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【Match Preview】「美しい大会」(ロティーナ監督)である天皇杯の初戦。勝利に貢献する若手選手の活躍にも期待

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明治安田生命J1リーグ、JリーグYBCルヴァンカップと並ぶ国内3大タイトルの一つである天皇杯。セレッソ大阪にとっての初戦、第99回天皇杯2回戦が10日に行われる。 直近のリーグ戦では10試合で6勝2分2敗と好調を維持しているセレッソ。この間、失点はわずかに4で、7試合で無失点。守備の堅さをベースに、ロティーナ流のポジショナルサッカーも浸透し始めている。さらなる成熟と上位を目指すシーズン後半戦。迎える天皇杯も、タイトルが懸かった大会とあって、当然、士気は高い。 リーグ戦の間に挟まれた一戦とあって、メンバー構成も注目の1つ。ルヴァンカップでもプレーしていた高木俊幸や田中亜土夢ら普段のリーグ戦でもベンチに入っている選手たちのアピールも求められるが、U-23の若手選手たちにとっても、この試合はチャンス。ここのところトップチームに帯同し、リーグ戦でもベンチに入る機会が増えてきた山田寛人は、その筆頭格。「今は試合に飢えている状態。いつでも試合に出られる準備はしているし、得点という結果を出したい。結果を出すことで、もっと上を目指したい」とギラギラした野心を覗かせる。 直近のJ3第15節・カマタマーレ讃岐戦で2アシストを決めて逆転勝利に貢献した安藤瑞季からも、試合への意欲がヒシヒシと伝わってくる。「試合に出たら点を取りたい。絶対に取る。コンディションもいい。ワクワクしているし、点を決めて、チームの勝利に貢献したい」と準備万端の状態でこの試合を迎える。 対戦相手のアルテリーヴォ和歌山は、関西リーグ1部に所属し、来季のJFL昇格を目指して奮闘を続けているアマチュアチーム。リーグ戦では現在、7試合を終えて3勝1分3敗の勝点10で4位。天皇杯1回戦では佐賀県代表の佐賀LIXIL FCを3-0で下し、2回戦にコマを進めてきた。プロと対戦できる機会は限られているだけに、この一戦に高いモチベーションで挑んでくるだろう。 試合のポイントは、まずは、そういった試合に臨む気持ちの部分で負けないことを前提に、守備でのリスク管理と先制点だろう。ボール支配ではセレッソが上回る可能性が高いだけに、相手の攻撃は必然的にカウンターになる。セレッソとしては、攻めている時も背後へのケアは怠らず、「チャレンジ&カバーを大切に」(片山瑛一)試合を進めていきたい。その上で、やはりカギを握るのは先制点。相手の気持ちを乗せてしまうと難しい展開にもなってしまうだけに、「早い時間帯に先制点を決めて、精神的に優位に立つことが大事」(高木)になる。 もっとも、どういった展開になろうとも、勝ち上がればオッケーなのが、1発勝負のトーナメントでもある。仮に無得点の時間が長くなったとしても、慌てることなく、「今までやってきたことを出せれば問題ない」(田中)。J1としてのプライドは持ちながらも、良い意味で普段通りのメンタルも保って試合に臨み、攻守に力を発揮したい一戦だ。
■ロティーナ監督 Q:天皇杯2回戦に向けて 「相手のカテゴリーに関係なく、どの試合でも、相手をリスペクトして戦う必要があります。天皇杯は美しい、重要な大会。真剣に戦う必要があります」 Q:選手起用について 「疲労や違和感を抱えている選手はプレーさせず、違う選手が出ることになります。若い選手がプレーするチャンスもあります。(若手は)公式戦でプレーすることで見えてくることもあるので、それを見たいと思います」 ■山田寛人 Q:天皇杯2回戦に向けて 「最近は、トップチームには来たけど、試合には出られない時期も続いていて、試合に飢えている状態。他の選手のゴールを見ても、『自分も決めたい』という気持ちが強くなっている。いつでも試合に出られる準備はしているし、J1リーグ戦でも、ベンチから『どうゴールに向かうか』ということは常にイメージしている。そういった思いをこの試合で出したい。トップチームに呼ばれていることはありがたいし、少しは成長できていると思うので、期待に応えたいし、得点という結果を出したい。チームが勝つことが何より大事ですが、自分自身、結果を出したい気持ちは強いし、結果を出すことで、もっと上を目指したい」
■片山瑛一 Q:天皇杯2回戦に向けて 「1発勝負のトーナメントの大事な初戦。まずは、勝って、次に進むことが大事。(カテゴリーが下の相手ということで)難しい試合になるかも知れないけど、モチベーションや気持ちで負けないことが、一番、大事。そういうところで勘違いしないように、気を引き締めて、試合の入りから神経を集中させて戦いたい。(守備では)攻めている中でも隙は与えてはいけない。1試合を通してアラートにプレーし続ける必要がある。周りとコミュニーケーションもとりながらやっていきたい」 Q:アルテリーヴォ和歌山の久保裕一選手はファジアーノ岡山時代のチームメートだが? 「間違いなく相手の中心選手だと思う。体も強いし、クロスに合わせるのもうまい。そういった選手をチームとしてしっかり抑えたい。岡山時代はお世話になった先輩なので、対戦を楽しみながらも、勝ちにこだわって戦いたい。守備陣としては、失点ゼロにこだわりたい」

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