【Match Review】最後まで1点が遠く惜敗も、粘り強く戦い、ホームでの第2戦につながる最少失点に留める
- チーム
■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-06-19-19/
いよいよトーナメント方式に入った2019JリーグYBCルヴァンカップ。Cグループ首位通過を果たしたセレッソ大阪は、Bグループを2位で通過したFC東京のホーム・味の素スタジアムに乗り込み、プレーオフステージ第1戦に挑んだ。
グループステージと同様、リーグ戦からメンバーを大幅に変更したセレッソは、直近のリーグ戦、第15節の鹿島アントラーズ戦から先発8人を入れ替えて、この試合に臨んだ。GK圍謙太朗にとっては、これが初の古巣戦。瀬古歩夢はU-20W杯から帰国後、初の公式戦となった。
試合は、立ち上がりからFC東京に押し込まれる展開が続く。開始1分、東慶悟に至近距離からシュートを許すも圍が好セーブでしのぐと、2分のCKからの永井謙佑のヘディングも圍が阻止。その後も粘り強い守備を続けたセレッソは、圍の活躍もあり、FC東京にゴールを割らせない。
劣勢の序盤、攻撃でも、前半の途中までは思うようにボールを前に運べずにいたが、24分、ハーフスペースを切り裂く瀬古の鋭い縦パスを受けた福満隆貴がDFをかわしてシュート。この試合、セレッソにとって最初のシュートがいきなりのチャンスになると、28分には柿谷曜一朗が巧みなドリブルで相手をかわしてシュート。いずれもFC東京のGK林彰洋に防がれたが、ボールのつなぎもスムーズになり、流れを押し戻す。
FC東京のカウンターにも素早く帰陣し対処していたセレッソだったが、43分、左右に揺さぶられると、ディフェンスが中でマークを外して失点。左からのクロスを永井にヘディングで叩き込まれた。それでも直後の45分、セレッソに決定機。柿谷のパスを受けた田中亜土夢のクロスを高木俊幸がヘディングで合わせたが、わずかにポストを逸れた。
後半、セレッソは“FC東京のカウンターにも警戒しつつ、アウェイゴールを目指して攻撃に出る”という難しい試合運びを迫られたが、果敢に1点を奪いに前へ向かう。55分、高木が強烈なミドルシュートを放てば、61分には松田陸のクロスに柿谷が飛び込み、ゴールに迫る。カウンターの応酬のような展開となる中、63分、FC東京はディエゴ オリヴェイラをピッチに投入。すると、67分、永井との2トップの連係から、最後はナ サンホにゴール前でシュートを許したが、ここは山下達也が右足1本で懸命にブロック。74分にも速攻を受けて数的不利の状況に陥ったセレッソだが、松田が粘って対応。シュートに持ち込ませない。
何とか2失点目は防ぐと、75分、途中出場の山田寛人が高木のパスに抜け出してシュート。山田は79分にもDFを背負いながら積極的にシュートを狙う。85分には、松田がファーサイドの田中を目掛けて鋭いクロスを届けたが、シュートには持ち込めず、1点が遠い。試合終了間際の90分、GK林のキックからディエゴ オリヴェイラが競り、永井のパスを受けたディエゴ オリヴェイラがゴール前でフリーに。セレッソとしては肝を冷やしたシーンだったが、ここはシュートがミートせず、事なきを得た。
試合はこのままタイムアップ。プレーオフステージ第1戦となったこの試合では、無失点とアウェイゴール、いずれのミッションも果たすことはできなかったが、先制された難しい状況の中でも追加点は許さずゴールへ向かう姿勢は見せた。前半は、相手を崩した中からチャンスも作れている。悲観する内容ではない。勝負が決するホームでの第2戦。逆転でのベスト8進出は、十分に可能だ。