【Match Preview】今季初のリーグ戦3連勝へ。強い気持ちと綿密な試合運びで、“アウェイでの対鹿島”を乗り越える
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前節、セレッソ大阪は敵地でのサガン鳥栖戦に挑み、1-0で勝利。今季2度目のリーグ戦連勝を飾った。令和に元号が変わった5月以降、リーグ戦では4勝1敗と結果も出ており、現在は公式戦3連勝中。始動以降、積み重ねてきたことがピッチで表現され始めている。
「今、自分たちは自信を持ってサッカーができている。味方の一人ひとりのことも理解しているし、それがグラウンドにも表れている」と話すのはレアンドロ デサバトだが、まさに選手全員が攻守に一体となったサッカーで、前々節は首位のFC東京を撃破し、前節は金明輝体制では昨季から8戦負けなし(6勝2分)の強さを誇っていた鳥栖にも競り勝った。
そういったよい流れを受けて迎える今節の鹿島アントラーズ戦だが、現在、鹿島はホームではリーグ戦5連勝中と無類の強さを誇る。そういった相手を凌駕し、勝利を収めるためには、より一層、戦う気持ちを強く持ち、綿密な試合運びが必要とされる。「自分たちがやってきたことを継続してやること、プラスアルファ、鹿島相手にどうするか、というところ(が必要)」と話すのは奥埜博亮。
鹿島と言えば、前回のホームでの一戦、第12節の松本山雅FC戦では、前からのアグレッシブなプレスで主導権を握り、5-0の大勝を収めている。「鹿島がポジションを崩して人に(プレスに)来た時、うまく自分たちがはがせるか、プレスにハマるかで、主導権を握れるかどうか、さらには結果をも左右する」と試合を見据えるのは、中盤でチームをオーガナイズする藤田直之。「立ち上がりはリスクを負ってつなぐ必要はない。ハッキリとしたプレーで前にボールを供給してもいい」とも話すが、試合の序盤、立ち上がりの攻防はこの試合の一つのポイントになる。セレッソとしては、相手を勢いに乗らせる先制点は与えたくない。
「鹿島も自分たちより上の順位にいるので、ここで勝って、その差を縮めていきたい」とはキャプテンの清武弘嗣。リーグ戦の前半戦も、今節を含めて残り3試合。少しでも高い位置まで上り詰めて後半戦を迎えるためにも、今節、敵地での鹿島戦という難しい一戦をモノにして、「より自信を深める」(藤田)一勝を手にしたい。
■ロティーナ監督
Q:今節について
「鹿島は強いチームだと思う。だからこそ、昨季もタイトル(ACL優勝)を掴んでいる。ただ、我々がやることは変わらない。『自分たちのやるべきことをやっていく』という意味では、他の試合と変わらない」
Q:鹿島はホームでは特に、前からアグレッシブに来る印象もあるが?
「アグレッシブに前からプレッシャーに来るチームだということは分かっている。その相手にどういうプレーをするか、という準備もしている」
Q:東京ヴェルディ時代の教え子、安西幸輝選手について
「成長している。代表デビューも果たした。すごく進歩していると思う。我々と一緒にプレーしていた時も、彼は努力をしていた。だからこそ、彼の成長は私も嬉しい」
■清武弘嗣
Q:今節に向けて
「チームはよい雰囲気の中でやれている。この状態を続けていきたい。最近は好調なチームとの試合が続いているけど、その中でもしっかりと勝てている。鹿島も自分たちより上の順位にいるので、ここで勝って、その差を縮めていきたい。鹿島とは同じフォーメーションで、相手も堅いと思う。僕たちも堅く試合に入ると思うので、競った試合になると思う」
Q:チームについて
「つなぐところとシンプルにプレーするところの使い分けもできているし、今はチームとしての戦い方にメリハリを付けることができている。失点も少なくやれている。今節も、いい守備をしながら、いい攻撃につなげていきたい」
■レアンドロ デサバト
Q:チームについて
「今、自分たちは自信を持ってサッカーができている。味方の一人ひとりのことも理解しているし、それがグラウンドにも表れていると思う。結果にも出ている。そういった姿を保つことが大事なこと。信頼関係がより深まっていけば、より結果も出ていく。しっかりとした守備ができれば、前の選手が決めてくれるということも、共通理解として持てている」
Q:今節について
「相手は強敵だし、特にアウェイでは厳しい試合になることは分かっている。そういった試合で勝つために大事なことは、開始から集中して試合に入ること。その上で、ここ2試合、ピッチで表現しているプレーを出せれば、この試合でも勝つ可能性は高まる。相手には注意すべき選手が多いので、注意深い対応を心掛けつつ、自分たちの持っている力をしっかりと発揮して、勝点3を取りたい」