【Match Review】今季初の大阪ダービーは、悔しさ募る敗戦。倉田秋の1点に泣き、リーグ戦3連勝ならず
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-05-18-19/
リーグ戦2連勝で迎えた今季初の大阪ダービー。敵地に乗り込んで3連勝を目指したセレッソ大阪だったが、結果は0-1の敗戦。これでリーグ戦での大阪ダービーは8戦未勝利。またしてもガンバ大阪に勝つことができず、悔しさが募る一戦となった。
前節の横浜F・マリノス戦で全治8ヶ月のけがを負った都倉賢の背番号「9」のコレオに迎えられたセレッソイレブンは、その都倉に代わって高木俊幸が2トップの一角に入り、U-20W杯を戦うU-20日本代表に選出された瀬古歩夢に代わって木本恭生が2CBの一角で先発した。
前半、最初に決定機を迎えたのはセレッソ。10分、マテイ ヨニッチのフィードから裏を取った高木がGKと1対1になる。ドリブルで持ち運び、かわしてシュートを打とうとした高木だが、日本代表GK東口順昭に止められてしまう。すると、3分後、今度は自陣でマテイ ヨニッチのバックパスが短くなったところをファン ウィジョにさらわれ、GKと1対1のピンチを迎えたが、今度は桜の守護神キム ジンヒョンがビッグセーブでゴールを許さない。
互いに1本ずつ決定機を逃して始まった試合は、前節からシステムもメンバーも大きく変えてきたガンバに対し、セレッソはリーグ戦の直近2試合と同じく4-4-2で対応。ボールこそ握られるも、「持たせていた、という感覚で、しっかりブロックは敷けていた」(藤田直之)とガンバに決定的なチャンスは作らせなかった。ファン ウィジョとアデミウソンの強力2トップに対しても、マテイ ヨニッチと木本が体を張って対応。スコアレスで前半を折り返した。
後半、最初に動いたのはセレッソのロティーナ監督。システムを3-4-2-1に変更し、前線はブルーノ メンデスの1トップに、清武弘嗣と高木の2シャドーになる。50分には、1枚目の交代として、ロティーナ監督は高木に代えてソウザを投入。試合を動かしにかかった。ただし、狙いとは裏腹に、最初にスコアを動かしたのはガンバ大阪。守備時は5バックになったセレッソは、若干、全体の重心が下がった時間帯でガンバに後ろからパスをつながれて、最後は裏に抜け出した倉田秋に決められた。
ホームゴール裏の大声援がピッチに注がれる中、ここから勝利に向けては2点が必要となったセレッソは、70分、藤田に代えて柿谷曜一朗がピッチに入り、ブルーノ メンデスとの2トップを形成。その少し前の時間帯からディフェンスラインも4バックへと戻した。すると、77分、柿谷にビッグチャンス。ソウザのパスを丸橋祐介が胸でつなぎ、清武の落としを受けた柿谷がシュートも、東口にキャッチされた。80分には、FKから混戦になったところをマテイ ヨニッチが押し込むも、DFに防がれ、ネットを揺らすことはできず。
終盤、同点を目指して攻めに出たセレッソは、ガンバに何度か裏を突かれて決定機を与えるも、フィニッシュの精度にも救われ、追加点は許さない。すると、後半アディショナルタイム、ソウザに立て続けにチャンスが訪れたが、シュートはいずれも枠外。同点に追いつくことはできなかった。結局、試合はこのままタイムアップ。
勝てば最大で8位浮上のチャンスもあった一戦だが、またしてもガンバの牙城を崩せず敗戦。悔しさを噛みしめる結果となった。大阪ダービーでの借りは大阪ダービーでしか返せないが、次週、セレッソはJリーグYBCルヴァンカップとJ1リーグ戦のホーム連戦が待っている。グループステージ突破が懸かった一戦に、J1リーグ首位のFC東京との対戦というビッグゲームが続くだけに、まずはコンディションをしっかりと回復させ、気持ちも切り替え、新たな戦いに臨みたい。