【Match Preview】ホームの第2戦にいい形でつなげるためにも、重要になるアウェイでの一戦。無失点とアウェイゴールを目指す
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ここから一発勝負のトーナメント方式に入っていくJリーグYBCルヴァンカップ。プレーオフステージ第1戦が一斉に行われる19日、Cグループ首位通過を果たしたセレッソ大阪は、Bグループを2位で通過したFC東京のホーム・味の素スタジアムに乗り込む。
クラブとして初のタイトル獲得となった2017年の同大会以来、2年ぶりの奪還を目指してスタートした今大会。セレッソは、グループステージでは初戦こそ大分トリニータに逆転負けを喫したが、その後は3勝2分と無敗で駆け抜け、試合内容も尻上がりに良くなっていった。「監督やコーチが目指しているサッカーを体現でき始めている」(松田陸)と選手たちも手ごたえをつかみ始めているだけに、「続けてきたことをしっかりと出すことが大事」(田中亜土夢)と“継続”の姿勢でこの試合に挑む。
アウェイからのスタートということで、まずはこの試合をどう乗り切るかが、ベスト8進出へ向けてカギを握る。「まずは失点しないことを念頭に置いて、1点でも多くアウェイで取りたい」と山下達也も展望するように、セレッソが目指すは無失点とアウェイゴール。ホームで迎える第2戦に少しでも優位な条件で臨むべく、まずは敵地で力の限りを尽くす。
教訓にしたいのは、昨季のルヴァンカップ準々決勝第1戦。アウェイで湘南ベルマーレと対戦したセレッソは、試合の入りから攻守の切り替えで後手を踏むと、前半に失点。さらには後半にも2失点を重ねて0-3で敗れた。アウェイゴールも1点も取れず、ホームで戦う第2戦に厳しい条件で臨むことになってしまっただけに、今季は、この反省を踏まえ、立ち上がりから集中した入りを見せていきたい。
FC東京は攻撃陣を中心に負傷者も続出しているが、「どの選手が出ても、堅守からのカウンターという形だと思うので、後ろはしっかり準備しておきたい」と山下。“ファストブレイク”は長谷川健太監督の代名詞でもあるだけに、セレッソとしては、1試合を通じて、リスク管理を怠ることはできない。その上で、相手のサイドや背後を突いて、積極的にゴールを狙っていきたい。
「最近の試合では、チームとしてやってきたことが形になってきている。次の試合でも、続けてきたことをしっかり出すことが大事。ボールの運び方、チャンスを作り方、全員で同じ方向を向いて戦いたい。最初がアウェイなので、ここで勝てばかなり優位になる。グループステージを首位で通過して、ここで終わるのはもったいない。一つでも先へ進みたい」と話す田中の言葉はチームの総意だ。
全員の力で乗り越えたいプレーオフステージ。その第1戦となるアウェイでの一戦。相手はリーグ戦で首位を走るFC東京だが、臆することなく挑み、勝点3を目指す。
■ロティーナ監督
Q:JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフ第1戦について
「ここからトーナメント方式に入り、サポーターにとっては楽しみな試合になると思う。我々は(グループステージと)同じアイディアで臨む。リーグ戦の出場機会の少ない選手たちがプレーする予定だが、彼らは我々と一緒にトレーニングしているし、リーグ戦に出ている選手たちと同じようにプレーできる。このステージを乗り越えて、その先も、できるだけ遠くまで進みたい」
■圍謙太朗
「出場すれば、僕にとって初めての古巣戦。絶対に負けたくない。あまり意識し過ぎてもよくないけど、(FC東京時代に)教わったコーチ陣もいるので、堂々とプレーする姿を見せたい。ワンプレー、ワンプレー、しっかりプレーしたいし、失点ゼロで抑えることは毎回、目指している。アウェイで勝てば、次のホームでやる試合は、相手にもプレッシャーになる。いい形でホームにつなげるためにも、アウェイでの試合が重要になる」
■瀬古歩夢
「チームに帰ってきて最初の試合。『U-20W杯に出て変わったな』と思ってもらえるように、堂々とプレーしたい。(注目度も上がるが?)日々、高まる期待に応えられるように、いいプレーができたらと思う。カップ戦は、やっぱり目指すは優勝だし、目の前の一つひとつの試合に勝ちたい。(FC東京は)誰が出てくるか分からないけど、カウンターは強烈だし、それに備えて、後ろはリスク管理することが重要になる」