【Match Review】ブルーノ メンデスの先制点に、水沼宏太の追加点。堅守で無失点も達成し、完勝を収める
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-06-22-19/
2019JリーグYBCルヴァンカップ・FC東京とのプレーオフステージ第1戦から中2日。舞台をJ1リーグ戦に移し、ジュビロ磐田との第16節に臨んだセレッソ大阪は、立ち上がりからスムーズにボールを運び、チャンスを作る。9分、奥埜博亮のスルーパスからブルーノ メンデスが磐田ディフェンスの裏を取り、シュート。決定的な形だったが、ここはGKカミンスキーに防がれた。
その後もCKやロングスローも含めて攻め込むセレッソ。前節の鹿島アントラーズ戦では、前半、攻勢に出た時間帯に作った決定機を決め切れないことで、後半、鹿島に主導権を渡してしまっただけに、今節、何としても欲しかったのが先制点。その待望の瞬間が、20分に訪れる。藤田直之から展開されたパスを受けた丸橋祐介が磐田の高いディフェンスラインの裏へフィードを送ると、ブルーノ メンデスがピタリと止めて、シュート。一度はカミンスキーに防がれるも、跳ね返りを自ら押し込み、ゴールネットを揺らした。
その瞬間、ベンチメンバーも一斉に駆け寄り、ゆりかごダンスのゴールパフォーマンス。試合当日に第一子が誕生した松田陸を祝福するチームの輪が一つになり、スタジアム全体に笑顔が弾けた。「集中してゲームに入った中で先制点を取れたので、大きかった」と清武弘嗣も振り返ったこのゴールにより、試合を優位に進めることに成功したセレッソ。前半終了間際にはカウンターから磐田のFWロドリゲスに決定的なヘディングシュートも許したが、ここはキム ジンヒョンが手を伸ばしてキャッチ。ゴールを守った。
後半は、開始からアダイウトンを投入して反撃姿勢を強めてきた磐田に対し、押される試合の入りとなったセレッソだが、51分、追加点を奪うことに成功する。丸橋の縦パスをブルーノ メンデスが前線で収め、敵陣の深い位置でスローインを獲得。藤田のロングスローをゴール中央でロドリゲスがクリアし切れず後ろに逸らすと、ファーサイドで水沼宏太が詰めて、勝利をグッと引き寄せる2点目を奪った。
その後は、「より前に人数をかけてきた」(ロティーナ監督)磐田に対し、セレッソは守勢に回る時間帯も長くなったが、キム ジンヒョンの好守に加え、マテイ ヨニッチと木本恭生が何度も体を張って、相手のシュートを阻止。アダイウトンとロドリゲスの強力2トップは脅威だったが、セレッソもl「3人4人とカバーの意識を持つことで、バラけることなくまとまって守れた」(キム ジンヒョン)と、最後まで磐田にゴールを許すことはなかった。
磐田の攻勢を受けるだけではなく、セレッソもボールをつないで押し返す時間帯も作る。81分には、レアンドロ デサバトのパスに抜け出したブルーノ メンデスがGKと1対1のチャンスを迎えたが、勝負を決定付ける3点目とはならず。それでも、最後まで集中力を切らさず戦い抜いたセレッソが、2-0で磐田に勝利。リーグ戦ホーム3連勝を飾るとともに、公式戦連敗の流れも断ち切り、4日後に行われるFC東京とのJリーグYBCルヴァンカップ・プレーオフステージ第2戦へ向けても弾みを付けた。