【Match Review】FC東京の堅守を崩せず、今季初の3失点。首位の底力に屈する
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-08-03-19/
首位を走るFC東京のホームに乗り込んでの一戦となった今節。前半、セレッソ大阪は、自陣で構える相手に対し、ボールを保持。試合を掌握すると、11分にビッグチャンス。木本恭生のパスからDFに競り勝ったブルーノ メンデスが背後を取ると、GKと1対1になりかけたが、角度がなく、シュートはGKに防がれた。こぼれ球に反応した奥埜博亮のシュートもDFにブロックされた。
18分にはハーフスペースで受けた清武弘嗣が思い切りよくシュートを狙うも、枠の外。その後は、ボールは回るもFC東京の堅い守備を崩せず、シュートには至らない。前半終了間際、松田陸のパスから右サイドの裏を取った清武のクロスにブルーノ メンデスが飛び込んだが、惜しくも合わせることはできなかった。
ボール保持では優勢に進めながら、得点は奪えなかった一方で、ボールを失っても素早い切り替えで相手の速攻は許さなかったセレッソ。前で取れなくても後ろでしっかりとブロックを築き、盤石の守備を披露。
FC東京に決定機を作らせず、手応えを掴んで終えた前半だったが、後半の立ち上がり、思わぬ落とし穴が待っていた。47分、FC東京に深い位置まで攻め込まれると、左サイドの東慶悟のクロスから永井謙佑にヘディングで合わせられ、失点。堅い守備を誇るチーム同士の一戦。何より大事だった先制点を許してしまった。
ただし、まだまだ時間はたっぷりと残されている。50分、ブルーノ メンデスが起点となり、水沼宏太のクロスに奥埜がヘディングでゴールを狙うと、56分には、その奥埜に代えて、ロティーナ監督は柿谷曜一朗を投入。58分、早速、柿谷はペナルティーエリア手前で受けてドリブル開始。チャンスを作ると、61分には、丸橋祐介のパスから裏を狙い、ファウルを獲得するなど精力的に動く。66分、ロティーナ監督は2枚目の交代カードとして、藤田直之に代えてソウザを投入。勝負に出た。ところが、直後の68分、セットプレーからFC東京に追加点を与えてしまう。
苦しい展開となる中、何とか打開を図ろうとするセレッソ。75分、ソウザの強烈なミドルシュートがGKを襲えば、78分、途中出場のレアンドロ デサバトのパスに柿谷がニアで合わせてシュート。81分にも、水沼のクロスにファーサイドで柿谷が詰めたが、わずかにヒットしなかった。83分に放ったソウザのミドルシュートもクロスバーの上。反撃の狼煙を上げる1点を奪えずにいると、後半アディショナルタイム、FC東京に3点目を許し、勝負は決まった。
ポゼッション率、シュート数では上回りながら、FC東京の壁は厚く、最後まで1点が遠かったセレッソ。ここまでリーグ最少失点でしのいできた守備も、3失点。大きく崩れたわけではなかったが、FC東京に数少ない決定機をモノにされ、試合巧者ぶりを発揮された。最終的なスコアほど内容に差はなかったが、首位・FC東京のチームとしての強かさにやられ、勝点を持ち帰ることはできなかった。