【Match Review】延長戦へもつれ込む激闘も、山下達也の豪快なヘディング弾で勝ち越し。辛くも2回戦突破を果たす
- チーム
■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-07-10-19/
明治安田生命J1リーグ戦、JリーグYBCルヴァンカップと並ぶ国内3大タイトルの1つである天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会。セレッソ大阪にとっての初戦、アルテリーヴォ和歌山との第99回天皇杯2回戦が行われ、延長戦の末、セレッソが3-1で勝利。3回戦進出を決めた。
立ち上がり、アグレッシブな姿勢を見せたのはアルテリーヴォ和歌山。若干、慌てる場面も見受けられたセレッソだが、時間とともに持ち直すと、10分を過ぎたあたりからはボールを支配。すると、15分に最初の決定機。田中亜土夢のパスに抜け出した山田寛人がGKと1対1のシーンを迎えたが、シュートは枠を外れた。19分にも、セレッソにビッグチャンス。再び田中が起点となり、右サイドからのクロスに高木俊幸がヘディングで合わせたが、DFにクリアされた。
その後は、引いて守るアルテリーヴォ和歌山の守備を崩せないまま時間が過ぎていくが、この流れを打ち破ったのが奥埜博亮。左サイドから斜めに走り込んだ高木へ絶妙なパスを送ると、ディフェンスラインの裏を取った高木が見事なトラップからGKと1対1に持ち込み、冷静に決め、38分、セレッソが先制に成功した。
これで試合の流れを掴んだかに思われたセレッソだが、後半開始早々、和歌山に同点弾を許してしまう。ただし、予期せぬ失点にも動揺することなく、攻撃のギアを上げていくと、その後は決定機を量産。56分に柿谷曜一朗、72分に山田、84分に途中出場の水沼宏太、87分に途中出場の安藤瑞季、90分に田中と立て続けに試合を決めるチャンスを作ったが、相手GKの好守やクロスバーにも阻まれ、勝ち越しゴールを奪うことができない。
試合はこのまま延長戦へ突入すると、延長に入っても、攻撃を仕掛け続けたのはセレッソ。すると、98分、ついに欲しかった2点目が入る。この試合、実に16本目となるCKから、藤田直之のキックにファーサイドから飛び込んだ山下達也が豪快なヘディングを叩き込み、試合を動かした。
終了間際には、舩木翔のパスから裏に抜け出した柿谷が左サイドを突破。ゴール中央でフリーの安藤へパスを送ると、安藤がきっちり決めて、追加点。アルテリーヴォ和歌山の奮闘の前に苦戦を強いられたセレッソだったが、終わってみれば、シュート31本の猛攻を仕掛け、3-1で勝利。J1クラブの意地を見せ付ける形で、レノファ山口FCが待つ3回戦進出を決めた。