向かう姿勢を出して、結果につながるプレーをしたい」と話す。
大分戦での逆転負けを払拭し、グループステージでの巻き返しを図るため。そして、週末のリーグ戦にいい形でつなげていくために。この一戦に出場する選手たち一人ひとりが勝利への強い気持ちを持って、試合に挑む。
■ロティーナ監督
「公式戦にあまり出場できていない選手たちも、いいトレーニングができています。トレーニングで見せている能力を試合で示して欲しいと思います。誰が出たとしても、チームとしてうまくできている点を伸ばし、課題となっている点を修正して、成長につなげていく試合にしたいと思います」
Q:ルヴァンカップ第1節・大分トリニータ戦を踏まえた修正点は?
「大分戦に限らず、リーグ戦も含めた公式戦で起きた問題は把握しています。なかなかチャンスを作れていないという点(が課題)。ゾーン3(相手のゴール前)では、よりゴールに向かって行くプレーを増やす、エリアの中に入って行く人数を増やす。そういうことが必要だと思っています」
■瀬古歩夢
「初戦は不甲斐ない形で負けてしまった。チーム状況的にも勝ちがないので、次の試合は勝ちにこだわって戦いたい。ルヴァンカップで出た選手が頑張れば、リーグ戦への活気にもつながる。結果にこだわって戦いたい。神戸も(リーグ)開幕戦と比べて、メンバーを替えてくると思う。背後にスピードを持って抜けてくる動きも多いと思うけど、耐える時はしっかりチームとして耐えて、ボールも保持しながら攻めることができたらいいと思う」
Q:同い歳の神戸の小林友希選手について
「今まで、年代別代表で一緒にやってきて、プロの舞台で戦えることはいいこと。(U-20日本)代表ではポジションを争うライバル。お互い、負けたくない気持ちはある」
■舩木翔
Q:出場すれば、どのようなプレーを出したい?
「得点につながるプレーがまだ出せていないので、そういうプレーを出したい。守備でもしっかり相手に寄せて、相手の攻撃もしっかり抑えていきたい。チームとしては、やろうとしているサッカーにトライしつつ、状況に応じて判断してプレーすることも大切。内容にもこだわりつつ、結果にもこだわらないといけない。内容と結果が両方、付いてくればいいけど、点を取って、みんなで失点ゼロに守ることにこだわってやっていけば、それに伴って内容も付いてくると思うので、勝利を目指して戦いたい」
Q:同じ東京五輪世代の藤谷壮選手と対面する可能性もあるが?
「(年代別)代表でも一緒にやって、練習でもマッチアップしていた。スピードに特長がある選手。スピードに乗らせないようにしたい。(リーグ戦の)開幕戦で初瀬選手と対面した時のように、目の前の相手に負けない気持ちをしっかり持って、戦いたい」