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【Match Preview】「総力戦」。チーム一丸で攻守に戦い、ラウンド16進出を目指す

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あまりにも悔しい逆転負けを喫した明治安田生命J1リーグ第22節のサガン鳥栖戦から中2日。セレッソ大阪が、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会3回戦・レノファ山口FC戦に挑む。

鳥栖戦では、不可解な判定もあったにせよ、敗戦という事実は変わらず、受け止める必要がある。球際でも激しく、ピッチでうずくまる選手も続出しただけに、心身両面でのコンディションをいかに回復させて臨めるか、ということが試合に向けた焦点の一つになりそうだ。

リーグ戦での敗戦直後、中2日でのアウェイ、という条件に加え、メンバー編成でも難しさはある。11日には、山下達也の柏レイソルへの完全移籍が発表され、12日には、腰椎椎間板ヘルニアにより高木俊幸が全治1ヶ月というリリースもあった。両選手とも、7月10日に行われた天皇杯2回戦で得点し、3回戦進出へ向けて大きな役割を果たしていただけに、離脱は痛い。

もっとも、だからこそ、厳しい条件を跳ね返して勝利を掴んだ時のリターンは大きく、選手たちのモチベーションも高い。「総力戦になる。ここでチーム一丸になることが大事。僕自身も含めて、出る選手がどれだけチャンスを掴めるか」と力強く話すのは、ルヴァンカップでもリーダーシップを取ってチームを引っ張ってきた田中亜土夢。「出場機会を得た選手がモチベーション高くプレーして、すべてを出し尽くして、次に進みたい」とは片山瑛一だ。

U-23の若手にとっても、今回の一戦は自身をアピールするチャンス。直近のJ3リーグ戦、J3第20節のSC相模原戦でゴールを決めた山田寛人も意欲を漲らせている一人。「コンディションは上がっている。2回戦では結果を残せなかったけど、(柿谷)曜一朗くんと2トップと組んで、連係という面では手応えもあった。2人で点を取る自信はある」と話す。

「(宮代)大聖も自分の中では意識している。向こうは自分のことを意識していないと思うけど(笑)U-18の時に対戦して負けた悔しい思いもあるので、お互い、出るのであれば、プロで借りを返したい」と、川崎フロンターレから山口へ期限付き移籍中の宮代へのライバル心も覗かせた。

山口とは、開幕前の「2019Jリーグプレシーズンマッチ」でも対戦したが、この試合でも体感した山口の攻撃力は高く、現在はJ2リーグでもトップクラスの得点力を発揮している。セレッソとしては、相手の攻撃をいかに食い止めるか、ということが勝利には欠かせない。台風10号による影響も気になるところだが、チーム一丸で守り、訪れたチャンスをしっかりとモノにし、ラウンド16進出を果たしたい。



■ロティーナ監督
天皇杯はシーズンの中でも重要な大会。前節、少し打撲をした選手もいるので、回復具合も見て、メンバーを決めたい。(山口は)強いプレッシャーを前からかけてきて、自分たちがボールを持ちたいチームだという印象を持っている。2月に行われたプレシーズンマッチでは負けている。この事実は、我々にとって、よい教訓になっている

■田中亜土夢選手
選手は少なくなっているので、総力戦になる。ここでチーム一丸になることが大事。僕自身も含めて、出る選手がどれだけチャンスを掴めるか。それはみんなにも話して、強く言っていきたい。勝ち上がっていくことでチームの底上げにもなるし、いい流れを作ることもできる。リーグ戦では連敗中なので、勝って、弾みを付けたい


■圍謙太朗選手
今、リーグ戦で勝てていないので、勝って流れを引き込めるように、全員で頑張りたい。チームの底上げ、という意味でも大事。U-23の選手も含めてチームを活気づけたい。(山口について)ここ何試合か見ているけど、前線は、ドリブラーや縦に速い選手が多い。フィニッシャーもいるし、交代の選手も勢いがある。ただ、失点も多いので、そこは突いていきたい

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