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【Match Preview】後半戦、初戦。前回対戦時からの成長を示し、本格的な上位争いへ加わる勝点3を目指す

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ロティーナ監督を新たに迎えて臨んだ今季のセレッソ大阪。新たなスタイルにキャンプから取り組む中、開幕戦こそヴィッセル神戸に勝利するも、その後はリーグ3連敗や3試合連続無得点など我慢の時期も続いた。潮目が変わったのが、令和に入った初戦。第10節の松本山雅FC戦だ。この試合からメンバーやシステムが大きく変わると、以降は6勝2敗。この間に喫した失点もわずか3と、右肩上がりでプレーに成長が見られ、結果にも表れた。前節の湘南ベルマーレでの勝利により、8勝2分7敗と勝ち越して、前半戦を終えた。

「今はプレーしていて、楽しくて仕方ない」。そう話すのは松田陸。「より深くサッカーを学んでいる」とも続ける。似た言葉は他の多くの選手からも聞かれるが、当然、現状に満足する気配もない。ロティーナ監督を筆頭に誰もがさらなる成長を求めて日々の練習に取り組んでおり、「みんなでハードワークして、もっともっと戦える集団になっていきたい」とキャプテンの清武弘嗣も語る。残り17試合。1戦1戦をしっかりと戦い抜く中で、どこまでチームとして成長し、上位に迫っていけるか。楽しみな後半戦となる。

その初戦は、アウェイでのサンフレッチェ広島戦。広島は、今季のAFCチャンピオンズリーグにも出場し、グループステージ突破を果たした。その事実一つとっても、難敵であることは間違いなく、ラウンド16での鹿島アントラーズとの死闘は記憶に新しい。第3節での対戦時は堅守に苦しめられたが、そこからセレッソが成長しているように、広島もまた、チームとしてブラッシュアップを遂げている。端的に言えば、守備の堅さはそのままに、攻撃の迫力やバリエーションが増している。

それでも、ここまでリーグ戦17試合で11失点とリーグ最少タイの堅守を軸に、広島の隙を突いて得点を奪う、強かな試合運びを完遂できれば、勝利を掴み取ることはできる。広島について、「いいディフェンスをしてくるし、カウンターも鋭い。対戦時はいつも難しい試合になる」と警戒するのはマテイ ヨニッチだが、「勝つために相手のホームに行くし、僕らは誰も相手を恐れていない。全力で勝ちに行く」と語気を強める。

今季、ここまでリーグ戦における連勝は今回で3度目のセレッソだが、3連勝はまだない。前節の試合後、「今年はまだ3連勝していないので、次も勝てばチームとしても大きな成長になる」と語った���は清武。暫定だが、現状、2位の川崎フロンターレとの勝点差は5。ここで3連勝の壁を乗り越えれば、また新たな景色が見られる。我慢比べにもなりそうな今節だが、本格的な上位争いへ加わっていくために、勝点3だけを求めて敵地へ乗り込む。



■ロティーナ監督
Q:リーグ前半戦について
「これまでにも何度か話してきましたが、いいスタートは切れませんでした。思っていたようなプレシーズンを過ごすことができなかったことが影響していたのかも知れません。我々がチームや選手を知る時間も必要でした。その中で、カップ戦が重要な役割を果たしてくれて、多くのことを見ることができました。選手のコンディションを上げていくこともできました。プレー内容についても次第に良くなっていますし、ここからさらに発展の余地はあります」

Q:今節について
「どのチームにも特長がありますが、広島も特長を持ったチームです。攻撃的で危険な選手が多いチームだと思っています。ただし、どういった相手に対しても、我々がやることは変わりません。これまで通り、自分たちがやるべきプレー、やるべきサッカーをやっていくことが大事だと思っています」

■水沼宏太
「ここから暑い季節になり、きつい時間帯も増えるけど、どんな状況でも、みんなで守って、みんなで攻めるスタンスは変わらずやることが大事。だんだんと形になってきていることは感じているし、もっともっと積み上げていったら、もっといいサッカーができる。そういった手応えはみんなにあるし、周りからの期待にも応えていきたい。夏場は得点が増える試合が多くなってくると思うけど、その中で、自分たちは失点が少ないことを強みにしていきたい。攻撃についても、準備してきた戦術を試合で出していくことが大事。後半戦も、ここまでやってきたことを継続していきつつ、さらに積み上げていきたい。広島とは順位も近いので、僕らが上に行くためには、そういった相手にもしっかり勝たないといけない」


■キム ジンヒョン
Q:失点が少ない現状について
「一人ひとりが高い守備意識を持ち、チーム全体として安定感があることが一番の要因だと思う。ただ、まだ半分が終わっただけなので、シーズンが終わった頃にも最少失点でいられるようにやっていきたい。自分自身、毎試合、失点ゼロを目指しているし、それはシーズンの最後まで変わらない目標」

Q:今節について
「前半戦、ホームでは負けてしまったし、いらない失点だった。広島は得点を決めることができる選手も多いけど、(勝つためには)失点ゼロで抑えたい。上にいくために、また一つ、乗り越えないといけない試合。全員で一丸となって戦い、乗り越えるプレーを見せたい」

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