【Match Review】奥埜の弾丸シュートで幸先良く先制も、好機で追加点が奪えず、無念の逆転負けを喫する
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■試合データー(選手・監督コメント/トラッキングデーター/スタッツ)
https://www.cerezo.jp/matches/2019-08-11-18/
8月唯一のホームゲーム、ヤンマースタジアム長居にサガン鳥栖を迎えて行われた一戦は、立ち上がり、鳥栖にプレスに苦しみ、ミスからバタつく場面もあったセレッソ大阪だが、次第に落ち着きを取り戻すと、11分、清武弘嗣のパスから水沼宏太が最初のシュートを放つ。
19分、松田陸のパスから右サイドの奥に抜け出した水沼がCKを獲得すると、セレッソが待望の先制点を奪う。藤田直之が蹴ったCKのこぼれ球を奥埜博亮がダイレクトでシュート。「力の抜けた」(奥埜)素晴らしい軌道を描いたシュートがネットに突き刺さった。
その後は「快適に」(ロティーナ監督)試合を運んだセレッソは、23分、松田が水沼とのワンツーでゴール前に進入してチャンスを作ると、35分には、丸橋祐介のパスを水沼がダイレクトでつないでブルーノ メンデスがサイドを破る。40分にも奥埜が前線でうまくボールを収めると、右サイドの水沼へ展開。水沼のクロスにボレーで合わせてゴールに迫った。
後半も最初に決定機を作ったのはセレッソ。49分、木本恭生のパスから裏へ抜け出したブルーノ メンデスがシュートを放ったが、わずかに枠を外れる。56分にも、丸橋のクロスのこぼれ球を奥埜がシュート、直後のCKからはマテイ ヨニッチがヘディング。いずれも決定的な形だったが、相手GKの好セーブに遭い、ゴールはならず。
61分には、ハーフェーライン付近からドリブルで持ち運んだブルーノ メンデスがDF2人をかわしてペナルティーエリア内へ進入。最後はDFの足がかかったように見えたが、笛は吹かれず。スタジアム全体が騒然とする中、65分には鳥栖に決定機を作られたが、フェルナンド トーレスのシュートはクロスバーを越えて事なきを得た。
追加点が欲しいセレッソは、86分にもビッグチャンス。清武の縦パスを受けた途中出場の柿谷曜一朗がDFに囲まれながらも絶妙なスルーパスを通すと、裏で受けたブルーノ メンデスがGKをかわしてシュートを狙う。ここでGKの手がブルーノ メンデスの足にかかったが、試合はそのまま続行されると、この直後に与えたCKから、88分、鳥栖の特別指定選手、林大地にヘディングで同点ゴールを決められてしまった。
それでも最後まで勝利だけを目指して攻め続けたセレッソは、90+1分、FKのこぼれ球から丸橋が決定機を得るも、シュートはGKに防がれる。すると、90+5分、まさかの展開が待っていた。藤田のロングスローから放ったブルーノ メンデスのヘディングがGKに止められると、そこからカウンターを受け、最後は豊田陽平に決められ、逆転を許してしまった。
幸先よく先制点を奪い、その後も優位に試合を進めたセレッソだったが、2点目の好機を逸したことが最後に響き、勝点を取り損ねる結果となった。