【Match Review】攻守に狙いどおりの完勝。水沼宏太、圧巻の2得点1アシストに、高木俊幸にもゴールが飛び出す
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-05-11-15/
前節、アウェイで松本山雅FCに2-0で勝利を収めたセレッソ大阪。リーグ戦における今季初の連勝を目指して臨んだ今節の横浜F・マリノス戦も、その試合と同じ11人が先発。先日、U-20W杯を戦うU-20日本代表に選出された瀬古歩夢も2試合連続でスタメンに名を連ねた。
2分、いきなり試合は動く。GKキム ジンヒョンがマルコス ジュニオールに詰められてヒヤリとするも、その流れから瀬古がクリア気味に前方へ大きくロングパスを通すと、裏に抜け出した水沼宏太が相手DFとの競り合いに勝ち、思い切りよくシュート。これが見事、逆サイドに決まってセレッソが先制に成功した。4分にも、スローインからブルーノ メンデスの落としを受けた都倉賢が左足を振り抜くと、強烈なシュートがクロスバーを直撃する。
その後も横浜FMの浅いディフェンスラインの裏を突きつつ、両サイドバックも攻撃参加し、チャンスを作るセレッソ。相手を圧倒する試合の入りを見せたが、32分、アクシデントが発生。都倉がサイドを突破してシュートを狙った際、着地で右膝を痛めてしまう。その後、一度はピッチに戻るも、41分、交代を余儀なくされた。
前半の終盤は横浜FMにボールを持たれる時間こそ伸びたが、セレッソの守備もほころびを見せない。決定的なチャンスを与えることなく、無失点で前半を折り返した。
後半開始から遠藤渓太に代えて李忠成を投入してきた横浜FMだったが、後半も試合の流れはセレッソがつかんで離さない。59分、藤田直之のパスから右サイドの裏を取った水沼のクロスに飛び込んだのは、都倉に代わって入った高木俊幸。GKの前に体を入れ、頭で合わせてセレッソが2点目を奪った。これには、途中で退いた都倉もベンチからガッツポーズ。セレッソベンチが一体感に包まれた。
攻撃の手を緩めないセレッソは、65分にも追加点。相手のボールを瀬古が出足よくカットすると、素早く前線へ運び、起点となったブルーノ メンデスからディフェンスラインの裏へ走った水沼へパスが通る。オフサイドを回避しつつうまくボールを受けた水沼がGKとの1対1を決め、自身この試合2点目となる試合を決定付ける3点目を奪った。
アタッキングフットボールを標榜する横浜FMに対し、この日のセレッソは守備も機能。
相手に決定機をほとんど作らせず、完勝とも言える内容で勝利した。「良い方向にチームは向かっていると思います。少しずつその道を進んで、さらに成長していきたいと思います」とは試合後のロティーナ監督。自信を深める勝利で弾みを付け、次節、いよいよ大阪ダービーに挑む。