【Match Preview】“ストップ・ザ・首位”。ここまでリーグ戦負けなしの相手を倒し、浮上につなげたい
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前節は大阪ダービーに敗れたセレッソ大阪だが、中3日で臨んだルヴァンカップ第6節の大分トリニータ戦は、ソウザのゴラッソ2発で快勝。グループステージ首位通過も果たし、チームに笑顔が戻った。息つく間もなくやってくる、J1第13節。セレッソは、ここまでリーグ戦無敗で首位を走るFC東京をホームに迎え撃つ。
「首位にいるには理由がある。攻撃も守備も、いいトレーニングをされているチームという印象」(ロティーナ監督)「いまのFC東京は、あまり隙がない」(清武弘嗣)。監督と主将が口を揃えるように、ここまで9勝3分で失点も5というFC東京が、「相当、仕上がっている」(高木俊幸)チームであることは間違いない。
ディエゴ オリヴェイラ、永井謙佑といったJ屈指の2トップと対峙する木本恭生も、「Jリーグで、いま一番、脅威の2トップ。90分、集中して戦うことが大事」と警戒心を隠さない。それでも、「リスペクトし過ぎてもいけない。潰すところは潰して、無失点で抑えたい。昨季のFC東京戦も2試合とも無失点で抑えたので、今季も無失点で抑えて勝ちたい」と意気込む。
相性という点では悪くない。J1に復帰した17年から2年間、セレッソは、FC東京にリーグ戦では4戦全勝。昨季のリーグ戦でも、ホーム、アウェイともに1-0で勝っている。「いまのFC東京はやることがハッキリしている。みんなが共通意識を持ってプレーできている」と古巣について語る水沼宏太も、「自分たちもだんだんと良くなっている。今季、初めてFC東京にリーグ戦での黒星を付けるチャンス」と打倒首位を誓う。
昨季のホーム戦、第8節での対戦時も、相手に押されながらも高木の1発で勝利した。「好調なチームでも、どこかで負けるときは来る。昨季はFC東京に2試合とも勝っているし、そういった嫌な意識は相手にもあると思う。ルヴァンカップからの連戦だけど、しっかり回復させて、ゴールを狙いたい」と、2年連続でのFC東京戦ゴールを狙う背番号13。試合当日は28歳の誕生日。自らを祝うバースデー弾に期待したい。
前節のG大阪戦の後、「もう1度、戦える集団になりたい」と語った清武は、今節を前に、「僕たちがいい試合は、セカンドボールを拾える。ハードワークすることが重要」と決意を込める。最高気温30℃超えも予想されるなど季節外れの暑さにもなりそうな今節は、球際での激しいバトルも予想され、ピッチ内でも熱い一戦になるだろう。好調な相手を止めて、“セレッソここにあり”をホームで示したい、紛れもないビッグゲームだ。
■ロティーナ監督
「相手は首位ですが、首位にいるには理由があると思っています。攻撃も守備も、いいトレーニングをされているチームという印象を持っています。彼らの能力をグラウンドで発揮させないようにすること、プラス、彼らにダメージを与えること。それを目指して戦います」
Q:スペインでも数多くの才能ある選手を見てきた監督の目に、久保建英選手はどのように映っていますか?
「いい選手だと思います。バルセロナでプレーしていたので、スペインでもよく知られている存在です。左足から、なかなかディフェンスの足が届かないコースにパスを出せますし、ドリブルもシュートも持っている、“違い”を作れる選手だと思っています」
■松田陸
「相手はリーグ戦負けなしで勢いに乗っていると思いますが、何とか自分たちで黒星を付けたいです。(FC東京は)失点も少なく、守備からしっかりやってくる固いチームという印象もありますし、久保くんといういい選手もいて、2トップも強烈です。こちらがポゼッションしている時間帯でも、カウンターは気を付けないといけない。守備でのリスクマネジメントは大事になります。失点を防いで戦っていけば、ウチにも攻撃にタレントはいるので、点を取ってくれると思います。相手はいま、自信を持っていると思うけど、昨季は2試合とも勝っているし、相性は悪くないので、勝ちたいです」
■丸橋祐介
「相手はリーグ戦では負けていないですし、固いチーム。そう簡単には勝てない相手ですが、まずは失点しないこと。そして、うまく相手の隙を突いていきたいと思います。(FC東京は)まず2トップが強烈。そこに久保くんが絡んで、というのが一番、脅威になっています。まずは、簡単に裏に行かせないようにしたいですし、潰せるところはしっかり潰して、カウンターをさせないようにしたいです」
Q:前節、J通算300試合を達成したが?
「まだまだ動けるし、年齢的にも当然まだまだやれるので、もっともっと出続けたいですね」